きのこ狩りの残党

私が見ているアイドルの世界

秋は短し、乙女は阿部亮平さんに恋をせよ

買ってきた雑誌を寝かせるのは得意技で、やめたいやめたいと思いながら気づけば雑誌タワーは大概の高さ。積読いい加減にしろ。


ということで日曜の夜、寝る前にMyojo11月号・Snow Man 阿部亮平さんの1万字インタビュー『僕がJr.だったころ』をやっと読みました。3日くらい置いちゃったヨ〜。そしてこれを書くのには4日かかった。


1万字もあるから、どうしても時間にも心にも余裕があるときに読みたかった。


時間にも心にも余裕があるときとは?『半沢直樹』最終回を観終えた今!心がめちゃくちゃスッキリしている!今だ!!的な。

…この日の昼、めっちゃ時間あったんすけどね。テレビ観たりツムツムしたりしてた。どう考えてもそっちの方が「今だ!」だった。



まぁ、それはいいとして。

結構急いでばーって読んだけど、やっぱり20分くらいかかったなぁ。1万字とは、濃厚なガトーショコラレベルで、ずしっとボリュームがある。


デビューから半年を経過した、今の阿部さんの気持ちにたくさん触れられてうれしく思います。




𓄃 神様に愛されすぎている説


入所日である8月12日にこれまでを振り返る1万字のためのインタビューは、神のシナリオすぎんか?(1128dB)


そんな偶然にも神様を引っ張ってきてしまうレベルでテンションが高い私。だって楽しみに待ってたんだもの〜!思わず声が1128dB出ちゃったyあ、テンション上がりすぎてまっさんの誕生日の数字にしちゃったよ阿部さんと1日違いだよ。


これまでも触れられてきた大学受験のために活動を休んだ時期のことや、当時のメンバーとの気まずさや、学業と仕事の両立のこと。そんな聞いたことのある話も丁寧に掘ってくれていて深い。きっと時間が経ったから、デビューできた今だから言えることがあって。

なので、ちょっと胸が痛い。大変やったやろうな、とか、しんどかったやろうな、っていう通り一遍の想像をしてはいても、本人の声が文字になってると身に染みてヒリヒリして、「そっかぁ…」ってちょっと落ち込んだ。昔の阿部さんを思って落ち込んでどうする、っていう。

大学は常に進級できるギリギリ。ジャニーズも迷惑をかけて自分の心が耐えられるギリギリな状況


ってもう、どんなしんどいかって考えただけで言葉を失うというか。書かれていることはほんの一握りにも満たないような断面だろうし、そっかあ…いまさら何もできないけど、ウェェェン!って私が大声で泣きたかった。


当時の阿部さんを取り巻く世界には、学生としての阿部亮平さんを見ている学業側の人と、アイドルとしての阿部亮平さんを見ているお仕事側の人がいて、それぞれから見れば、両方を大切にする阿部亮平さんのことって想像しづらかったのではないか。


人は自分がいるところからしか物は見えないから、阿部さん自身はちゃんと理由もあってどっちも頑張りたいのに、片手間に見えてしまう瞬間はたくさんあったと思う。

そもそも「同時に行うマルチタスクが苦手」って言ってる人が学業とアイドルを両立できたことがすごくない?きっと踊りながら位置を取ることよりも、本気で大学で勉強しながら本気でアイドルして、両方で結果を残そうとする方がよほど難しい。難しいなんてもんじゃない。


わーーーん!そのころの阿部さんたすけてあげたい!過去に行って甘やかしたい!何買う?ラムネ!?ヘイシリ!ドラえもん呼んで!


だから、今クイズ番組に引っ張りだこなことも、メンバーに「阿部は頭がいい」ってたくさん頼ってもらえることも、後輩から憧れられるようになったことやたくさんファンがついていることも、全部全部、必死でフル回転以上の生活をしていた阿部さんが報われていく姿に、よかったって心底思う。私までうれしい。


全ては結果論で、阿部さんがひたむきに頑張った証やけど、よく言われる“神様は乗り越えられるだけの試練しか与えない”のであれば、阿部さん試練与えられすぎ。神様に愛されすぎている。神様、もしかして同担か?



