きのこ狩りの残党

私が見ているアイドルの世界

暗がりにこの手を

月曜の『CDTV ライブ!ライブ!』、22時開始は眠いナァなんて、気を抜きまくっていてごめんなさい(番組ロゴかわいい)。


最っ高によかったです。


ほんと申し訳なかった。私の中の伊佐山が「詫びろ」「詫びろ」「詫びろ詫びろ詫びろ詫びろ…」って言ってくる。一生『半沢直樹』引きずってる我、、猿之助さんすごいよね。



キッシンはここ2ヶ月くらいずっと供給されているのもあって見慣れてしまって、フルもこないだMステで2番見れたしナ〜なんて思ってナメてた。

Storiesのフルは楽しみやったけど、なんせ「おは朝」の大晴くんデビュー戦で早起きしたから眠くて…いやもうナメてるでしかない。


まじでごめん、本当に申し訳なかった。ハム送るよごめんな。



私は自担ロックオン体質なので、とにかく阿部さんが映れば良い。映れば映るほど良い。でも残念ながら、映れば映るほど、というポジションではない。9人いたら仕方ないのかもしれないけど、あんなに素敵なのに悲しい。

D.D.の時とか、番組によってはこんな映らんか!?と結構泣きを見たので、いつの間にか歌番組にあんまり期待しなくなったというか、自分の精神衛生を守りたくて、上手にかわしてこうぜ!って思うようになった。


なので、こないだのCDTVも、そもそもの期待値が低かった。



でもな、私泣いたんだ。



◇ ◇ ◇



CDTV ライブ!ライブ!』の良いところは名前の通りライブに特化した番組で、曲はフル尺、謎のランキングや企画が一切ない視聴者ファースト。その上、打ち合わせ風景まで見せてくれてしまう。熱い。ヲタクなら、みんな大好き裏側のアイドル!熱い!



リハ着的なものを着て話し合うSnow Manがいた。白いTシャツの阿部さんが素敵で、髪の巻き具合も良くて、白い袖からのぞく腕の筋が男の人すぎて、待て待て待て待て情報過多!早々に魂が抜けかける。まだ生きたいからちょ!ま!



「2番のみんなの足の動き」とか「笑顔をつくるような振りなので全体を映すように」とかキーワードがたくさん出ていたけど、私その打ち合わせ映像中、ずっと阿部さんの腕のこと考えてて終わったのであんまりちゃんと聞いてなかった。

梅子ホンマそういうとこやぞ。



「KISSIN' MY LIPS」から始まったライブ。

初めましてのピンク×黒・ネイビー系の衣装に身を包む9人を前に、阿部さんがいつ私のストライクゾーンに球をぶん投げてもいいようにメンタルは真剣に身構えてバッターボックスに立つ。

ただし、へにゃ〜っと座椅子にもたれているのでバッターボックスは全く見えない。


キッシンはこれまで見てきた平常通り、特に大きな萌えポイントもなし。見送り三振というところでしょうか。野球を知らないのでうまいこと言えているかはわからん。


…くらいの緩い気持ちでいたのだけど、まさかこのあと刺客が潜んでるなんて思いもしなかった。




「Stories」はハーフアニバーサリー配信で初めて見た時から、音に当てる振りっていうのかな、緩急のついたダンスがすごく好きだった。これは目が離せない人たちと出会ってしまった!って衝撃を受けた時と同じ、踊れるSnow Manが余すことなく詰め込まれてる感じがするから。


Snow Manはメリハリあるダンスをする時に、天を突き抜けるほどかっこいいと私は思っていて。

平均175センチの恵まれたスタイルで、人間の身体ってそんなに動くんか!って驚くほどの身体の可動域を出し惜しみすることなく使いこなすパフォーマンス集団。


もちろんキッシンのダンスのクオリティもえげつないけど、どちらかといえば椅子とかリップとかコンセプトありきの世界観が目を引くもの。だから私にはStoriesの方が刺さるのかもしれない。



