きのこ狩りの残党

私が見ているアイドルの世界

夢祭メランコリック


先月23日に「大阪城天守閣復興90周年記念事業・大阪城夢祭『関西ジャニーズJr. DREAM LIVE 2022』」に行ってきた。

いや、いつの話〜?ってなってきましたね。書き始めたの早かったのだけどな。


夏の分を取り戻すかのように現場過多を生きる秋、生き急いでいる感もあるけど楽しい。疲れてきたけど、楽しい。

(疲れてきたけど)(でも一区切りはしたので)


夢祭なのかドリライなのか、最後までどっちの通称が通っているのかハッキリせんかった秋の野外でのコンサート。公式はドリライ推しやったけど、夢祭はあのイベント全体の名称なのにキャッチーでいいよね。

どっちでもええねんけども。


ということで感想文を置いておきます。なんだか思ったよりしんみりしちゃってる。





前日は25℃まで気温が上がったけど時は10月中旬、いやもうこれ下旬でしょう?暑いのか寒いのか、どんな感じで挑めばいいのかわからず、 でもあのAぇのロンTの出番でしょうと、ここぞとばかりに着ていった。

2年前のZeppのグッズのロンT、なかなか気候とタイミングが合わなくて着られなかったので念願叶ってすごくうれしい!真っ黒に派手柄のかわいいあいつ!

ほんで結局日中はあっつくて袖まくってた私、まっさんもびっくりの汗っかきなものですから。


大阪城・西の丸庭園という会場が、駅からちょっと遠くてびっくりした。

城ホの方から行くもんやと思っていて(大阪城ですし?)移動時間の感覚もそのつもりやったのに、そもそもの最寄り駅が全然ちゃう。大阪城公園駅から徒歩16分、森ノ宮駅からは15分。いちばん近くの谷町四丁目の駅からでも徒歩11分。

城、広、遠…


前日の状況から入場が混雑しそうなこととか、人が多いほど座席、ちゃうわ立ち位置が見つけにくそうということで、前倒しに前倒しで開演2時間前には会場へ向かうことに。

実際に行ってみたら駅から大阪城のエリアには割とすぐ着いたけど、そこから西の丸庭園が遠かった。門をくぐっても、ぐねぐねと行かなければならない。

考えてみたら、そりゃあ城の中の中なんてすぐ行けるはずがない。まっすぐドーンと天守閣に着いちゃったら簡単に攻め滅ぼされてまうよな、という学び。


外国人観光客の人たちが集うヲタクに驚くのを横目に、普段はこんなんじゃないのよと思いつつ、やっと辿り着いた西の丸庭園。庭っていうか縦長ァァな原っぱにステージが建てられとる。事前にネットで見た図の通りの縦長で、まごうことなき縦長で、とにかく縦nメインステ遠ォ…

スマホの電波が全然ないのだとツイッタランドで学び、オフラインでもチケットを開くことができる叡智を実践したのでたすかった(こういうとき、リトルのインフォさんが本当に細やかでありがたい)。

たしかに電車で大阪城公園の駅んとこ通っただけで電波なくなったもんな、あそこ時空歪んでたんとちゃうか。


私とくま(という通り名の正門担)に与えられたブロックはRCというところの真ん中の列。ブロックごとにだいたい12人ずつ立てるようになっている。草の上が白いロープで区切られているけれど、これ遅遅で来たら訳わからんとこやった。マジで早く来てよかった。

ほんでさっきも書いたけど席じゃないの、立ち位置なの。野外のオールスタンディング、草村でトゥルル〜ル〜ル〜ル〜ですわ。ポケモンかて。ブロックの頭についてる見慣れないLとRが惑わしてくるけど、よく考えたら右と左なのね。舞台向かって右側がR、つまり上手側。

縦長ァな会場の真ん中より前くらいの位置、割と中央寄り。メインステは遠いけど肉眼で見えそうやし、センステからは2、3mくらいかな?お顔がちゃんと見えそうでうれしい。センステからバクステへ移動する地道からは3ブロックほど離れているので、地道じゃなくて花道ならよく見えたやろうな、なぜ地道。予算ですかね。

