きのこ狩りの残党

私が見ているアイドルの世界

カンパネルラに釣鐘草


また銀鉄の感想文をこねくり回す1週間がやってきました。おはようございます、月曜日の私です。パンも焼けないのにこねこねしてます。『THE GREATEST SHOW-NEN』通称グレショーがおもしろいよ、のブログを書き始めて4週目?


すのーまんのブログ書いてる時よりアクセス数がガンガンって減っていて(一時期の1/4くらいで笑う)あぁすのーまん売れたなと思うと同時に、Aぇチャンがんばってこや!と思うなどしています。

とはいえ最近のアクセス数が平常時のものやと思うので、変わらず読んでくれてる方々(多分ほぼ友達)ありがとう、ℒ𝒪𝒱ℰ、そしてハグ。ソーシャルディスタンスは保っているよ。


毎週、見逃し配信が終わってしまう土曜日にギリギリでブログをあげてしまうけど、今週こそは早めに!と志だけはいつだって高めの私です。今週もよろしくどうぞ。

(書いてる間に、やっぱり土曜日を迎えています)


グレショーはAぇ! groupがいろんな劇団や演出家とコラボして月に1本舞台をつくる番組で、それはそれは濃度が高い。濃いめのレモンサワーは正義だもんな、それと同じ。数多あるアイドルを取り扱うテレビ番組の中で、顧客満足度はNo.1ちゃうかな!知らんけど。アイドル番組界のローランドよ、もっと知らんけどな。


今は劇団鹿殺しの菜月チョビさん演出の下、『銀河鉄道の夜』という舞台を放送している。全部で5週、こないだので4週目。今から見てもどう考えても遅いがな…という初めてここに辿り着いた人がいたとしても、とりあえず見てください。20分なので。

なんやわからんけど、アイドルが一生懸命演じながら歌って踊ってるのでとりあえず見て。男闘呼組の『TIME ZONE』めっちゃくちゃいいので。20分なので。

男闘呼組の「TIME ZONE」に乗せて歌とダンスで“ザネリ救出劇”を魅せる!!

⚠︎10日(土)の25:40まで!

とにかく20分なので。





銀河鉄道の夜』は有名of有名な宮沢賢治の作品が題材のパフォーマンス劇。

結末は決まっているし、その結末にどんどん近づいている。婆は胸が苦しい。出た、婆の人格。


前も書いたけれど、私が初めて銀鉄を読んだのはグレショーでやるのを知ってからだった。重めの話やっていうのも読んでから知った。なんとなく楽しげな話やと思ってた。だって銀河鉄道やで!かわいいやん!(かわいい)

宮沢賢治の話がかわいい♡わけないのである。


1〜3回目までは割とヘラヘラと見ており、特に3回目は神回だった。ツイッタランドでもLINEでも擦られる銀鉄ネタ。友人たちとそれはそれは盛り上がった。寝ても覚めての銀鉄。パフォーマンスの彩度が強くて、それがとても鮮やかにお話に盛り込まれていて、夢中になって見た。とっても好きだった。


けど、ほら、大晴くんのやってるカンパネルラって亡くなってしまうので…ていうか3回目の終わりの時点で亡くなっていたけれども…。

人が亡くなってしまう話は苦しい。普通に見ていても苦しいものだけど、自担苦しんでいるis耐え難い。演技ってわかっていたって悲しいものは悲しい。しかも、今回の銀鉄の世界に相当情が湧いてしまっている。ということで、4回目はさすがの私も泣いてしまった。最近あんまりこういうので泣いたりしなくなっていたのにな。



4回目、別名鳩サブレ回(?)。最後に重いシーンが来るぶん、前半は明るい場面が続いて救われた気がしている。

記憶を頼りにキーワードを羅列してみる。

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始まったジョバネル銀河鉄道の旅/天国はひらパーおけいはんでまっすぐひらパー/それただの大阪の道案内やん/リチャ末の白鳥組体操水泳帽を添えて/おっさんたちの下手くそなストンプ/どんどん口がわるくなるジョバ門/見つめ合うガタンゴトン/鳥捕りがカバンから出してきた鳩サブレー/パッサパサや言うてボロボロ食い散らかすジョバ門/その撒き散らかされた鳩サブレーの行く末が気になるおれ/みんなの足の裏についているのだろうか/子どもらしいリアクションがラブリーなカンパネルチェの「こんなに食べられません!(ドン引き)」/食い散らかしたジョバの方が鳩サブレー粗末にしてるのに怒られるネルチェ/サトラレ車掌/あのぉ〜!サトラレてますよ〜!!/人の切符で鼻を噛む鳥捕り/家庭教師リチャ/クセの強い姉弟/思い出すジョバンニ/イキるザネリ/アホのツインザネリ/泳げないザネリ/溺れるザネリ/助けに行く決意をするカンパネルチェ/お父さ〜ん!お母さ〜ん!ジョバンニ〜!!/いよいよ泣くおれ/めちゃくちゃかっこいいTIME ZONE/男闘呼組パイセンぱねぇ/オレ、オマエ、タスケル/なんでカタコト/筋肉ミッチミチで担がれるカンパネルチェ/重くないのかなカンパネルチェ/絶対重いだろ/マッチョな気持ちでトントンするカトウ小島/ザワと小島の腕でくるっと回るカンパネルチェSnow Manみたい/溺れて亡くなったカンパネルチェの青い音

