きのこ狩りの残党

私が見ているアイドルの世界

ロード・トゥ・阿部誕「夢の明太アイランド」


関西アイランド遊びの街!満足100パーセント!!
また来たくなるおいでやす〜
ほな、ほな、ほな、ほな、ほな、またな!

(『関西アイランド』関西ジャニーズJr./2018)

数年前ご機嫌すぎるこの曲を初めて聞いたとき、コッテコテの歌詞をキラキラってばら撒く関ジュたちを見て、すーごい世界観、えげつない世界やなと思ったのを思い出した。


そして今、まあまあこのくらいのえげつない情緒で日々を過ごしている。


阿部誕に!行けることになりましたァァ!!


どうしても行きたかった。でもさすがに無理かもって、ずっとちらついていた。無理って言ったら現実になりそうやから言わなかったけど、本当はすごくびびっていた。小市民なので。

でも、なんとか行けることになってうれしい。ありがたいなぁ。


来年再来年、読み返す自分のための記録。





自担の誕生日にコンサートがあると、つらい。うれしいというより、まずつらい。

それは絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対…ぜーーーったい行きたいに決まってるからで、私のような諦めが悪いわりにチケ運に波のあるヲタクは、おおよそ自力でチケットが取れない。


去年もそう。

そして、やっぱり今年もそうだった。

すんなり行けない。運に負ける。つらい。


去年の11月はマリオでいうスターみたいな無敵月間だった。

根拠のない「行ける気がする」という気持ちが満ち満ちのみっちみち。それは呑気な思い込みか第6感的なやつか知らんけど、でも結局お友達のお友達からご縁がが回ってきたのと制作開放というチャンスを掴み、阿部誕昼夜入ることができたのでした神様ありがとう…!!

あ、私は阿部さんのお誕生日公演を「阿部誕」と呼んでいます。



いうてそれは去年の話で、今年も同じようにいくわけがない。

今年の阿部誕は日曜日、場所は福岡。申し込める枚数も2枚上限となり、もろもろ厳しそうだから、どうにか自力で取っておきたいと思っていた。


取れなかった。


(取れなかった)


阿部誕が取れなかったどころか、何一つ取れなかった。地獄。


心やさしき友人に横アリに連れてってもらって、地獄から救われて、秋の横浜はうれしくて楽しくて最高の思い出。

けど阿部誕は話が別で、強欲な私は、この全滅過多の時代にもどうしてもどうしても諦められない。

なので落選の時点で開戦するしかなく。見えないご縁や言葉にできないドス黒いいろんなモヤモヤたちと闘いながらチケットを求めること3ヶ月。復活当選もしなければ、一般もいろんなお友達が手伝ってくれたけど(いつもやさしいお友達各位、本当にありがとう!)、だめだった。

愚痴も言ったし、お馬の神様に神頼みもした。現場関係の精神状態維持はいつもきのこ系占いと神頼みのやべぇやつが私。

お馬のおみくじを引いたら「騒ぐな、願え」と書いてあったので、出来る限り表では騒がずにひたすら願っていた。去年お馬の神様にお願いしたその日に阿部誕のチケットが巡ってきたので、お馬の神様への信頼感がえぐい。

そんなお馬の神様に言われて(おみくじで)、騒げないからツイッタランドのbio欄に「どうしても福岡に行きたい奈良さん」とか書いてた。なんか重くて物騒ですが。


でも、今年は復活当選も早々に終わっているし、チケット2枚で「余り」というものを見かけない。チケツイと呼ばれるものたちは去年比240%くらいで怪しさ満点、ネオン街のキャッチより怪しい。

今年始めからずっと11月27日に入っていた仕事が別日になったりして、伏線か!?みたいに期待している自分もいたけれど、いつもみたいな根拠のない「行ける気」もしない。だからって行けない気もしてないから、訳がわからない。


11月に入ると、行けなかったらどうする?という物理的な問題が頭をよぎるようになった。当日はいろいろ考えてしまうと思うので家にはいたくない。それなら旅行支援復活してたのを使って京都でも行くか…と保険でホテルを予約しかけて、いや、これ予約したらマジで行けへんのとちゃうか?とびびってやめた。

できる限り騒がず、でも精神的に大いに騒いでいた。大騒ぎやんけ。





自分の誕生日も過ぎて(阿部さんと同じ11月生まれなのは生まれ持ってのボーナス)、阿部誕まであと1週間ちょいしかないやん…こんなもんさすがにもう無理か…いやいやでも去年もなんの前触れもなく出てきたから…と空白の時間があればそんな問答を繰り返していた18日(金)の16時前、友達に掬い上げられた。


今年も日付と時間を覚えている、重めのオンナ。


15時過ぎから仕事で40分近く電話をしていて、一息つこうとふとスマホを見たら「明日のカフェより大事な話をしています」とLINEが来ている。

普段から連絡は取ってるけど翌日3年ぶりくらいに会う予定の友人で、なんならSnow Manより会ってないな、それは。


LINEを開くと「阿部誕、私と連番しない?」と15:04にきていた。その瞬間、私の頭の中真っ白。

え?え?え?

と連打した。

私、すぐ「え?」とか「え??」とか「え、、?」とか心の声をそのまま連打する。脳とLINE直結してラァ。

聞けば、奇跡的に舞い込んだ阿部誕のチケットがあり、それで私を連れていってくれるらしい。はい?

去年も思ったけど、こういうときって泣いたりしないし、キャー!!みたいなノリにもならない。だいたいえっ!?はい?というリアル。

どゆことぉ?????????

言わずもがなその後は仕事が手につかなくなり、今、仕事めちゃくちゃ滞ってるよハハハ


リアリティはないけど、行けるらしい。詳しいことは翌日に聞かされることになり、とりあえず私はその夜、復活していた旅行支援でホテルを予約し直した。


とにかくリアリティがないまま、Snow Manよりも会っていなかった友達と会って、なんなら会うの3回目、過去2回は現場やったのでちゃんと会うの初めてという何が何だかに拍車をかける状況で、私が車をぶっ飛ばしながら詳しい話を聞いた。

いつリアリティを得られるのか。


結論から言えばリアリティというものを感じ始めたのはここ2日、3日で、ずっとなんだかよくわからないままだった。

友人が手元に舞い込んだ阿部誕のチケットで私を誘ってくれるまでにはいろんな流れがあったようで、でもなんとなく私を誘って行くことになるんじゃないかと思ってくれていたらしい。

なんなら、自分が梅子を連れていかんとあの子行かれへんくらいに思ってもいてくれたらしい。

うれしい。

この友人はいつもそうやって私を心配してくれている気がする。私は多分手のかかる子やと思うのに(子といえばかわいいけど、30代の会社員という事実)、ありがとう。

いつも誰かのやさしさで生かされるヲタク。





というわけで今、始発で福岡に向かっています。


当落が出た日からずっと、ツイッタランドbio欄の現在地は「13378436*82」、マリンメッセ福岡。

…だったはず。念のため調べ直したけどちゃんと出てこなくてわからんけど!だったはず!!

必ず行くぞという願掛けの数列を3ヶ月前に置いていた夏の私へ、無事行けてよかったね。


今日は今年いちばん大事な日。昨日は9時半に寝たし、ちゃんと起きられたし!いざ明太アイランド!!第6感まで研ぎ澄まして、お誕生日を迎えた阿部さんを見つめたいと思います。

29歳の阿部さんもかっこよくて美しくてかわいくて、世界だろうなぁ。