縦長ァをカバーするどでかモニターがたくさんあって、それはよく見えそう。


秋の夕暮れ、原っぱに腰を下ろして1時間半ほど待った。バッタと闘う吉川太郎くんのヲタクとかを見ていた。のどかすぎて、いよいよポケモンも出てきそうな感じさえある。

くまとだったので2時間近くこの状況でも平気やったけど、これ野外の草原でケータイも繋がらない中、知らん人と交換同行とかやったら私などのコミュ力では割ときついななどと思いを馳せながら(そこで盛り上がったらもう親友になれるレベル)、空虚な秋風に吹かれつつ思い出したかのようにアクスタを取り出したり、木と完全に被ってる大阪城を見たりしていた。つまり見えてない。


だいぶ日ィ暮れたな、寒なってったな、人多なってったな、と自然に体をさらしているうちにやっと17時45分。気付いたら人がみっちみちに満ちていて、案外周りにAぇ担はおらずリトル担やアンビ担に囲まれて、新鮮だった。

てか、みっちみちもみっちみちで、すごかった。ソーシャルなんちゃらとかもうなんちゃらすぎる。平成か?タイムリープか?くらいのみっちみち。





夕暮れも何も「しっかり夜」な秋半ばの18時、アー写の顔にイラストで袴を着せられているオープニング映像(かわいい)が「大阪城夢祭ドリームライブ始まるでぇ!」とこちらの胸を高鳴らせる。同時に、大晴くん今のアー写が真顔オブ真顔やから(そろそろ変えてぇ?)となる。ぴあアリもそうだった。あのアー写見るたびにそう思ってるよ、私は。


オープニング映像後、一瞬暗くなってすぐに目が眩むほどの照明がステージを照らす。メインステの1階部分、2階部分に関ジュが勢揃いでピシッと並んでいる。すごい!始まる!!壮観で見惚れた。

Cブロの私からメインステはさすがに人の頭で見えづらいものの、2階部分はよく見えたのでうれしい。

衣装は和装で、大名行列で着てたのと同じやつ。めちゃくちゃかっこいい!似合ってる!!めちゃくちゃめちゃくちゃかっこいいな!!!!!!ハァァァイケメンの和装最高だが〜〜〜!!!!!!!!???!???

大晴くんは大名行列のときみたいに、髪を耳にかけていました!ヨッッッシャー!!!(耳掛けに命救われたんかくらい耳掛けが大好きなヲタク)


関ジュというものは東京のJr.たちとは組織の在り方が違って、各ユニットであることとは別に「関ジュ」という団体として、こういう全体での動きがあるのが特徴の1つかなと思うのだけど、この人たちを3年ほど見続けてきて、Aぇがど真ん中にきたここ1年、私にとっては見応えがあってとてもおもしろい。

彼らがど真ん中にいる関ジュは空気が締まっていてユニットもそれぞれ成長著しくて、一堂に会したときの機動力が高い。中心の6人の中に自担がいるのも、とてもうれしい。


冒頭は関ジュが歌い継いできた「THE関西」な曲のオンパレード。あぁ大阪城夢祭だねえ、コンセプト通りの展開だなぁと思ったら、セトリ考えたの大晴くんだったのだと後でブログで知った。そうかそうか!セトリ、やりましたか!!キャンジャニは自分が決めたんと違うって言ってたけど、どれくらいまでやったんやろう?すごいねぇ。自担が考えたというそれだけで、より特別になる福本担ですよ。

ぴあアリとかもそうやったと思うけど、前はライブの構成とか考えるのに興味があると言っていた人が自然な流れでセトリを考える役割を任されるようになってきている、その変化というか熟成というか、そういうのもアイドルを見ていてうれしい瞬間の1つ。


Aぇを見てきた日々は、Aぇ越しに関ジュを見てきた日々でもあって。前半にあったボイビ・アンビ・リトル・Aぇのユニットごとにパフォーマンスしたターン、私の中のお婆がここで謎に胸熱感涙!エモにまみれる。

小学生になった卒園児を見る気持ちで、なんだかそれぞれがおっきくなっているボイビに保育士としての眼差しを送る私。感動して泣いちゃいそう。保育士は未経験ですが。

結成時から知っているアンビの団結力と気迫が増していることにも感動した。パフォーマンス力も高くて、上質で良い。いろんなJr.がBANGER NIGHTをやってるけど、私の中のBANGER NIGHT選手権優勝はアンビやで!

