私には「おかみさん」と呼んでいる友達がいる。本当は本名で呼んでるけど(おかみさんって呼んでへんのかい)、「なにわ男子のおかみさん」が由来だったはず。
そんなおかみさんに誘ってもらって、7月28日“なにわの日”に、なにわ男子 LIVE TOUR 2023「POPMALL」にお邪魔した。
なにわのコンサートは去年ぶり2度目。なにわ担の友人はおかみさんしかおらず、貴重なチケットなのに連続で誘ってもらってしまって、感謝。
私自身はすの担でAぇ担で、なにわのことはおかみさん経由でしか知らず、曲もシングルかJr.時代の曲しかわからない。ペンライトはおかみさんに借りたデビューコンのもので、去年はJr.時代のコンサートのものを借りたので、過去の栄光でマウントを取るヲタクのいでたちで新規のムーブをかましてきた。
ラキボのときがいちばん元気。
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今年も何も知らず、丸腰で出かけた「POPMALL」。
その名の通りポップなものがみっちみちぎゅうぎゅうのショッピングモール、という印象の2時間半。あぁ素晴らしきショッピングモール。なんでもあるもん。イオンモール嫌いな人おらんもんナァ?(知らん知らん)
コンセプト通りにひたすらポップでかわいくて、飽きのこない多彩な見せ方。
なるほど、これはポップモールですわ。
なにわの強みって「関西発の王道」「キラキラ」「丸ごとかわいい!」など、それがパブリックイメージであり周知の事実なのだけど、今回私が感動したのは、彼らが1つのアイドルグループとして「コンセプトをパッケージにして伝えることに長けている」ということ。
ただキラキラを売りにしてる、ただかわいい人たちじゃなくて、コンセプトにキラキラを落とし込んで展開するうまさに痺れてしまった。
まず、不思議の国のアリスとかトイ・ストーリーとか、おもちゃの国みたいな世界観を連想させるメインステ。……ごめんトイ・ストーリー見たことないから、トイ・ストーリーがおもちゃの国みたいなんかは知らんけど。
そこに並んでいるものが「ポップ」の源流で、流行りの平成レトロ感もあって、とにかく隅から隅までかわいいの塊。
しかも、この目の前に広がるものたちが映像なのだとおかみさんに聞いて、めちゃくちゃびっくりした。メインステのセットが映像て…
令和とてつもない。
映像と聞いてから見ても、実際にあるものとの境界線がまったくわからない。確かにこのメインステでは狭そうやけど、ステージ上のどれがリアルで、どれが映像?
そこは結局よくわからんままコンサートは始まり、よくわからんまま舞台上は展開していった。
令和とてつもない。
大切なのは、どこが映像であれ永遠にかわいいものがあり続けていたということ。なんなら「なにわ男子」こそがかわいいの煮凝りなので、なに?今日の大阪城ホールかわいいね!?!!?!?!!?
セットや使われるアイテムもかわいいが、衣装もかわいい。
私が🥚(←いつか絵文字が表示されなくなったりしたら何かわからないかな。玉子の絵文字です)(なんの心配)と呼んでいる長尾くん。由来は初めて生で見た2019年のたまアリで、お肌がゆで卵みたいにツルツルだったからです。
そんな🥚がJr.時代からなにわの衣装デザインをしているのは知っていて(もちろんおかみさん経由)、今回のコンサートは全部の衣装を考えたんやと聞いたのはまだオープニングやったけど、その時点で衣装がめちゃかわいかったからそうだと思ってたヨォ〜!と心の中で拍手喝采。
その先も、着替えてくる衣装がどれもかわいい。ほどよいトレンド感とアイドルらしさのバランスが絶妙で、衣装をデザインしたりプロデュースするアイドルはたくさんいるけど、🥚の才能は本物なんだなぁと感心してしまった。
ちなみに私は白×白のやつが好きでした。大西プロのゆるシルエットのやつがかわいかった。
衣装にもコンセプトをしっかり落とし込んでいて、それでいて1人ひとりに似合う形をしている。すごいのが、それぞれに似合う形がワンパターンじゃないことで、イメージにはないような意外な“似合わせ”があったりもする。メンバーが衣装をデザインする強みの最たるものだと思った。
「なにわ男子」というパッケージの中で育まれた才能が、「なにわ男子」のいろんな顔を見せる役割を担っていてお見事!
