きのこ狩りの残党

私が見ているアイドルの世界

#2021.11.27


「自担のお誕生日公演」は、なくていい派の消極的なヲタクだった。

だって、あったら絶対絶対行きたいし、でも高倍率は必須、行けなかったらこの世の果てで灰灰ジェッツ…みたいになってしまうのが目に見えている。ローラースケート履いてこけ続けるヲタクがそこにいる。

そんなふうにメンタルが血みどろになるくらいなら、なくていい。ない方がいい。

そう思っていた。


実際、自担の誕生日当日の公演というものに行ったこともなかったと思う。誕生日に何がしかの公演がある自担がいなかった気がする。


けど、そういうのって不意に訪れる。人生はサプライズに満ちている。


\サプラーイズ/


(緩)




私にもいろんな“初めて”をくれているんですよね。





Snow Manのコンサート、私の大大大好き阿部亮平さんのお誕生日公演があった。しかも大阪の公演で。私は大阪人ではないけれど関西人なので、最寄りのアリーナクラスの会場は城ホ。

これはもうさすがに行きたいでしかない。我回避不可避。それっぽく書いてるけど中国語でも早口言葉でもラップでもない、なのに韻踏んでしまってるのナニコレ。

けどまじで、本当に、絶対に行くしかないものとなってしまった。


チケットは取れなかった。というか、お誕生日翌日の28日が取れた。お誕生日の次の日でもいいか、いいよね。ていうか大阪ラスト当選は喜ぶところ!

誰でも誕生日当日から±3日間はずっとお誕生日、という持論があるのでそれで治めようと思うも…でも…やっぱり行きたい、、な?

10年後、振り返った時に忘れてそうなことは諦めるようにしている。でもきっと阿部誕に入れなかったことは、10年後も覚えていると思う。どれだけ考えてもその答えに辿り着く。だからやっぱりがんばろう。


それからのことは繰り返し書いているから再放送の人もいるかもしれない、というよりお友達各位はみんな知っていることなので飛ばしてもいいんですけど、未来の自分のために書きます。



最初は重複していた名古屋公演との交換を探したのだけれど、見つからなかった。見つからないまま丸腰になった私は、「求めます」この圧倒的に頼りない4文字を並べてチケツイを出した。大富豪ならトランプの3。

「譲ります」のチケツイを巡る旅にも出た。思ったようなものは見つからない。交換か、アホなの?っていう高額取引か、なんかよくわからんけど目がチカチカするくらい条件が羅列してあるか。自分の性格的なものや価値観と照らし合わせるとカードをまったく切れない大富豪3のオンナ。だってアイドル本人ならいざ知らず、見知らぬ人の懐を温める義理はない。それならそのお金でうまいもん食べたい。


11/27の公演に対して、同行者が行けなくなったとか相手はいないけど2枚あるとか交換用とかで、その時点で行く人のいない、宙に浮いているチケットが30枚くらいはありそう。30枚/1万3000枚。そんなことを思ってはその中の1枚が何とか舞い込んでこないものかと、もはや神頼みのレベルで生きていた秋。


私は阿部誕に行けるのか、行けないのか。考え出したらキリがない。現状全くもって行けそうにないけど、それを突き詰めると沈んでしまう。日常に支障が出るレベルでメンタルに悪い。


と言いながら何も手立てがない中で漠然と、「私は11/27・阿部さんのお誕生日には大阪城ホールにいる」という不思議な確信があった。

それはこれまで入りたい公演に0からでも、メンタル血みどろでもなんとかたどり着けていた経験からなのか、いわゆる第六感というものなのか天の知らせか虫の知らせかわからないけれど、虫の知らせはダメですけどね、ずっと持っていた感覚で。

だからといって多分、何もしなくても舞い込むというようなことではない。動かなければ何も変わらない、やるしかない。そんなふうに自分を鼓舞しながら勝手に傷だらけにもなって、ジタバタした約2ヶ月。文字通り、本当にジタバタしていた。


懸念事項が多いこのご時世、仲間内やそれに近いコミュニティでチケットが回り回っている。じゃあチケツイから目当ての公演にたどり着くのはどんな倍率なの。それはいつぞやの朝5時開戦アクスタ戦争の上をいくえぐさであることは間違いはないし、だからってほかにどんな形で私の手元へ?ユーは何しに阿部誕へ?

さすがに焦りが顔を出した11月頭の日曜日、忘れもしない21:30ごろ。仲良くしてもらっているすの担の師匠からLINEが来た。正しくはそのLINEが来たのは21:31だったと思う。克明に覚えすぎててえげつないほどにキモい記録厨の私。


運命のLINEだった。


ここで泣いたらかわいいヲタクになれたかもしれない。けれど現実は手に汗握る展開で、話が見えてくるほどに実感が湧いてきて動悸と手汗。救心救心!