リトルはとても頼もしく映ったなぁ。夜空の下で揺れる王子様衣装のマントがとてもかわいくて、今の関ジュに欠かせない、とびっきりのきらきらで感動してしまった。リトルがダイスマをやってるときに飛行機が通ったことを、なんだか忘れられずにいる。


最後に登場したAぇは、貫禄が格別だった。

いつの間に、こんなところまで来たんだろうと思った。

「立場が人をつくる」と聞いたことがあるけれど、今のAぇ、そして大晴くんを見ていて浮かんできたのがこの言葉で。


私がハマったころのAぇは結成して1年経ったくらい、思えば彼らの中でだって足並みが揃い切ってはいなかったなぁなんて、最近すぐ懐古厨になっちゃうんですけど。でも、結成からここまで3年、いろんな山を越えて、なんとたくましく美しく、素敵なグループになったことか。

大晴くんがとってもうまくなったダンスも、がんばっている歌も、特攻隊長的に率先して声を出して盛り上げる姿も、今回演奏はなかったけどベースも、そういうの全部がAぇになって培ったものであり、その役割を確立するために積み重ねた時間の流れがある。


彼らが蓄えてきた力をドーンと放ったのが去年のサマスペ、そしてなにわがデビューして名実ともに関ジュのど真ん中、先頭を進むうちにさらに磨かれたパフォーマンス力やチームワーク。増えた個人仕事も初めてのアリーナクラスのコンサートも糧にして、追い風が吹く中で輝いている。

関ジュを引っ張る勢いも、グループ内の安定感もお見事だった。


旅立ちが、近い気がした。


それは言葉として頭に浮かんだというよりは肌で感じるもので、なんだか鳥肌が立つような、鼻の奥がツーンとするような、彩度の高い世界が広がるような、そんな感覚で、こんなことを言ったところで大いなる身内贔屓的かもしれないし、実際の“旅立ち”なんていつになるやらわからないのだけれど。

でも私が思っているより早く、その時がくるのかもしれない。


まだ、この道の先を進まなければいけない通過点の「点」でもないかもしれない大阪の夜空の下で、彼らが華やかに歌い踊りキラキラと笑う秋、そんなことを思った。





デビューしてほしいと願う。でも、まだここにいてほしいとも思う。

ヲタクはいつもわがままで、特に私はそういうところが強いかもしれない。


いつも思っていることだけれど、この事務所においてデビューは正義で、デビューしなければずっと「アイドル予備軍」として立場が不安定なまま。明日解体されるかもしれない、全然別のメンバーが隣にいるかもしれない。

今はJr.がユニット名を冠にしてあちこちで取り上げられる時代になっているけど、でもやっぱり、どこまでいっても「Jr.」は「Jr.」として存在していて、未来への確約はない。

デビューすれば予備軍ではなくなって、肩書きがグループになる。曲をリリースできて、メディア露出が増えて、世間での認知が格段に上がる。未来が約束される。だからこの事務所にいるなら、デビューは絶対的なものだと思っている。

昨今は、果たして未来の約束なんてあるのかな?という側面もあるけれど。


でも、デビューすると私が見ていた世界は変わってしまう。存在そのものが商品になるし、さまざまな利害関係や付加価値がつく。Jr.のころと同じではいられない、それは当たり前なのだと思うけど、意外な角度から驚きや寂しさを産んだりもする。その変化は、望むと望まざるとに関わらず。


今、メンバー同士で同じ場所を目指す熱が高い、夢を追う顔が美しい。その景色はデビューを超えると見られない。また少し、形が変わってしまうから。

なんて言うと大袈裟で悲観的で救いもないけど、でもだから結局「Jr.」であることが尊いと感じてしまう私は根っからのJr.担気質なのかもしれない。


それでもやっぱりデビューしてほしい、するべきだという気持ちも変わらずある。

だって「大好き」には夢を叶えてほしい。その存在を武器に世に出て活躍してほしい。アイドル予備軍の世界から羽ばたいて幸せになってほしい。だって、とびっきりの素敵なアイドルグループになれる。

