きのこ狩りの残党

私が見ているアイドルの世界

のめり込んで青春の英知

「ジャニーズクイズ部」に自担が二人いる。阿部亮平さんと福本大晴くん。

私がこれまで「自担」と呼んだアイドルは3人(現在、私には自担は2人です)、なぜかその全員がみんな賢いという高学歴担を自認しているわけですけども、別に賢い人の中から好きなアイドルを選んでいるわけではないのにね。だからもう、そういう癖。


小学6年生だった私をこの茨のヲタク道に召還してくれた人は過去の話なので置いといて、自担が2人ともクイズ部。あるようでないようで、マァそれなりにあるんやろうけど、ヲタクの数だけそのストーリーがあるだろうとして、私は今から自分の話をします。いつだって自分の話しかしないけど。







阿部さんを好きになったのも、大晴くんを好きになったのも、別の場所、別の世界の話だった。

阿部さんを好きになって2年生になったくらいのとき偶発的に大晴くんを好きになって、私の中ではSnow ManSnow Man、AぇはAぇで存在していた。阿部担2年生なんて何でも楽しい、まだまだ瑞々しく大好き!な時代に、思わぬところからシュッと流れた彗星。

最初、大晴くんのことは頭がいい人とは思っていなかったのだけども。だってさ、「ギャガ―」って呼ばれてる人と「関西Jr.初の国公立大学生」が同一人物なんて思えないジャン?ご存知ない?何なら当時は大晴くんの名前やビジュアルより「ワイパー」が先を歩いていたような時期で。

けど、「福本大晴くん気になる」な私の背中を押したのは結局、「ハッ…この子賢い…」と感じた瞬間だったのか。

のめり込むには煌めく英知が必要なのかもしれない。

と、それっぽいことを書いてますけれども。


2年前のいわゆるステイホーム期間に爆誕した「ジャニーズクイズ部」、最初の動画が2020年5月13日。

基本的におうちにいるしかなかったあのころ、アイドルたちはいろんな企画を考えて、それはそれは多種多様な動画をあげてくれていた。

その中の1つがクイズ部だったのだけど、当時の大晴くんの「Aぇ!!!!!!」(Aぇのブログですね)を読んだら「あべくんから誘ってもらって参加させてもろてます!」と関西弁丸出しで綴られており、そうだそうだ、阿部さんの発案でやり始めたんだよなぁと、改めて感慨深い。

阿部さんが大晴くんのことを知っていた世界線に感謝。ビバ南座!ハムを贈りたいね!!!!!


そもそも東京で活動するデビュー組の阿部さんと主な活動は関西の関ジュな大晴くんでは、いっしょに何かしてくれるなんて夢のような話で。

リモートなんていう概念のない一昔前なら叶うことのなかったドリームマッチは、ある種この奇禍の恩恵であることは間違いない。てか、恩恵もらっても足りんくらいのアレソレやけどな!現代!


阿部さんがアイドルと勉強を両立して頑張るJr.を集めて、つくってくれたクイズ部。最初の動画から3カ月後の8月10日には『Qさま!!』に出ているので、エンタメ業界の食いつきの早さ。魚と旬のお野菜とクイズ部は鮮度が命ですね。



クイズ部の動画は阿部さんが島動画を卒業する1月まで5本、Qさまには2年間で3回出演。

元はクイズ番組が苦手だった私もそれなりにボーっと見続けてきたわけですが、1年ぶり3度目の出演だったこないだのQさま、クイズ部に妙にグッときてしまった。

すごく良かった。すごく“チーム”だった。


同じジャーニーズ、そのうち5人は同じJr.とはいえ、日々別のユニットで活動している人たちは、思っているよりはるかによそよそしい空気からスタートした。明らかに違うクラス。大晴くんに至っては他校。

後輩に対して柔らかいまなざしの阿部さんは、いつでもいつも通りの阿部さんだったけど、大晴くんのよそゆきofよそゆきがかわいすぎて笑った。

当時は同時進行で「AぇTV」が毎日配信されていたから、そのギャップのコントラストたるや。大晴くんは明るくて誰とでもすぐ友達になりそうなキャラに見えるけど、案外そうでもない慎重派。よほど浮所の方が社交性が高い、ように私からは見える。


みんなで番組に出るとなると、チームで勝利するという明確な目標ができる。きっと最初に集まったのはそれぞれがクイズ番組に出る対策だったところから、リモートでクイズを解き合う「練習」を経て、本当の学校の部活さながら彼らがチームになっていく過程を見せてもらってきたような気もする。

そんなことを言いながら私は基本的に自担と自担の半径1.5mほどにしか興味がない人間なので、阿部さんと大晴くん以外には興味がなかった。過去形にすると今は興味あるように聞こえるけど、正直今もそんなに興味がない。美のなすくんが大晴くんに優しいのがうれしい、それくらい。

けど、こないだは、そんな私にも響くような“チーム”だった。


話し合って答えを出すときのそれぞれの顔つきとか雰囲気とか、誰かのパスで答えを導いて正解する瞬間とか。なかなか追い風が吹かずに苦戦を強いられて、クイズ部の顔お通夜状態やんwwwwwwwwwwwwwwwwwみたいな瞬間もあったけど、諦めない、いい顔をみんなが見せた瞬間もあって。

勝つために果敢に飛び込んでいく人や、諦めずに答えを探す人や。ところどころで強い熱を感じて、インテリジャニーズ軍団の本気に触れて、これはもうまごうことなき部活やん!って、ちょっと青春を感じてしまった。いいなぁ。

ちなみに、ここで天然出して間違う!?っていう自担や劇画モードがMAXすぎた自担、でも攻めた答えでCM跨いで正解した自担、みんなが難しいと思う問題をサラサラっと涼しい顔で答える部長な自担は最高が大気圏を突き抜けた。


3チーム中最下位、決勝に進めるかどうかのヒリヒリしたタイミングでクイズ部みんなが強いジャンルの問題を引けたこと、そこから手に汗握るギリギリの逆転劇。あそこ痺れた〜!

