きのこ狩りの残党

私が見ているアイドルの世界

VSは小説より奇なりってマジやん2020


スノスト、デビュー初週ミリオンおめでとう!


って書き始めてからだいぶ経つ。ずっと書いては消し、書いては消しを繰り返していますが。どんなんなるかな。

続けます。



私は、彼らが課されていた(のだと思われる)ミリオンを達成できてうれしい。きっと、事務所が求める一番大きな狙いは達成できた。だから、よかったよね。役割果たせた。よかった。


小躍りする勢い。しない。



憶測やけど、デビュー日前後、毎日のように更新された販促動画は、本人たちも心苦しいところがあったのではないかと。仕事と割り切れば仕事やけど、言いたくないやん。普通は。きっとね。

だから達成できて、ホッとした。



そして、落ち着いたところでふと思う。

VSとはなんだったんだろうか。実体のない亡霊?貞子?ホラーよりホラー?おれたちは、一体なにに追いかけられている?


…貞子でもないし伽耶子でもない。そして私は別にこの方面に詳しくない。観たこともない。メンゴ。



そんなこんなでVSを終えて、私なりに整理したい。黙って通ろうと思ったけど無理だったので精算!精算!相殺!


令和ヲタク合戦トンチキ。



◇ ◇ ◇



同時デビュー、私はうまいこと考えたな!と思った。



キランキラン(Snow Manで言うところのキラシキラシ)のTHE王子様全員集合!王子様コフレ!王道ジャニーズアイドルいきます!なKing & Princeの次のデビューって、結構大変。

王子界隈にもいろいろあるとは思うけれど、一般的に見たイメージの話ね。



ヲタクからすれば、自担とは、唯一無二の輝きでありナンバーワンだしオンリーワンだし最上級!おれの推しメンしか勝たん!ぴえん!だと思うけど、冷静に、客観的に見れば、「絶対的王子!」「圧倒的アイドル!」「女性誌の表紙飾れば即売切緊急重版常連!」漢字何文字!の道を行くキンプリちゃん(しかもシンデレラガールはどうにも最of強)の後では、相当なインパクトが必要。


なので誰も考えたことないような奇策“同時デビュー”は、ジャニーズやったったな!という気持ちだった。


だって、なかなかに派手。
そんなことしていいんやぁ….禁じ手じゃないんか…レベルにセンセーショナルすぎて、両グループは比較されるとしても、今すでに活躍してる人たちとは比較されない。それってメリットだと思った。



◇ ◇ ◇



と言いながら、デビュー日発表の生配信までずっと、本当に同じ日にCD出すんか?1週違いとか別に出した方が売れない?ガチンコしても旨味なくないか?と思ってたけど、「ストVSスノ名義」「お互いのCDにお互いの曲が入る両A面」「売上は合算」って聞いて、妙に納得した。


めちゃくちゃ安牌。

流れる血の量が最小限ですみそう。


私の大好きな人たちが負けるとも劣ってるとも思ったことはないけど、どっちが勝っても負けても良い気しない人がいる。絶対必要以上に揉める局面がくる。せっかくのデビューに影を落とされてしまう。

そんなの、めちゃくちゃめんどくさい。

仲良くやろォゼェェェェって私の中の永瀬廉(1stコン名古屋MCより)が言っている。

この永瀬廉ぴさんは映像化されてないから、まじで私の中の永瀬廉。余談ですけど。



話を戻すと、VSのシステムについて知った私は(ややこしくて理解するのに時間がかかったことは秘密)、そりゃ別の方がいいっちゃいいけど、もうそれでいいやん。平和やん。無難でラッキーくらいに思った。


私は割と便利な脳みそで、自分の見たいもの以外は見えていないというか視界に入れないというか、セルフマルチアングル。だからSnow Manの曲がメインで入ってるCDが出るなら、特典でMV等々が見れるならそれで良くて、そこにストの曲が入ってることに特に意識が向かなかった。

何より決まったことは変更されないから、いかに納得して受け入れるかの精神的勝負。譲りたくなくても譲るしかないなら譲る。その方が絶対自分が楽しいという価値観。


だから「大切なデビューを自分たちの名義で!」って声高に叫ぶ人たちに、ちょっとびっくりした。


私の周りにいるのは爪を隠した農耕民族(伝われ)って感じの人が多くて、表立って荒れたりしない。だからそんなにヤイヤイ言ってた人いなかったと思うんやけど(本音までは知らないけれど)、そんななので少し外に出てみて怯んだ。


そんな騒ぐこと?

安牌、だめ?

そっかぁ。



◇ ◇ ◇



私はストのことは詳しく知らない。
顔と名前はわかるし、各々のキャラや立ち位置くらいはだいたい把握してるかなーってとこ。

そのレベルの人間が客観的に見ても、彼らはJr.の中での人気もデビューへのレースも、頭ひとつ抜けてたんだろう。



そんな流れが少し変わったと思うのが、増員後のすのーまんの快進撃。


9人で新しい道を行く強い覚悟は、アイドルの顔つきを変えた。増員の刺激や戦略的な風の流れも相まって、走りながら美しく変化していくヒーローのような、セーラー◯ーンのようなアイドルたちに(例え下手か)、注目されることってすごいと思ったし、次のデビューはSnow Manかもしれないって、希望的観測ではなくリアルに思える感覚をもたらした。


