きのこ狩りの残党

私が見ているアイドルの世界

2020/10/22『2D.2D.』にやっと会えた話


Snow Man ASIA TOUR 2D.2D.』開幕しました。おめでとう!


昨日、初日公演を見て思ったこと、ちゃんと書き残しておきたいと思う。


仕事中だけど。仕事なめんな!


(お前がな)


仕事もちゃんとやってますよ、念のため。



◇ ◇ ◇



デビューしてほぼ9ヶ月、やっとやっと、待望のデビューコンサート。


「やっとやっと」やけど、私は結構あっさりしていた。レディボーデンのバニラというよりはサクレのレモン。サクレモンチューハイは神。


最近は特に、ハァァ!たいちぇくんかわいいねぇ!!!!!!!!のターンだったので、比重が孫を愛でる婆の如きアイドルヲタクの方に傾いていた。年金注ぎ込みたい。



2020年、新型のアイツの登場により、去年まで普通に存在していた「現場」という日常の喪失。失ったものがとてつもなく大きく思えて、最初はへこんだり泣いたりしていたけれど、それが当たり前になった毎日を繰り返すうちに、抱え込んでいた遣る瀬無さは忘却の彼方。アイドルに会えないことが“普通”になってしまっていた。

毎月の東京行きに勝手に疲れて嘆いて、友達と飲みながら「今月も行った!来月はいつ行く!ほんで何月にまた決まったハァ疲れたァァァ!」って大声で地獄のミサワみたいになった日が懐かしい。恥でしかない思い出。


「新型」と呼ばれるものが登場するなら、どうせならみんなが喜ぶもっといいものにしろ地球。




コンサートに行きたい!アイドルに会いたい!ヲタクとしての真っ当な願望は、ご時世を見据えて心の奥に仕舞い込まれている。前ほど「自担に会いたいよおおおお!」「コンサート行きたいぃぃぃ!」みたいな情緒の乱れ方はしなくなったと思う。人間の、日本人の?順応性はすごい。


まあ、そうなるには、パラレルワールドに飛んだことも少なからず影響していると思う。


悲しくなるから、考えない。

疲れちゃうから、避けていく。


そんなふうに自衛しているうちに、物理的にも精神的にも現場って遠いなあと思うようになっていた。



2D.2D.の配信決定もうれしい気持ちもあったけど、“デビューコン”という概念がぽろぽろっと抜け落ちていた。私の中で2D.2D.は「なくなってしまったもの」にカテゴライズされていたのかもしれない。


だから「あ!デビューコンなんだ!」って思ったのなんて前日の夜、なんなら布団入ってからというのんびり加減。ツイッタランドを見ていると、お友達がみんなソワソワしていた。連休を取っている人、ネイルを塗る人、思いを語る人。みんなみんなかわいいなあって見てるうちに急にドキドキしてきたし、突然泣きそうになってきた。情緒どないなっとんねん。



昨日は朝からお祭りで、タグがついた「初日おめでとう!」が並ぶ。みんな気合い入れてメイクしてたり、メンカラのお洋服着てたり、私もワクワクして深緑のアイラインを引いたし、マスク生活でいつも省略してるファンデも塗ったしチークも塗った。

ファンデはいいとして、チークなんマジで意味ないのに。


日中ずっと浮き足立ってたナァ。ちょっと浮いてたかもしれん。人にも優しくできそう!と思ったけど、会社では鬼の無表情でした。人間そんなもの。



◇ ◇ ◇



開演45分前、早々にログインしてBGMに浸る。インストでオリ曲が流れるのに合わせて高まっていく、私のわかりやすい脳みそ。でも、みんなそうでしょ?


お化粧直して、リップ塗って、ペンラ出して記念写真撮ろ〜とか(単独のやつ電池切れてたわ)、うちわ出して記念写真撮ろ〜とか、1人ではしゃぐなどしていると、甥っ子(3)が謎に折りまくった折り紙を部屋に投げ入れてくるイベントが発生。ハイテンションが過ぎるんだが。


かわいいけど今日だけはやめろ、忙しいんだ(お仕事忙しいから!って追い出すなどした)。


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18:30をわずかに過ぎたころ、インストが止んだ。始まる…!



オープニング映像はD.D.のソロカットをオシャンすぎる音に乗せたもの。カッケェェェェェ!さすがのえーべサウンド!!!