神様と同担になった私はまた、阿部さんのいいところを言語化することに成功した。それは、自分の内面を冷静に見つめられるところ。


ジャニーズに入る前、テレビのエキストラで踊った時に最初は映るのが怖かったのに、終わってみたら「ちょっとぐらいは映りたかったな」って思っている自分や、Jr.のオーディションが進んでいく中で「ジャニーズはよくわからないけど、ここまできたなら入りたい」って思ったことや、高校生の時のJr.の先輩との雑談で、「あ、勉強って俺のアイデンティティーなんだ」って気付いたこと。


とりとめなくただ流れていきそうな感想や雑談に、阿部さんはちゃんと付箋を貼れていて。その丁寧な気付きは阿部さんにとって自分の立ち位置を確認し、先に進んでいく道標になるもの。

私は感覚人間なので感情はぶわぁぁ!っと流しまくるし、冷静に自分を整理することはできないので、意識せずともそれができている阿部さんのことを尊敬する。



アー!私またいいところ言語化できたから、神様から「阿部さんのことを今日も最高に褒めたで賞」をもらいたいし、私は阿部さんにハムを贈りたい。




𓄃 きみは悔しさで階段を何段上がったか


ジャニーズに入って16年、「人生の半分以上がジャニーズ、その半分以上がジャニーズJr.」「小学1年生から大学4年生と同じ長さ」なんて文字にすればサラリと流れていくけれど、小1が大4って、子どもが大人よ。あいうえお書けるか書けないかのバブたんが飲み会でウェイ!よ。


阿部さんはさぁ、ほんとにほんとにそんな長い道のりをよくぞここまで!ここまで諦めずにきてくれてよかった!


私が出会ったころのSnow Manは、Jr.の中でも脂の乗った存在だった。イメージはぷりっぷりのぶりとかはまち、お刺身でいただくなら今!的な、知れば知るほどデビューできない理由がわからんくらいの人たち。

阿部さんが大学院を卒業した年の終わりのこと。


例えば事務所を辞めるならもっと前で、学生時代とか、それこそ大学進学の節目のはず。だから、もし阿部さんがジャニーズの道を諦めてしまっていたら、私はきっと出会えていないのだ。そんなの想像したらつらすぎた。泣ける。


阿部さんは事務所を辞めようと思ったことがないのに、勝手に泣けるとか言う私の重みよ。


16年もの時間、ずっと諦めずにジャニーズの道を歩いてくれたことに、とてつもなくどでかい、惑星1個クラスの感謝を捧げたい。阿部さん惑星もらってくれるかな、輪っかはあった方がいい?



「ジャニーズ人生は喜びと悔しさの積み重ねで、どちらかひとつの感情じゃダメ」、ここがすごく印象的だった。

キンプリちゃんがデビューした時のことで、

悔しさとおめでとう、マジで半々の感情でした。ずっと一緒にやってきた仲間で、6人ともみんないいヤツでみんなかわいい。すごいおめでたいのは間違いない。
ただ、ジャニーズ人生って喜びと悔しさの積み重ねというか。悔しさを原動力にできた者だけがもう一段階段を上がれるんだと思うんです。


同期や後輩がデビューしていくのを見ている人の気持ちで、こんなにもわかりやすい言葉に出会ったのは初めてだと思う。


阿部さんはこれまでどれだけの悔しさを原動力にしてきたのかな。自分だけ仕事に呼ばれなかった時、同期の山田くんやはっしーがデビューした時、後輩たちが自分のいる場所を抜かして走っていく時。


私の知っている阿部亮平さんは、きっとみんなに優しい笑顔で「おめでとう」って言ったと思う。素直におめでとうを伝えられる人。その裏には悔しさはあって当たり前で、でもその悔しさの成分は私なんかでは簡単に測れない。


でも、できうる限りの想像をしてみる。

漠然とした不安や焦燥感に搦め捕られずに、足を再び前に進めることは、きっと息が続かないほど苦しいこともあっただろうな。それでもファンの前ではニコニコしてキラキラを放って、眩しい存在であり続けるのが当たり前の世界は美しい分残酷だし、アイドルというものは、その残酷を削るような美しさが多くの人の心を掴んで離さないのかもしれない。



Snow Manのデビューが決まった時の話をしてくれてるのもうれしかった。去年、それぞれの背景を聞ける機会ってなかったもんね。阿部さんは、デビューを聞いた時はうれしさよりも驚きの方が強かったのか、そっかそっか。ジャニーさんの病室で、そういう気持ちが生まれていたんだな。