こういう時に泣くヲタクはきっと、ハーフアップにワンピースでコンサートに行くんだ。私はショートカットで後ろの髪はなんなら下半分ほど刈り上げられている。ハーフ刈り上げ。めちゃくちゃ強みワンピースで行ったけど阿部さんが都度都度好きなタイプに挙げているハーフアップにワンピースとはかけ離れすぎている。関係ないけど私って誰担っぽいのかな?


話をそれはもう盛大に逸らしましたが、師匠のお計らいで、師匠のお友達と阿部誕夜公演に入らしてもらえることになった。もうもうもう!!!本当にありがとう師匠!!!!!北の大地に足向けて寝られへん!!!!!!!!!!

連絡を取らせてもらった師匠のお友達もいい人で、「阿部担さんに譲れて良かった」というようなことまで言ってもらって、これで阿部誕に入れるんだあってうれしくて夢みたいで、手に汗握ってたけど空飛べそうだった。心臓バクバクしてたからスカイダイビングかもしれない。

日曜の夜なのに全然寝付けないけど月曜の朝は5:59から『おは朝』見なあかんねんけど!!?サボったけど?

けど、けど、けど?



私が阿部誕に行きたくて行きたくて大騒ぎしていたからお友達みんな応援してくれて、交換の時からちょこちょこチケツイ検索してくれたりだとか、「私も梅子さんは絶対その日阿部誕に入ってると思うよ」って励ましてくれたりとか、すごいうれしかった。

いろんなお友達にいろんな声をかけてもらったけれど、特に印象深いのが、歯医者さんが「私は相葉さんのお誕生日にはいつも滑り込めていたからね!自分が探している公演は必ずあるものだよ」と言ってくれたり、関西の世界、いわゆる別界隈にいるおかみさんが「フォロワーの人がこんなん出してたよ」とチケツイを見つけて連絡くれたりとか。先駆者の声と、違うところを見ている人のふとしたやさしさと。


私が行けることになったらみんな一緒に喜んでくれて、大袈裟でなく自分のことみたいに喜んでくれる人もたくさんいて、こんなに良くしてもらう理由どこにあるんだろ?ってちょっと申し訳なくなるくらいには「よかったね!」のお祭りで。みんなやさしすぎ女神かよ〜( ; ; )なんか包みたいよ、ハムかな( ; ; )

阿部誕に入る前からご褒美をもらっていたような気がする。


私はこの時受けたやさしさをドカドカと返していくような人間でありたいと、思い返すたびに思います。





入れることになった阿部誕は2連で譲ってもらえたので(対価交換で見つからなかった阿部誕が2連で手に入るなんてどんな世界線)、渡辺のオンナことくまに保護者してもらうことにした。

部活の熱血コーチの如く私がくじけそうになるたびに、阿部誕諦めないようにといつも励ましてくれたくまコーチ。修造なの?阿部誕に行ければ1人でもうれしいけど、隣にお友達がいたら、その方が絶対楽しいしうれしいし安心(安心)。だって絶対ちょっとおかしくなるの自分でわかってるもん。夢の阿部誕。こわいやん、1人でフラフラするの。


ホテル取るやで、うちわ作るやで、お洋服は行く気満々で用意してたやで!と過ごした2週間。11月は仕事が地獄の9丁目くらいの勢いで瀕死の中、お誕生日の阿部さんに会える!それだけで耐えることができた。メンタル本当に危なかったのに阿部さんに心救われた〜マジ御本尊〜!!



いよいよ阿部誕まであと1週間を切ったころ、まさかまさかの制作開放の案内がやってきた。

まじかよ!!!!!
神様!!!!!!!!


なぜかこの制作開放が当たる気しかしない。ナチュラルハイ?深夜2時の大学生?謎が謎を呼ぶ阿部誕ハイの勝ち戦、狙うは阿部誕昼公演のみ。

迎えた運命の11/26、制作発表の当落。マリオがスター取って走る如くにサラッと制作開放席ゲットだぜ!した(マリオなのポケモンなの)。こういう時って感覚でわかるんだなぁ、と思う。ダメな時はとことんダメなのに、勝ちを引き寄せる時ってちょっともうメンタルが鋼。


手元には阿部誕昼公演のチケットが2枚。誰と一緒に行こうか。

最初はいつメンの誰かについてきてもらおう、とはいえ誰にしたらいいのかわからない、誰とも行きたい、本当は4連がほしいくらいだけど2枚だからあみだで決めさせてもらおうと思ったりもした。この世でいちばん公平なのはあみだくじだと思っているオンナ。

でも、心の中でずっと気になっているお友達がいた。

ハロプロの星(星)からきた2つの緑の海を泳いでいるリボンちゃんは(どこを切ってもメロい通り名)スノマニに行っていなかった。ていうか多分阿部さんに会ったことがない。できたら親しくしてもらっている人はみんな自担に会ってほしいと思っていたから、ずっと気になっていて。


結果的に私はリボンちゃんをお誘いした。いつメンはみんな「阿部担さんが入った方がいいよ」ってニコニコと送り出してくれた。大好き、ハグ!