とはいえCDTVのStories冒頭は、見送り三振モードへにゃ〜だったので、バッターボックスにはよう立たれへんでそれは。というような、気抜けしたコーラの方がまだシャキッとしとるで的な、「おぅおぅおぅ、やっぱりSnow Manすごいな〜」って大して野球知らんのにナイター見るおとんの如くぼーっと見ていた私のスイッチが入ったのは2番の初め。



── 振り返ればそう いつでも側で勇気くれた かけがえない仲間たちの笑顔


パッと明るくなったバックモニターに、見慣れた映像が映る。


あっ…単独!


2019年3月の横浜アリーナSnow Manの単独公演。何度も何度も見ている映像のはずなのに、こないだも広島往復中に5回は観ていたのに、それでもハッとした。

私の大好きな、それこそドストライクのチャベさんがモニターの中で笑っているのを見たら、条件反射で当時の気持ちを思い出す。


“コンサート”は時間の経過で物理的にも、新型のアイツの影響で気持ち的にも遠くなった場所。あの尊いでしかない場所で生まれるうれしいことや楽しいこととか大好き!とか(ドリカム構文)全部まとめて一気に脳内に広がって。


その画を背景にパフォーマンスする2020年10月のSnow Manを見ているうちに、なんだか泣けてきた。


コンサート行きたいなあ、Snow Manに会いたいなあ、お友達にも会いたい、とか、去年まで日常だったことはどこにいったの、とか、自分の身に舞い降りているいろいろなこととかまで総出で私の心をギューギューにするから、泣いた。

えーん!って泣いた。たまにあるよね、「えーん!」って泣くこと。ないかな。


情緒が怪我した。



本人たちもコンサートやりたいだろうし、私たちだってコンサート行きたいし、ファンがそう思ってるのだって絶対絶対わかってる。だって、大切な、待望のデビューイヤーでしょう?


そんな、やり場のないフラストレーションを包み込んでいっしょに連れて行ってくれるようなパフォーマンスで、うれしかった。すごいな、すごいな。


あとからリピってわかったのだけど、単独が曲とリンクする“仲間感のある映像”だったんだな。そう言われたら曲紹介の時も流れてたもんな、単独。匂わせかよ!

目に見えたわけじゃないし何を言われたわけでもないのに、Snow Manにとって仲間とは9人だけを指すものじゃなくて、あぁ、私たちまでまとめて抱えてくれるんだなぁって思えたから余計に泣けた。どこまでも、そういう人たち。



「戻れない時間を嘆いても無意味さ」っていう宮ちゃんのソロの部分、引きで映してくれてありがとう。

シンメトリーで細やかな動きなのにきっちり揃っている力強いパフォーマンス、Snow Manだなあ!って感動した。私の大大大好きな阿部さんの折り目がきっちりつくようなダンスが、相変わらずきれいでうれしくなった。



◇ ◇ ◇



私がSnow Manを好きなことのひとつに、ファンとして愛されてるのを感じるから、というのがある。思われている感覚がある。


ファンを思ってくれてるのは、アイドルであれば多くのグループが一緒かもしれないけど、Snow Manのそのかたちはものすごくシンプルで優しい。日高昆布のお出汁かな?くらい優しい。


優しくされることは、うれしい。



いろんな日があるから、アイドルに救けを求めたい日もあれば、アイドルを見る余裕さえない時もある。

今年は特に新型のアイツホンマええ加減にせぇよ!ってくらいイレギュラーで、誰しもが爆弾おにぎりみたいなストレス何個も抱える日々やから、いつ爆発するかわからん。おにぎりなら食べればいいけど。おにぎり大好き!



アイドルだってこんな状況では不安なことも多いだろうに、それでも、私がSnow Manの方を向けば、こっちを見て笑ってくれてるような感じがする。


今、この世界の言い知れない暗がりに、その手を差し伸べてくれているアイドルがいる。その事実が、いちばん尊い