「デビューするからには胸を張ろうとも思いました。デビューを発表した『ジャニーズJr. 8.8祭り』では堂々としていようって」という言葉と、東京ドームで花束を高く掲げたキラッキラの笑顔が重なる。

King & Princeがデビューした時に僕が思ったように、Jr.の仲間にも喜びと悔しさ、両方の気持ちでいてくれたらいいなって。その悔しさは、明日への一歩になるから。


何度も何度もその道を通ってきたからこそ、裏付けのある言葉の幹は太い。あの時いろんな顔を見せていたJr.の子たちにも、それぞれのファンの人にも、この思いがまるごと届いてほしいと思う。




𓄃 あべふかの尊さミシュラン


こないだ新妻佐久間担に「あべふか強火」って言われちゃったくらい私はあべふか信者なのだけど、今回の1万字インタビュー読んで、まじでまじでまじでまじでふっかに感謝した。大好き大好き大好き!ふっかマジでありがとう!!!


阿部さんを見ていると、ふっかが同期じゃなかったらどっかでポキッと折れていたんじゃないかってよく思うし、やっぱり今回もそう思わざるを得ないくらいたくさん名前が出てきた。

というか、阿部さんとふっかが同期じゃないなんてもはや想像ができないので、この出会いは必然です。神に感謝とスーを差し上げます!


阿部さんがふっかの懐でのびのびしてる、というのが私のあべふかのイメージやけど、それは「歳が1つ上なことやJ.J.に選ばれて大人っぽい楽曲をやってたこともあって、ふっかは最初憧れの存在だった」ことに起因するんだろうって知れたことで、私の尊いメーターが振り切れた。TO!O!TO!I!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



阿部さんが大学受験で休んでいる時のエピソードには、照が会いに来てくれた話とか、ジャニーさんが「YOU、必ず戻ってきてね」って言ってくれた話とか、好きだなって思うものも多い。宮ちゃんとの間に横たわっていた溝も涙ながらに解消されて、今では宮ちゃんが「付き合うなら阿部」って言ってくれたり、一緒にABKAI頑張ったり、阿部さんも「今の関係がすごい心地いい」って言っている。

たびたび出てくる大好きなエピソードたちを前にして、菩薩のように微笑む私。梅子菩薩。


そんな活動休止をメンバーみんなが納得してくれた背景に、今回初めて知った話があった。

後になって知ったんですけど、僕がいないときにふっかが“阿部ちゃんのやりたいことなんだから信じて待とう”って、みんなを説得してくれたらしくて。


うわぁぁぁん!!!!!!ふっかさーーーーーん!!!!!!尊さのミシュランガイドがあったら即座に星3つやん!こんなん!!!!!!!!!!!!!!


上質すぎるあべふかエピの投下に、梅子菩薩は尊さで溶けた。サラバ。


阿部さんからふっかへの矢印の方が太いようで、ふっかからの矢印もしっかり太いのを感じる時に、私はすっごくうれしい。

普段そんなに言わないけど、折々に阿部さんのことを特別に思ってくれていて、大事にしてくれていて、頼ってもくれているのがわかる時、ものすごくうれしくてニヤニヤしてしまう。



「言わなくてもわかる」ことって、本当は「言わないとわからない」ことの方が圧倒的に多い。

阿部さんが自分の武器を見つけるために大学に進んで、火力不足を補って実戦で使えるように大学院へ進んで。

まだまだ若かった同じような歳の6人だから、前身のグループがなくなったりSnow Manとして踏ん張るべき時だったから、まっすぐ気持ちが行き交わなかったところも大いにあるんじゃないかと思ってるのだけど、ふっかが阿部さんのために動いてくれたことは、世が世なら歴史を動かす坂本龍馬レベルのこと。


今日もモンペは大袈裟ですが、ふっかさんにも何かいいもの贈りたいと思う。ハムでいいか?





𓄃 今、声に出して読みたい数式


たった1年半ほど前のことなのに増員のことが遠い昔に感じるのは、デビューしたから?それとも、デビューによってたくさんの人がSnow Manを知ったから?


