きのこ狩りの残党

私が見ているアイドルの世界

ミッションS:おそマニを脱出せよ


先週、9月の肉の日、Snow Manの1stアルバム『Snow Mania S1』が発売された〜!おめでとう〜!!


ひと夏休憩していたヲタク、アルバムの前情報がほとんどなかった。「EVOLUTION」しか知らない。収録曲の数々がラジオやら公式サイトやらなんやらで、出し惜しみなど微塵もなく解禁される様子を目の端に引っ掛けつつ、「今の時代は発売日には全曲顔見知りみたいな感じか」などと思っていた。プロモーションで個人のおおきいアー写が流れてくるのもお友達のツイートで遅遅に知ったレベル。しかもその友達、純正門担。うん、心底休んでましたね。


そんなでもコンサートにお呼ばれしたのだからちゃんと聴かなければと、フラゲ日に実家から回収し(私のほぼすべての荷物は実家という大きな宅配ボックスに届くので)、めっちゃでかい段ボールと特典は置き去りにCDだけ持って帰った。すべてが煩雑。

ねえ、みんなあのでっけぇクリアポスターどうしてるの?


フラゲ日はとにかくバタバタしていて、開封することができなかった。私は先週めずらしく社畜していて(社畜している、とは)、その前の金曜日から働きっぱなしだった。

それによって帰宅後のパフォーマンスが完全に落ちる。ご飯作る余裕はないし、買い物もしんどい。早く寝たって次の日の朝起きられない。

忙しい時期ではあるけど忙殺されるほどでもないのに、ただ出勤して地味に働いてるだけで残業もなく帰るのに、本当に疲れ果てたので休養の大事さを思い知る。全国の働きマンは早急に休みを取っていただきたい。休もう、寝ろ。


なので火曜は早々に寝て、水曜日、起きぬけにとりあえずCDをかけてみることにした。CDかけるのはいいとして、

えっと…何に?

音楽ってスマホか車でしか聴かない。CDデッキはない。えー!!?何に入れれば!!!!?


とりあえずHDDレコーダーにぶっ込んでみた。流れた。あんたCDも流せるんか。ドーナツ型ならなんぼでもいけんのかな、懐の深さ。

けど、テレビからアルバム流すってちょっと要領が悪い。画面がスクリーンセーバーになって曲名がわからないし、あんまり大音量でも流せないから、歌詞も聴き取りにくい。あとシンプルに電気代のむだよね、テレビ画面でスクリーンセーバーて。

ならスマホに移せよって話なんですけど、私のパソコンはもうすぐ10年選手の古い型なのとか、もろもろの都合でPCからは曲を移せない。

不便な時代だな、不便というか時代はサブスクやもん。CD買わんもん。でも我々ヲタクという生き物は、特典のために何をも厭わず最低でも形態分はCDを買うので売り上げは落ちないはず。さぁ事務所はもろもろ度外視して、今すぐサブスク解禁してくれ。


自分の生活音、窓を開ければご近所の生活音や環境音なんかも満ちている世界では、1曲1曲しっかり聴けない。戸建ての実家で爆音で音楽かけてた思春期の私、聞いてるか?集合住宅の現実は厳しい。


とりあえず、家のことしながら通常盤を1周聴いてみた。


え、どれが何…


Snow Manの曲は、Jr.時代からおしゃれ。私もその方向性が大好きでめちゃくちゃツボで魅了されっぱなしやったのだけど、このたびのアルバム曲全部おしゃれ。それが仇になった。

あかんあかんあかん、みんな同じ顔して並んどる…。みんなおしゃれな音でズムズムいってて、しかもタイトル全部英語で無理!我こそは英語苦手すぎて大学時代中国語を取った女ぞ。

曲とタイトル紐付けできへん!え!?誰!?どれが誰!?似てる、、似た顔して目の前に並んでる、、。


おまえら、おそ松さんかよ…!


このままじゃ本当にアルバム曲覚えられないのでは?という、前代未聞の危機に瀕した令和3年9月現在(これ書き始めた時は9月でしたね)のヲタク。震えた。マジで震えた。無理ゲーやん。





会社のPCを経由してスマホに曲を入れることに成功した。社畜社畜ゥ。それもそれとて紆余曲折めちゃくちゃ時間かかったのでもういやだ。令和のあいちゅーんず便利すぎてついていけない。


さて、いよいよイヤホンして聴いてみたけれど、やっぱり違う!良いですね!!!!!!!!

スマホで聴くと画面に曲名が出るので、覚えやすいのもいい。ありがてぇ。やっと私も脱おそ松マニア。よかった安心した。


家で聴いた時より遥かにたくさんの音が詰め込まれていることがわかった。細かい音が粒子みたいに敷き詰められてるな…?おおおお!!!!!!さすがのえーべサウンドという感じがする。

ちなみに私、ブックレットとか歌詞カードとかほぼ見ずに(取説読まない側の人間)一生空耳アワーしてるので、お気に入りは音とニュアンスで選んでますね。何言ってるかはほとんど知らん。

あんまり曲に自分の気持ちを乗っけたり、逆に気持ちを引っ張られたり、溺れたくない。私の感情揺らさないで!という、謎の自衛。だからメロディが良くて速くて何言うてるかわからん曲が昔から好き。いい歌詞で好きな歌もあるけどね。


さて、脱おそマニ(おそ松マニア)できた今のところ、いちばん好きなのは「Infighter」。癖強。いまいち何言うてるかわからんけど、なんか強めで好き。攻めててゴリゴリにのせてくる感じとか、ちょっと異国スパイスな雰囲気とか。心に田舎ヤンキーを飼っているのでズムズムいえばいうほど好きです。ていうか歌詞読め?

