きのこ狩りの残党

私が見ているアイドルの世界

対の真価


Snow Manデビュー3周年おめでとうございます!!


と、書き始めたのは22日。前日まで忘れてたとはいえ(忘れてた)デビューしたその日を迎えると、3年経ってもなんだかうれしくてまぶしいような、そんな気持ちになるのだなぁと改めて発見したりして。


Snow Manの存在感が世間で大きくなるほどに、その露出に追いつくどころか、追いかけるために走ることもできずに見送っているような気持ちになる方が多い私の心の中の実情。

でも大きくなることは彼らにとってはうれしいことだよなあと、アイドル側の立場を想像もする。

ファンが増えるのはもちろん、たくさんテレビに出たり、ファンじゃない人にも知られていたりするのはうれしいよね。そうなるためにアイドルになったのだから。


アイドルと出会った当初にみなぎる熱量とかときめく気持ちとか知らなかったことを知っていく喜びは尊くて、海辺の街で出会う100円じゃない回転寿司のネタばりに鮮度が高く、その鮮度は1時間が賞味期限の生ドーナツのごとくどんどん失われてしまう。いや、さすがに生ドーナツとは相対しない。

回転寿司とも相対せんわ。

最近Snow Manと出会った人が楽しそうなのと比べては、“今”を追えていない自分の居場所はどこにあるのか、前から彼らを見ていたことで良かったことってどこなんだろうなと考えることが多くなった。

そんなのは考えること自体が不毛でしかなく、自分にしか気持ちもスタンスも変えられないとわかってはいる。これはもう持って生まれた気質の問題。考えすぎって言われ続けて30年のオンナなので。でも、自分も通ってきたはずの楽しそうなのがうらやましくなっちゃってね。


そんな意識に、最近少し変化があった。


ちょうど大阪に行く予定の日に鶴橋や大阪の駅に来年のカレンダーのデジタルサイネージが出ているというので、ちょっと楽しみに向かった。

平日のお昼、人通りもまばらな鶴橋駅のホームに降り立ち、デジタルサイネージってなかなか流れないんだなあと電車を1本見送り(急いでなかったからね)待った体感5分、すでにネットで見ていたビジュアルが2点とはいえ、駅構内の画面に現れたSnow Manに心がホワホワ〜っとする。


ホワホワと乗った環状線で気付いた。

今の私はポスターとかデジタルサイネージを見に行くことにテンションが上がるわけじゃない。多分、わざわざそれだけのために出かけたりはしない。

これは広告を見たホワホワというより、彼らがアイドルとして一歩一歩進んでいるところをタイムリーに見られたり、自分なりに味わえているのがうれしいんだなということ。


いうても全然古参でもない永遠の“YouTube出”(2018年のJr.チャンネル制)こと私なので、Jr.の中でも確立したポジションを持ってから出会っているから、なんかこう、うまく言えないけど「思い出が弱い」気がしていた。

思い出に強い弱いはなくて全部自分の中の話のはずやけど、そういうふうに考えてしまうことはある。

でもやっぱり私は私なりに丸4年かな、Snow Manという人々が6人だったころから見てきた軌跡はちゃんと自分の中にあると改めて感じて、なんだかとてもうれしかった。

私はいつ、なぜすの6を見つけたのか。どうやってここまで追いかけてきたか。当時出会えてうれしかったこと、鮮度が命の熱量、頭ぶん殴られたような壮絶な変化とか、キリキリしたことも楽しかったこともヲタクをしてていちばんうれしい!と感じた夜も全部私が持っているもので、そこから測れる「現在地」が私の大切にできるものかなぁ、とホワホワから導き出したこと。





1/22、3度目のデビュー日にあった生配信。

3年経って、すっかり脂の乗った「本物のアイドル」の風格のスノストが集まっていた。アイドルとしての鮮度が今めちゃくちゃいい。海辺の街の回転寿司に来たみたい!(んなわけ)


Snow Manのことは日々見ているから大きな変化を感じたわけじゃないけど(CDデビュー3年目の日を生きる阿部さんも見目麗しく王子様だったサイクゥゥ)(ニュアンスのついた茶色い髪と斜め前髪の比率が神)、ストがみんな大人っぽく精悍な雰囲気になっていて驚いた。

15人みんな、エンターテイメントの世界で闘っているアイドルだなぁと日曜の22時に思う。

(22時スタート眠いと思ってごめんね!!!!!!!)