これで、私の仲良しはみんなSnow Manに会えることになった。今回行かないことを選んだ大好きな女神がいるけれど、マジで宇宙服を着てでも行ってほしかったあの人には今後ヲタク関係でめちゃくちゃいいことが降り注げと願いまくっている。

それ以外はみんな自担に会えたはず。よかった。本当によかった。


迎えた当日、阿部さん28歳おめでとうの日。夜は全然寝れなかったし朝も5時半に覚醒しきってしまい、なんかもう、心も身体も平常時に逆らいすぎていた。


制作開放に入れることになったことをツイッタランドに書いたのは、朝、城ホに向かう電車で。荷造りとか阿部さんのお祝いとかで前の日から時間が全然なくて。

それを見てわざわざリプやDMをくれる愛おしき人々。

「ちゃんと最初から行けることになってたんだね」とか「呼ばれるってこういうことなんだなと思う」とかもう何!?みんなポチ袋握らせよか!!!?おひねりどうぞ!!!!!!!ハムは5年分ほどでええか!!!!!!!?みたいな気持ちになること言ってもらって、梅子ニヤニヤもドキドキも恐れ多さも止まらない。

そんなふうに言ってもらえるくらいやさしい人に囲まれているのが、とにかく幸せなことだと思う。



駅前ではじめましてしたリボンちゃんは小顔でめちゃくちゃかわいくて、開口一番「かわいい!!」って言ってしまったよ、マジでかわいいよきみがアイドル!

開演までいろんなお話をして、リボンちゃんが隣にいてくれてうれしいなぁと焼き芋焼くごとく心はホックホクしており、糖度で言えば40度。安納芋。1人でいるより何倍も楽しくてあったかい。

前にも書いたけど昼公演は後ろから数えた方が早い見切れ気味のお席だったから、リボンちゃんが次に自分の大事な人たちと入る時はとびっきりの席が来たらいいな、きっとくるよねと願いをかけています。



でね、夜公演でうちわ見てもらった話を延々しているけれど、多分ね、お昼もこちらを見てくれてると思うんですよ。

昼公演は今回唯一の下手側のお席で、それはそれは見たことのない世界が繰り広げられていたのだけども、『Be proud!』で斜め前のリフターに阿部さんが来た。知らんかった。阿部さんBe proudこんなとこにいたのか。てことは上手側に入り続けた私は、Be proudの時一生目が泳いでいたんだろうな。どおりで記憶がない。


視力1.5のアイドル、特技は森林伐採。そんな人が天空の緑の森を見逃すわけがない。なんなら私とリボンちゃんの席の後ろ空席だったから、そこに緑の服の女が2人並んでてわからんわけないと思うのよ。

あっ、リボンちゃん、緑のお洋服とポニテに緑のリボンつけてたのまじかわいいハロヲタちゃんすぎたのでね、、!


なんとなく手をこっち向けてぐるぐるしてくれた体感があるので、私はアレをカウントしてますよリボンちゃん!!(ここで言う)

ただ実感を得るにはすこ〜し遠い。遠いけど肉眼でお顔見えた阿部さん、うるうるのきらっきらだったァ!あの距離がいちばん近かった昼公演。


リボンちゃんが隣にいてくれて、阿部担のお友達とコンサートに入ったのは初めての緑の連番。めちゃくちゃ楽しかったです。

森というよりは林。





阿部誕2公演、全力でお祝いできて、阿部担として阿部さんにもお友達たちにも甘やかされてぬくぬくしていた日。昼阿部さんも夜阿部さんもめちゃくちゃかっこよくてかわいくて世界で恋だった、#2021.11.27。この日のことは10年後も絶対絶対思い出す。

このスケジュール、それなりの大人には体力的に相当ヘビーで、次の週疲れが取れなくてゾンビみたいになっていたけども。

行けてよかった、諦めなくてよかった。お友達みんなみんな本当にありがとうございました。

大富豪の3も、どっかで誰かが革命起こしてくれたみたいでとびっきりのカードになったよね。誰?なにがしかの数字を4枚出してくれた人?阿部さん?????


阿部0だった夏を超えて阿部10の秋、総じて楽しくて恋でした!


冬が来ていますね。