デビューとは、あの事務所では誰でもできるわけじゃない高いハードルのもので、決して祝福だけじゃなくて、たくさんの羨望や複雑な思いの上に立つもの。

彼らもそれを何度も経験して、やっと掴んだもの。


Snow ManのCDが出ること、その存在が世に知られていくことが大切で、うれしかった。喜ばないのは各方面に失礼だと思った。デビューできる人とファンが喜ばないで、誰が喜ぶの?だからデビューの時の名義より、デビューできる事実や、この先で重ねていく未来の方が大事で。



◇ ◇ ◇



ここからは、どうしても割りきれなかった話。私の中でのトンチキオブトンチキ。


スノスト同時デビュー発表直後に流れた時系列問題というやつ。私にとっては憶測でしかなく(だって公式発表がないから)、読んでみてもどこに整合性があるかもわからなかった。

それがすごい勢いで広まっていくのを見ていて、集団心理は怖いな、とも思った。


まことしやかに流れていた単独デビューするはずだった的な文言。もちろん単独デビューできなかったことを悔やむのは自由やし、私もその立場なら悔しくて仕方ないのかもしれないけど、結局それは現状推量でしかなく…というより何より、こちらのグループに泥を塗るのは違うかなって思った。

からしたら巻き込み事故よ。内輪差!



同時デビューになったのは、お互いに互角に並べる商品価値があったからで、まあそれは、スノストのためというよりも、社長さん(いや、副社長さん?ややこいな)の最初の大仕事を成功させたかったのだろうけど。


でも、それに乗じてスノストだって花を持たせてもらっている。

素人でもわかる、単純に×2組以上の予算がかかっているだろう広告宣伝。渋谷に展開されまくった広告やイベント、VSにかけて考えられたセブンやドコモのキャンペーン。関西にも広告が来たし、全国のCDショップもお祭りしてくれたし、スカイツリーもすんごかったね!

VS、VS、ってたくさん取り上げてもらえて、通常より多く歌番組やバラエティーにも呼ばれてる体感。単独だったらここまで華やかじゃなかったのではないか。



まあでも、一部(とはどのくらいか)の人たちには相当目の敵にされたようで、名前をツイートに入れたらビルボード等の数にカウントされるからって「あっち」とか「そちら」って書かれてるのも知ってる。with Snow Man盤も名前を出したくないから「オカベ盤」って呼ばれてるのも寒かった。本人たちがMCで言ったというのも、嫌だった。


立場が変われば見え方も違う。ここまで書いたことだって1ヲタクの考えで、誰に強要する気もない。もちろんすの担にも過激な人はいるだろうし、スト担にもいい人はいる。

とにかく、そんなものに煽られてキレた自分も含めて、このしょーもない殴り合い、爪の研ぎ合いは引いて見ても、引いて見なくてもみっともなかった。



アイドルのことでさえ、ファン同士がこんだけ泥仕合を繰り広げるんだから、戦争ってなくならないわけだな、と妙に納得する。壮大か。

「平等、対等、冷静」
これはこないだ池上彰さんの番組で、国と国が友好的に発展するために必要だと語られていたこと。ヲタクに対しても言えるなあって思いながら見てた。壮大か。



VSには「高め合う」という意味も含まれているって聞いた。ドラマチックでいいコンセプトだったな、と思う。機能はしなかったけれど。



◇ ◇ ◇



SixTONES VS Snow Manオリコン1位・デビュー初週ミリオンも達成。そのためのVSであるところが大きかったのだろうから、本当によかった。


結局それぞれの売上も出て(聞いてないよ〜!っておれのなかのダチョウ兄さんたちが熱湯風呂寸前)(全然安牌じゃない)、Snow Manは初週75.2万枚。ストは77.6万枚らしく、2.4万枚差だった。


数が出てしまうと、1番と2番になる。悔しい。
友達と悔しいね!って言い合った。

でも、悔しいけど頑張ったよね。Snow Manも、私たちも。

アオハルか。



どこかのヲタクが計算していたけど、この差はパーセンテージにすれば売上の2〜3%らしい。

ほぼ同じ、と思う。

都合いいだろうか。

でもほんとに、大した差じゃないな。吹聴されまくっていた「差」なんてどこにあるのだろう、のレベル。

だからこそ悔しかったけど。
Snow Manにいちばん、私だってあげたいけど。



それでも、ファンの手元にCDを届けられたことや長蛇の列に並んでまで買ったことを喜んでくれたSnow Manが、「ありがとう」って文字や声にして伝えてくれるSnow Manが大好きなので、横並びで一緒にって言ってくれることがうれしすぎるので、このVSも、悪いことばかりではなかった。

と、思っておきたい。


私は「あれ嫌だったね!」なんてせっかくのデビューにケチをつけたくないし、たらればのない世界で「VSじゃなければ…」って、さも被害者かのようにぴえんTTってしてたくないので。



自分たちもCDショップで並んだり、9時間生配信で自分たちのCDのことをうれしそうに話したり、パッケージを見つめるSnow Manの姿は本当に最高に最高にかわいい!全員まとめてハグさせろくださーい!



ヲタクという名の妖怪と妖怪の精神的殴り合い。ボッコボコ。亀◯兄弟かよ。ほんとに疲れたけど、それは全部ここで精算。


お疲れさま!Snow Man!お疲れさま!私たち!


妖怪大戦争よりえげつないヲタク大戦争を巻き起こしたVS。さよなら。



私の大好きな人たち。
9人の最高のアイドルとして、どうか伸び伸びと、たった一度だから抜群に良き人生になったらいい。