あぁ、待ちに待ってたデビューコンだ、Snow Manやっとコンサートできるね、よかったねって思うと感極まってしまって、泣いた。デビューしたんだなあって、改めて実感する気持ちもあった。


映像が終わったら、中央に幕に囲われた背の高いもの。ああ、この中にいるんだな。たまアリスタイル。くすみめの赤い幕に黒のロゴ(だったかな?)(10/23✎白でした)で、ちょっとアジアンテイストが漂う印象。

記憶が結びついたおかげでたまアリ感を受けてしまい、「1曲目メキホかな?」と思ったらメキホだった。笑った。勝手に再放送してしまった。

思えば、メキホは9人になって初めてもらったオリ曲だから、1曲目にぴったりだ。


幕が落ちたら、Snow Manが半球のものにぎゅうぎゅうに座っていた。そしてくるくる回り始めた。

地球儀みたいな形のくるくる回るジャングルジムわかる?検索したら危険性から撤去されまくっていた幻の遊具。グローブジャングルジムというのだと友達が調べてくれたソレに、とてつもなく似ていた。


あかん、なんかめっちゃおもろい。


涙スンッて引っ込んで、楽しくなって笑ってしまってごめん。なんなんこの状況?ぐるんぐるん回されて、めちゃくちゃキメ顔してるけどなにこれ?って思ったらおもしろすぎた。

センチメンタルを返せ!

Snow Manはなにも悪くない)



9人を乗せてクルクルクルクル回しながらゆっくりと地上に降りてきた危険遊具(呼び方)、やっとみんな降りたかと思ったら4人ほど片手だけで危険遊具に掴まって、えげつないスピードで回ってる。なに?中国雑技団?

すごいけど、すごいよりおもしろい、なんなんこの状況。


昔こうやって男の子たちぐるんぐるん回って怪我してたから、撤去されるのもわかる(そこ)。


おかげさまでメキホの記憶がほぼない。残りの公演で取り返す。


あ、阿部さんの衣装が王子様でめっちゃめっちゃめっちゃめっちゃかっこいいのは覚えてる!特筆すべき点!



メキホ→Cry out→PPPはもう、攻め一択。かっこよかった。これは、まごうことなきSnow Manだわ!って思い知らされる怒涛のオープニング。

Cry outは披露する場が少なかったし、ヲタクが好きなのわかってんだなぁ…。さすがでした。

9人揃ってのCry outは少クラぶり。6月のハピライの時に8人でやったのもあるけど、やっぱり9人じゃないとダメだし、9人でやることがこの人たちの正解なんだって思い知る。だから、絶対ちゃんと9人でいてほしい。



紹介ラップで場があったまったところでD.D.!デビュー曲キター!!!

曲始まりとともに会場中にキラッキラの電気がついて、星空みたいで、とてつもなく感激してしまった。私、この手の演出に弱い。


そして、それを見ながら強く思ったのが、ファンに囲まれてデビューコンさせてあげたかったということ。


たくさんの歓声を浴びて、そこに立っていてほしかった。祝福の声と拍手を、大きなぬくもりを、これでもかというくらい届けたかった。本当にデビューできたんだって、そういう形で実感してほしかった。デビューって、そうあるべきものだと思う。

だから、照明が光り輝く美しい世界で抜群のパフォーマンスを見せるSnow Manを前に感動する自分がいながら、今、どうにもできない切ない気持ちや遣る瀬無さが込み上げてきて、また泣いた。今度はよく泣いた。


おめでとう、Snow Man。大好き!がんばれ!



◇ ◇ ◇



オリ曲だけでセトリが組めるらしいとチラ見したのは昨日のお昼。マジでオリ曲だけだった。

配信による短めの尺(それでも2時間近くあった)や2ndで4曲増えてるのも大きいと思うけど、自分たちの曲だけでデビューコンできるのはすごいことやし、Snow Manらしさも感じるもの。

彼らの持つ力を余すことなく発揮するには、輝くには、やっぱり自分たちの曲がいちばんやと思うから、いちばんいい形。純粋に、すごい、うれしい、カッケェ(ドリカム構文の応用)。


でも、ちょっとだけ寂しい気持ちもある。

先輩のどんな曲やるのかな?って、それはJr.を応援する楽しみやから、もう持たなくてもいいものではあるのだけど、先輩の曲を自分のものにして歌って踊るSnow Manが大好きだったから、そのセンスに圧倒されていたから、ああ、もう見れないんだなって、少し寂しい、名残の気持ち。



ちなみに、わたしは総すの担の1割ぐらいしかいなそうな「それスノ」見てない民なので、『ナミダの海を超えていけ』にめちゃくちゃスンッとしてしまった。


パラビは契約してるのよ。なんなら3月からしてる。TBSへの謎のお布施。


多分見てる人たちは喜ぶ、っていうかみんな喜んで見てると思うけど、それスノを追えていない1ヲタクは、なんというか面食らってしまい…これ、もし会場で見てたら、楽しい顔して心はスンッてしてたんやろなって思った。