水の生き物の名前を答える問題やったけど、淀みなく答えていくのホンマかっこよかった。みんな生物強いんだな〜、男子って感じ!阿部さんが答えたやつなんてもう聞いたこともない名前だったから、何の暗号?という世界。すごいね、そんな生物をご存知か。

引く問題によって得手不得手も影響するクイズって結局知性だけじゃなくて運もあるんだよなぁ〜!と、すっかり熱さの虜になったりもする。

結果的に優勝はできなかったけど、「ナイスファイト!」という言葉がいちばん似合う景色だった。ナイスファイト、なんて人生で言ったことないですけどね。


最後の最後の問題(超難問)が回ってきた大晴くんは全く歯が立たなくて答えられず、席に戻ってから頭抱えてうずくまってるのが画面の後ろに映っていたけれど、すっごくえらかったな…!悔しかっただろうな〜、と思うと、ほんとえらいえらい肉を食え!!と心で肉を差し出すくらいしかできなかったけれども。

悔しさを感じる気持ちが次に繋がる、知性の格闘技ですわ。





令和の学生さんはどんなかわからないけれど、私がいわゆる思春期のころ、勉強を頑張ることや勉強ができることがなんだかダサい風潮があった。頑張るという行動自体がダサい、というか、スカした時代。環境要因や個人の人となりによるところも大きいと思うけど。

私は人目がいやに気になるタイプで、消極的で小心者な学生時代を過ごしていたので(こんなに気が強いのに?と自分でも思う)、頑張ることがダサい空気に同調して生きていた。だからといって人とうまく接せられるわけでもなく集団生活は苦手で、友達だって多くなかったし学校嫌いやったし、いやこれ何の話。

表で頑張ることがダサい空気に同調しながら、その空気もダサいなと感じていたりして。


だからなのか、今、阿部さんが「頑張ることはかっこいい」を体現している世界に惚れ惚れする。勉強を頑張って、アイドルも頑張って、必死に食らいついて突き進んで、たくさんの夢や目標を叶えていく。そういうところが大人になってしまった今さらながらに理想だし、憧れている。こんな人と、もっと早くに出会いたかった。

阿部さんだけじゃなくて、クイズ部はみんなそう。勉強もアイドルもどちらも片手間にできない、しない選択をした環境の中で、「頑張る」を肯定することってかっこいい。多くの人の価値観を変えていくことになるのではないかと、真面目に思う。


そもそも狭すぎる、そんな価値観の中に生きていた私と彼らの今を比べても何にもならないかもしれない。でも、ひとつの光だなと思っていて、そういうところが高学歴担になってしまう所以なのかもしれない。


阿部さんにはどのくらいの構想があったのだろう。後輩たちを集めてクイズ部をつくったことや動画を配信したことは時流に乗って起きたことだと思うけど、最初から頭の片隅でいつか一緒にクイズ番組に出られたらいいなと思ったりしていたのだろうか。

阿部さんのことなので、そんなことを考えていても不思議はない。かっこいい。

初めて大学院に進学してちゃんと修了して、気象予報士の資格を取って。阿部さんが事務所の中で成し遂げていることは、本当にすごいことが多い。しかもそれをちゃんとお仕事に還元できていて、そういう「初めて」をやってのける、道をつけていることが「すごい」の最上級。歴史的だよね、もはや。


そして今、後輩たちにもたくさんのチャンスやきっかけを与えている。本当に涼しい顔してやってんな!!!!!!!!!!!!!!!おれたちの阿部くん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


昨日の『ヤンタン』(Aぇのラジオですね)で「どんな数字を思い浮かべても必ず答えが1になる」というお題に対して、突然「xがどうのこうの」と数式を並べて語り始めた大晴くんに賢さを感じてぶっ飛んだ23時ごろ。リチャとリスナー置いてけぼり。

大晴くん基本的にキャラがガチャガチャしているので、突然に賢さを見せつけられるのは心臓に悪い…SUKI…!つてなっちゃうジャン?ちゃんと賢いんだワァ…って謎の確認をした。失礼。

この春大学を卒業した大晴くんは「学生という肩書きがなくなるのが寂しい」と言っていたけれど、学びを繰り返してきた日々が糧になって、Aぇ! groupの武器のひとつになっていったらいいな。

インテリジャニーズ枠は何人もいるけど、ライバルとして、時にチームとして、自分のやり方とか自分の得意なジャンルを伸ばして、たくさん活躍してくれたらうれしい。

ただのヲタクだけど、そう願っています。大学卒業おめでとう!



そんな、頑張るってかっこいいよな、と改めて思った春です。