でも身勝手に寂しくて、もう少しここにいて、なんて思ってしまっているヲタクのエゴ。


そういう気持ちが、ぐるんぐるんとミキサーにかけられたみたいな夢祭だった。





なんて妙にしんみり、そして胃にずっしりくるようなことを書いてるけど、めちゃくちゃ楽しんできたことも記録しておく。


前日と同じセトリなことがわかったユニットシャッフルコーナー。関ジュのシャッフルは部活みたいな空気感かな。違うユニットのメンバー同士がガチのお稽古とリハをやって仕上げてくるので、濃厚でおいしい。磯丸水産かに味噌くらい。えっ、めっちゃおいしいやん。


前日と同じならGrandeurがある!関ジュのダンスの精鋭たちが前日もやっていて、そこにAぇの誰かが入るはず。気付いた瞬間アヮヮヮヮってテンパった。ダンスの得意なチームがSnow Manやってくれるのめっちゃうれしい!

あけおめのCry outはリチャやったけどGrandeurは誰かな、ザワがやってくれたらうれしいなってソワソワソワソワしてたら、センステに現れた人の中にるーくが見えて、あ!これGrandeurや!と気付く。我らには肉眼で見える距離のGrandeurが与えられた。

そして数秒後、その中にザワを見つけたときの高揚感んんんんんんん!

私とくまの昂り方すごくて、周りの子たちはGrandeurに全然興味なさそうなのが対照的だった。うける。


涼しい顔して踊るザワかっこよかったなぁ…本家にも遜色ないパフォーマンス、というかなんなら追いつけ追い越せの域。関ジュの踊れる選抜最高!私多分、ドリライにはあのGrandeur見に行ったんやと思う。またやってほしい。

と、こんな調子なのでそのあとのキャンジャニちゃんの大美ちゃん(大晴くん)をほぼちゃんと見れていないのでありますが。自担のJKかわいいけど今じゃないよ待ってよ…そして私はどちらかというと、ツインテールの拓子(ニシタクちゃん)推しやで。

大美ちゃんも拓子も乃木坂入れそうやったけど、真弓はあかんと思う(あかんと思う)。


大晴くんといえば、自己紹介曲でバックに一切音が流れない無音の中、元気なギャグがマイクを通して響いた夜の大阪城西の丸庭園。その図がシュールすぎて私はいたたまれず、なんとなく木に隠れている大阪城に目をやってみたけれど、感情のやり場、大阪城は木に隠れているので見えない。


席はわからないけど野外のオールスタンディングで平面だから、めちゃくちゃ見やすい最前を引くか、もしくは後ろだったらあんまり見えないかなと(考え方が極端)珍しく双眼鏡を置いて行ったので(あと万が一踏まれたらいらんなとか)(防振だから重くて、理由をつけて置いていきたかった)、私の割には全景を見渡したライブになった。


1回きりのライブやとほわわ、あわわ〜と思ってる間に過ぎていくし、センステは割と近くに見えたとしてもメインステに行くと顔のパーツや表情が全く見えないので、記憶の紐付けが全くできず、あ、私の本体って双眼鏡なのかな?という気付き。これからはどれだけ重くたって置いてかへんからな双眼鏡!一心同体!


なので細かなことは覚えてないのだけど、キラキラと輝く自担を見られてうれしかった。良い見せ場があったり、のびのび楽しそうにしているところもたくさん見られて、お顔いつも抜群にかわいく涙袋は美しく、自担はいつも元気で最高。


あと忘れられない、俺たちの村上信五大先生にも会えてうれしかったナァ〜!

真弓とのLOVE & KINGを肉眼で拝んだこと、大先輩としての出過ぎない好感の持てる佇まい、ヒナを囲んでのロマネ。いい思い出になりました、大名。





いろんなことをいつもどおりこねくり回して書いてきましたが(相変わらずこんだけこねくり回したとてパンは焼けないのにね)、春にあるらしいAぇの全国ツアーが発表になったり、その前に冬はグレショーの舞台ツアーもある。


しんみりしている暇はないのが事実なので、私も張り切っていきたいと思います。