でも大丈夫、その場合、いつメンの渡辺の人も追えてないの知ってるので。


誤解のないように言っとくと、嫌だったとか、そういうわけじゃない。ただの人見知り。知らないもん!会ったことないもん!そしてSnow Manが知らない人に見える気後れ。これは全部自己責任。そろそろ見ような、、


なのでMCのそれスノのドッキリもまあまあ置いてけぼりで(ただ半沢直樹のネタはど真ん中ストレート)、私Snow Manの時流に乗れていない…!ってちょっと落ち込んだりもして。


なのに、そんな(´・ω・`)を取り返すかのように、めちゃくちゃテンションがあがったターンがあった。


唐突なバニシン。


『Vanishing Over』、Snow Man5曲目のオリ曲。ガイズとスノドリに挟まれてるバニシン。9人になってからやったことがなくて私も生では聴いたことがないけど、しれっと東京ドームでやってたバニシン。


そんなバニシンが衣装替えタイムに映像で現れた!


なに?MV?バニシンお前MVになれたんかァ!!!!!


なんかすごい元気出た。バニシンには別に思い入れもない。でもいつのまにか気付いたらそこにいる。そんなバニシンが好き。9人のバニシンかっこよさそうだったから、いつかやってくれな。



◇ ◇ ◇



MC前くらいかに、ふと、「もしかしてユニットとかなくて全編9人でやる気かな?」と思ったところがあった。


そしたら本当に9人でやり切った。

個でバラッバラに動くことはなくて(お客さんいないから当たり前といえば当たり前なのかもしれないけど)、映像をうまく使って、ずっとずっと9人だった。


8割くらいは生歌やったで!?しょっぱなでくるっくる回って、あんだけ歌って踊って、ガイズでパルクールみたいなのもやって?体力バカなの!?(褒めてます)



9人ですべてをやり通すことが、この局面でとても大切なような気がした。デビューしたのにお客さんを入れてコンサートができない今、Snow Manを定着させていく一手のような。

ソロとかユニットとかも楽しいけど、全編オリ曲、全員出ずっぱり、それを積み重ねることが、Snow Manの中においても、私たちファンに向けた外においても、大きな意味を持つような気がする。デビューしたSnow Man、1+1+1+1+1+1+1+1+1=9の体現、2時間みっちり見せつける完全体。これがSnow Manだ!っていう気概を感じた。


Snow Manらしくて、かっけぇ。





挨拶で流したラウールの涙が美しくて、少女マンガみたいでびっくりした。翔太が感情的に「すっげぇ悔しいこともあったけど」って言ったのにも驚いた。

大変なタイミングでデビューしたし、いろんなことがあるけど、それを超えてキラキラしてくれてるアイドルたちの人間味は心を揺さぶる。



挨拶を聞くうちに、デビューしたんだなってまた実感した。去年のサマパラと2D.2D.の間には、確実に線が引かれている。似ているようで、全然違う世界に立っている。


阿部さんは、最初も最後も一貫して「手を離さないでね」って言っていた。現場もない時代だから言っているのはわかってるけど、ちょっと手を離しかけてることがたびたびある私なのでドキッとしたし、手を、というかもうハートを掴まれてしまい。離しません!しんでも離しません!!の気持ちになった。我ながらチョロい。

阿部さん世界一のアイドル!大好き!




キラキラが舞う中、最後まで手を振ってくれているSnow Manがあまりにも綺麗だったから、今、彼らの前にペンライト の海が広がっていたら、ファンの笑顔に包まれていたらどれだけよかったかなってまた泣けた。

切ない!ちくしょう!!


早く、今すぐ567は滅せよ!!!



◇ ◇ ◇



最近、3月のハピライのセットはSnow Manのセットだったって知ったとき、本当につらかった。3月はハピライにも出れなかったし、コンサートが開催できないどころか、彼らのためのステージに彼らが立てないことを思った時、余計につらかった。あの舞台でデビューした姿を見せてくれるつもりだったんだなぁ。


今回はまた違ったセットで、当たり前かもしれないけど、でもうれしかった。Snow Manだけのセット。Snow Manのパフォーマンスを見てジャニーさんが言った「シンプルなセットの方がいい」も表れている。そして、赤い幕とともに赤色の照明にも感じる、アジアへの意識。



2D.2D.、開催おめでとう。

どうか最後まで怪我なく、みんな元気でやり遂げられますように。