「Be Proud!」はきっとヲタクはみんな好きなやつだな、と思って聴いている。明るく健気で、来た道とこれからの夢が詰まってるがんばるソング、みたいな。デビューしたからこそ輝く歌。どこのグループでも歌えそうで持ってそうな曲であり、けどそこにメンバーの人柄とかグループのエピソードとか乗っかって、誰のものでもない自分たちの“特別”に育つ系の曲。

この歌を好きになれたらいいのになぁと思うけど、今の私にはハードルが高い。

Snow Man's Life」はわかりやすくすのーまん。すのーまんofすのーまん。最初に聴いて、曲がみんなおそ松さんで何が何かわからん時も、この曲だけは顔が違うのがわかった。楽しげでニコニコしちゃったよね。でもiPhoneに入れてイヤホンで聴き始めたら温度高すぎて、お、おおん…ってなって人見知りした。コンサートでやるんだろうな、かわいいな。


それから、Jr.時代のオリ曲がどれも良い。胸が高鳴るってこういうこと!!!!!!最初から最後まで大好きで思い出と思い入れいっぱい、重すぎる感情の爆弾爆発5秒前。OB5。ああ、みんなCD音源になってうれしい。ちょっと泣ける。

「Acrobatic」から始まるの最高じゃない!?音がちょっとおしゃれに、いい感じにお化粧直しされてるよね?電子音と転調に目がない私、ずっとアクロバティックばっかり聴いてる。見るのはPPPがいちばん好きなのだけども。

オリ曲たち、これで後世にずっと残るね。うれしい。



全体を通してやと、いい意味でも悪い意味でもなく、フラットにジャニーズっぽくないアルバム。デビューしたSnow Manらしいアルバムになったのを感じている。

そんな中でこっそりと、どんなユニットだって、いずれいわゆる「ジャニーズ路線」を外れる日がくるんじゃないかというのは今の中堅グループを見ていると思うし、それならばそういう曲ができるのって今のうちではないのかな、それならせっかくやし、そういうのも見てみたいかもな?なんて思ったりもする1ヲタク。セクシーサマーに雪が降るような、ワイルドの裏側はマイルドになっちゃうような。

いや両方セクゾ


グループのコンセプトや方向性を考えれば、きっとその「ジャニーズっぽくない」が狙いなのだろうし、メンバーが選んだ曲たちらしいから、これが正解なのだと思うけど!「みんなのことを思って楽曲を決めました!」って某渡辺くんが書いていたので、それを思うとキュン7億パーセントではある。大いにある。


それと、今の私の感覚としては阿部さんを追いかけるヲタクで、グループへの気持ちは一旦0になってるかなと認識しつつ、そうなるとやっぱり気持ちの面で追いつかないところも自覚した。どの曲もおしゃれやけどおそ松さん、っていうのはその影響もあるかもしれない。

ただ、私がおそ松現象起こしたのは置いといても、全曲おしゃサウンドはかっこいいながらも印象が似てしまうのはもったいないから、これからもっといろんな世界観の曲が聴けたらいいなぁ。なんでもできる人たちだから、ダンスサウンドに限らず多彩な曲が並んだらうれしい。


けど、けどのけど(とは)、おしゃれでかっこいいは正義やから!おしゃれでかっこいい曲を持て余さない、持て余すどころか全部を最高のクオリティに仕上げてくるに決まってるSnow Manに相応しい、Snow Manにしか出せない1stアルバムやとも思ってる。





Snow Manを好きになった時から、車でSnow Manの曲を爆音でかけて田舎道を走りたいという夢があった。志が田舎ヤンキー。あ、住宅街ではやってません。

シングルが出るたびにナビにブッ込むのでこれまでも爆音田舎ヤンキーできていたけど、今回はJr.時代のオリ曲がついてきたから!それが改めてうれしい。出会って3年になるかな、とうとう夢が叶った。デビューしたんだな!すごい!!って改めて思ったよ。ありがとう、おめでとう。PPPとかメキホとかが車で流れてくるの、本当に夢みたい。



コンサートに行くまであと2週間弱。パフォーマンスを見たらまた印象変わるやろうし、きっとそこから好きになる曲もあったりするのだなと思うととても楽しみ。

阿部さんのダンスが大好きやから、歌って踊るところを全部全部見逃したくないし、いっぱい「恋です!!!」ってなりたい。




印象が似てしまうことの一つには、大半の曲の構成が同じパターンなのもあるんじゃないかなァって思う。これがずっと拭えない。

歌い出し佐久間、ラップひかる、エモいところは目黒でキメどころはラウール、歌い上げる翔太。大事なパートはそのメンバーとこーじ。9割このパターンくらいのレベルやけど、その辺えーべはどう思ってる???ねえ?????

9人いて、アルバム出したのになぁってさみしい。おんなじパターンで焼き増しな印象は彼らが悪いわけではない。どうにかならんのかな、この方向性。休憩してちょっとは落ち着いたけど、やっぱりそれを受け入れられないのは変わらなかったし、私の終わりだけが近づいている。




ヤンキーじゃないよ。