いつか衣装展したり、衣装ブックみたいなの出したらいいのにな。
彼らはZ世代が選ぶ注目のアイドルNo.1であり、TikTok時代の申し子なので、顔周りの振りがポイントになってる曲がいくつもあって、というかそれを何かの番組で知ってから妙に意識して見ている。かわいいだけじゃなくてトレンドに仕掛けにいってるの、いいね。
私(17)なら一生懸命練習してTikTokしてたかもしれない。私(実年齢)もコンサートにお邪魔することがあれば踊っちゃお!と、なんとなく練習してますが、全然ついていけなくて実年齢って感じ。
あと振りにハートが多くてかわいい!各種ハートをつくるアイドルが大好きなのに、自担たちのマーケットはハートをつくるものとは近くないので、なにわ男子の皆様におかれましては今後とも何卒ハートをよろしくお願いしたい。
さすがZ世代に選ばれるアイドル、衣装・演出・振りなどなど、全方位絶妙にトレンドがトッピングされているのが強かった。独自の道を走ってるだけじゃなく上手に時流に乗ってもいて、今釣られたばかりの鯛なのか?もがれたばかりのシャインマスカットか?鮮度が良すぎちゃってる。
とにかく知らない曲が多くても、見どころだらけで想像以上に楽しかった。
他担としての感想やけど、去年はデビュー組としての初々しさに満ちていた。それはそれで良かったのは大前提で、今年は「なにわ男子」としてのやりたいことや強みをガンガンに前に押し出している印象。
そこに“コンセプトを落とし込む強み”を感じた、一貫して続くポップモール。魅力的でずっと楽しくてニコニコだったなぁ。
しかも、おかみさんがバクステ側正面のスタンド前列(なんと4列目!)を引いてくれたので、バクステに来た「なにわ男子の等身大」を存分に浴びる。みんな本物ジャン!ミニマムでかわ〜!(みちきょへさんは大きい)
バクステでやってくれてうれしかったのが大西プロのドラマの主題歌で、新曲をこんな真ん前で見てええんですか!?という特別感と、私がその曲好みだなと思ったのと。縦一列、恭平くんがみっちーのお顔を隠して始まる振りは美と美の掛け算が異常。
あと、アンコールのダイスマの歌い出しもバクステで、往年の名曲を目の前で見られて感動。圧倒的ラキボ派ではありながら、ダイスマはやっぱりすごい。プラチナのジェットの特等席に乗せてもらった気持ち。
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ところでこの夏、ドーム用に作った「ハート作って」という2連のうちわがあって、それで🥚にハートをもらいました、の話。ひゃほい!
ハシュメリ(奇跡的に知っていたクリスマスの曲)でバクステのリフターに乗った🥚。これはせっかくなので…!と🥚に向けて持っていたうちわをゆっくり読んで、そしてにこ〜!っと笑ってゆっくり片手ずつ🫶をつくってくれた🥚ォォォォ…!
すーごい、すーごいかわいかった…!出会ったころはガチャガチャした少年やったのに(第一印象が小猿)、あの子あんな爆弾みたいなファンサするんか…カメラアピールの顔も完璧で、キラキラ笑いながら1つ1つのうちわをしっかり読んでファンサしてあげてて、私の知ってる小猿の🥚じゃなく…これはすーーーごいアイドルになる子やデェと度肝抜かれてしまった。
私はずっとアイドルからハートをもらうのが夢で(ハートはかわいい、アイドルもかわいい)(かわいいのかわいいを浴びたい!)、けれど、ファンサうちわを持っていてアイドルからハートもらったことってなくて。正しく言えば、某白石まいやんからはあるけれど。
そして自担たちのドームでもハートはもらえていないので、そんな私の夢を🥚が叶えてくれて、とてもうれしかったです…!
🥚ありがとう、おかみさんにみっちーのうちわ借りてたのにコロペソに魂を売ってごめんなさい。次回があれば🥚の色のペンラを振ります。
お気に入りは大西プロです。
普段「かわいくてキラキラ」よりも、シュッとしたパフォーマンスとかバキバキに踊る人たちを見ている。そして、自分の好みもそちらだと思う。
けど、私がなにわに見せてもらったものには、そういう“好み”を凌駕する感動やときめきがあり、なにわ男子からしか得られない栄養があった。
自分の“大好き”がいて、それだけの世界も楽しいけど、隣に目を向ければ違う強みを持つアイドルがいる。私はそれを知って広い世界を見渡していたいし、アイドルたちがそれぞれの煌めきを放ってくれる世を慈しみたい。
事務所が揺らされている昨今、彼ら自身にも大変なことがたくさんあるはずやけど、こんなにも多種多様なアイドルが在籍しているという事実はすごいことで、そこで頑張る彼らにこの先たくさんの幸せが降り注いでほしいし、ずっと切磋琢磨して煌めきを見せていてほしいなぁなんて、キラキラの原液みたいな7人とセンステに降りてきたどでかミラーボールを見ながら思った。
ポップモール、すごく満ち足りてキレートレモンを飲んだような健やかさがあった。これはもう、目で見て摂取するタイプのビタミンやと思う。