前代未聞の「同時デビュー」、今となっては聞こえも見栄えもいいかもしれないけれど、当時のヲタクたちのピリピリした空気感を思い出すと笑えない。今となっては笑い話、のレベルでもないかも。まだ。

イッタランドには単独でデビューしてほしかったとか、どちらが人気かとか、どちらがメインのCDが多く売れるのか?とか、あとは言葉にしたくないようなこともいろいろが文字になって渦巻いていた。

当時、そういう空気を当人たちも多少感じてはいたはずで(この大SNS時代に知らないはずがない)、だから幸せな言葉だけ届いてほしいとかお祝いだけをしたい気持ちもあったけれど、状況的に難しかったなぁ。

アイドルを好きでいて、そのデビューに立ち会えることがこんなにうれしいのに、なぜそこに水をさされなければならないのか?

それはきっと双方のファンたちが感じていたことだと思うけど、結構つらかった。どちらのファンも、そんな人ばかりではなかったとも思いますが。


デビュー発表の場でさえ、Jr.内のいろんなユニットのファンがいるドーム。お祝いムードだけではなかったので、なにわとかを見ていて単独デビューをすることがうらやましかったけど、3年経った今は「スノストだから、同時デビューの価値があったね」という結論を導き出せるところまできた。

3年前には感じられない、予想だにできない気持ち。

これは本当にすごいことで、デビューから3年、Snow ManSixTONESもそれぞれの道を必死に歩んできたから成せたことじゃないだろうか。


お互いがお互いの道を歩む途中、3年後に集まったのは某マンガみたいだね!とわちゃわちゃしていた彼らは今、アイドルとして違うテリトリーにいると思う。その棲み分けが完璧だった。あと、その集まったとこシャボンディ諸島じゃないよ!


ストのことは詳しくは知らないのだけど、ここ1年くらい楽曲やMVやアートワークがおしゃれでいいなぁと思っていて。

YouTubeにあがっていたメンバーが選んだ曲をセットリストにしてリミックスした動画、あれとかめちゃくちゃよかった。いろんなテイストの楽曲が連なってて、ストはこんなに多彩な曲を出しているのか…かっけぇな…って思いながらカレー作った。アゲアゲカレー。

最近、たまに某渡辺担の影響でストのANNを聴いているのだけど、新しいアルバムもおしゃれな曲たくさんあった。あんなふうに音楽をつくって楽しんで、おしゃれでアーティスティックなものを突き詰めている感じがして、すごくかっこいいなぁ、ストの行くアイドルの道は。


Snow Manは今、たくさんの人に見つかって2段飛ばしみたいに駆け抜けている日々。それぞれが強みの分野で活躍しているのは、デビュー前から描いていた未来予想図に適っている。パフォーマンスも洗練されていて、そういう意味で自分たちの強みをよくわかっている人たち。

平和な空気感の人たちがパフォーマンスでバッキバキにキメている、そのギャップが多くの人の心を掴んでいる側面も見ていると、時代が彼らに追いついた感があるかもしれない。


成長した顔で並ぶスノストお互いが、「忙しくて集まる機会がないもんね」と言い合っているのがよかった。集まったら一瞬でJr.時代の「スノスト」に戻る感じもよかった。彼らには、彼らが集まったときにしか出せない空気がある。

もともと切磋琢磨していた6人同士がいる彼らが同時にデビューをしたご縁は、今とても輝いている。この関係性が、この先もいい形で続いていったらいい。


そんな気持ちはこの配信が予定通り去年あったとしても感じられていなかった気がするので、ハイタッチさせろください!とは思っているけど、でも、紆余曲折を経てやってくれたデビュー3年目の生配信に、とても心が満たされた。楽しかった。


スノストみんな忙しいのに、配信してくれてありがとう。改めて、2組ともデビュー3周年おめでとう!





デビュー4年目の‪Snow Manのことも、私は私の持っている世界で楽しんで応援できたらいいな。

だいたいが根暗の考えすぎの性格で、「いつも楽しく」は難しいのがわかっているし、ヲタクって楽しいときより修行みたいな時間の方が長いので、それはそれとして、私なりに。


阿部さんは30歳を迎える年だからか、「大人っぽく」みたいな意識が強いのかな、最近。去年の阿部誕の時も言っていたし、雑誌とかでもチラチラ目にするような気がしている。

「最近は感情を表に出さないように意識しているけど、それ以前に落ち着いてるいるところを目指したい」とM誌に書いてあって、全俺が泣いた。待って阿部くん…「阿部は意外とすぐ顔に出る(笑)」ってすの5に言われてた阿部くんでいてヨォォォ…


という私の中の「阿部さん大人にならないで!」願望も謎に強いけど(なんか、かわいさ求めちゃってるよね)、阿部さんが阿部さんらしくいられたらそれがいちばんです、私は。

これからも変わらず、すき焼き鍋がないからホットプレートですき焼きするようなかわいさを見せてください。



今年のケーキ近影。