最近の私にとってSnow Manが遠いのは、デビューしたことで、私が想像していたより遥かに環境が変わったから。


増員する少し前にSnow Manに出会った私は、6人を大好きになり始めた時に新体制になって悲しかったけど、9人になるなら早く受け入れるのがいちばんいいと思っていた。心の底では、こんなド新規で何の歴史も重ねていない私が悲しむこととか受け入れられないことって、何だかおこがましいような気持ちもあった。


9人体制の横アリはめっちゃ楽しかったし、デビューはもちろん、ものすごくうれしかった。


でもデビューして、Jr.の時には関係なかったような力も加わるようになって、9人が9人になるほどに、私が好きになったSnow Manが跡形もなく消えてしまったくらいの感覚に襲われた。

増員当時◯クニンガーって呼ばれていた人たちと最近の自分が重なることも多かった。しかし◯クニンガーって、めっちゃうまいこと言ったよなっていつも思う。関係ないけど。


モヤモヤをどんどん拗らせてしまって、拗らせるほどに周りは楽しそうに見えて羨ましくて、おーおーめんどくせぇ!って自分のメンタルにも付き合いきれなくなっていた。ヲタ卒したかった。でも阿部さんのことはやっぱり大好きだから、最近はSnow Manを遠目で見ながらアベサンガーをしていたのが正直なところ。


1万字の中にあった「逆説的な感謝の仕方で申しわけないんですが、6人のSnow Manが、それだけ愛されていたんだなって心から実感しました」が刺さった。今病んでしまっている私には鋭くて痛い。



でも結局、そんな拗らせヲタクを救うのも、やっぱり阿部さんで。

もっとうまく説明できたらいいんですけど、僕自身もいろいろなことがあって今この場所にいる。メンバーにもそれぞれの道があって、このグループに、この形にたどり着いた。それは6+3なんて簡単な数式じゃ表せなくて、あえて数式にするなら1+1+1+1+1+1+1+1+1。1を9個足して今のSnow Manなんです。


衝撃だった。脳天チョップ受けた。自然と出てきたワードやけど、脳天チョップってなに?

ジャイアント馬場さんの技でした)


そして心の底から納得した。そうか、6+3じゃないんや。1が9個なのか。9人になった時すでに全く別物になっていて、6とはお別れだったんだ。


逆説的な感謝を読んで逆説的に9の意味を知った感じ。なんかもう、おっきい声で叫びたい!あーーーーーー!!!!!!


大学生の時に『対象喪失』という本を読む課題が出た。たしかあんまりちゃんと読まなかったけど(不真面目)、対象喪失とはかけがえのないものを失うこと、その時、その悲しみを避けず逃げずに受け止めることが大切だと習ったのを覚えている。

ん?読まなかったくせに、わかっててえらくない?


結局、私には悲しみを受容することが足りなかった。それによってこんなにも拗らせて爆発しそうになっていたということ。案外簡単な答えだったな。



阿部さんが1+1+1+1+1+1+1+1+1=9と教えてくれてから、私のモヤモヤはちょっと抜けた。「デビューしてからずっと、この9人でよかったと思う」「きっとこれは6人の時代があったからこそ」って言うから心が軽くなったし、やっぱりSnow Manのことも好きでいたいなぁって思う。


定期的に同じようなことを言ってる気もするし、先のことはわからないけど、こういう行きつ戻りつを繰り返して私は一生ジャニヲタするんだろうなぁなんて、本当にありそうな怖い話。




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夢をかなえるための逆算って大事ですけど、どれだけ緻密な計画があっても、目の前の一瞬に全力をかけられるかがすべて。

Jr.歴が長かったからこそわかるんですよね。扉はいつ開くかわからないし、思いがけないときに開くもの。でも、たたき続けなければ開くことは絶対ないって。


1万字インタビューの結びは、私が大好きな、頭が良くてめっちゃ計算しているのに、結局泥んこ戦士な阿部亮平さんだった。


キャスターになりたいのか、そっか…ってどっかのおでbの顔がちらつくけれど(でbでb言い過ぎていい加減怒られそう)(いまさら?)、そこは間違いなく引く手数多だと思います。いちばんいい形で叶いますように。



阿部さんの夢、全部全部叶ったらいいな。

その姿を私もたくさん見られたらいい。




あ、「本髙や大晴、クイズ部のメンバーはやっぱりみんなかわいいです」って大晴くんの名前を出してくれていたのがもう俺得、俺的事件簿すぎて、がっつり心に刻んで歴史的石碑レベルであることも、最後にちゃんと記しておく。