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これが第4回、なるほどわからんでしょう。そうでしょう。


前半は銀河鉄道の旅。癖強な人たちが立て続けに出てきて、なぜか口が悪くなったジョバンニがバッサバッサ斬っていく。落ち着けジョバンニ。

ちなみに鳥捕りの役はおれたちの末澤パイセンなのだけど(鳥捕りはその名の通り、鳥を捕ることが生業の人)、ステスクの連載でチョビさんが言っていた「鳥捕りの役は、その中でいちばんお芝居を好きな人がやるんだよ」っていう言葉が印象的やったし、それならザワだよなというのも大納得。ザワはど素人の私にも感じ取れるくらい引き出しが多くて、見ていて楽しい。本人も生き生きしていて、ほんとに舞台やステージに立つために生まれた人だなって思う。



TIME ZONEのお稽古中、チョビさんがみんなに「ただ踊っているだけのシーンでは演劇じゃなくなっておもしろくない」「自分の生きてきた時間や価値観やプロ意識、人生を乗せた作品にする」、本番が「ただ歌って踊る」「練習の成果を発表する」場にならないようにって繰り返し伝える風景があった。

なるほど、と思った。演劇にはその人の人生が乗っているんやな。チョビさんのこの核となるような言葉は私にとっては新鮮に響いた発見であり、こんなにも魅力的な舞台を作っている根底を見たようで感心してしまった。

お芝居が本職の人から精神性というか気持ちの持っていき方、持つべき意識や指針、そういうものを放たれて自分の手で掴み、本物の領域に足を踏み入れてガンガン吸収しているAぇちゃんたち。

持つべき意識は言葉にすれば秒で形になるけれど、行うとなると簡単にできるわけはない。でも、手探りで掴もうとして一皮も二皮もむけている。本当にすごい。小島も言ってたけどチョビさんの言葉でどんどん顔つきが変わっていくのがわかるもん。本番のクオリティがすごい。青い炎が燃え盛っている感じがする。


ジョバネルの2人はもちろんやけど、ザワもリチャも小島も佐野もみんな良くて、みんな良いところがガンガン出ている。これまでのグレショーがあったから、今回求められる水準の高い銀鉄に臨めているし、そしてその銀鉄で得ているもの、体感していることはものすごく重要なものなのではないか。この先に進むための鍵として。


演技をしているAぇは、みんなみんな好きだな。

ザワは安定感がすごい。どこにいても何をしていてもお芝居が生き生きしていて良い。複数の役、どれもちゃんと違う。きっちり違う。主役も脇を固める役割もいけるし、小柄なところも武器になっている気がする。

リチャは1つ前にも書いたけど器用、軽やかでソツがなくて、何をやっても様になるなぁと思う。声にハリがあってかっこいいよな、イケボ。お芝居の人というよりは、ステージに立つことが才能の人という感じ。

小島は映えがすごい。濃くて凛々しい顔立ちとか身長180センチのスタイルの良さとか、全部舞台に映える華やかさ。舞台メイクも映えてる。「チョビさんの言葉でみんな表情が変わっていっていると思う」「成長できてる」って実感してたけど、ほんとにぐんぐん伸びてると思う。

佐野は歌も歌えるし勘もいい才能の塊。劇団四季由来の経験値もある。グレショーでは今のところオールラウンダーが故に脇を固める、支える側に回りがちなのかなぁ。佐野がいるからレベルが上がっている場面って多い気がする。

まっさんは、この世界の主役だから。何をしても華があるし、視線が集まる人。本人が演技をしたい人やけど、それよりも演劇に愛されている人だと私は思っている。あと、やっぱり声がいいな、独特でスパイシーな感じの。


週をまたぎまたぎ銀鉄を1ヶ月近く見ているから、リピる間に私の気持ちが膨らみすぎているのも影響してるんやろうけど、大晴くんのお芝居がどんどん良くなって本当にびっくりしている。

大晴くんのお芝居が本当に良くて(秒速の再放送)いろいろ思って泣いた。あまりに悲しいカンパネルラの死、それをしっかり成立させている大晴くん、自担しぬ(いやしなないのだけど)。


お稽古の最初の方で「大晴は(演技が)本当の時と本当じゃない時の差が大きすぎるからボロが出やすい」って言われていた人とは思えないくらい、もうどっからどう見てもカンパネルラ。これまでの役と比較しても段違いに役を生きている。ああいう時っていわゆるゾーンに入っているのだろうか。

これまでの舞台だって失敗してきたわけでも、悪かったわけでもない。でも今回は「お芝居してます」感がないというか、「カンパネルラ役をやっている福本大晴」じゃなくて「カンパネルラ」なの。見ていてそう感じられたのは多分初めてで、安心して見られるし、お話に没頭できる。褒めるところしか出てこんもんな!


大晴くんも「これまで役になりきるのが演技やと思っていたけど、ぼくを通したカンパネルラをやりたい」「役者としての演技をやってみたい」って言っていた、その感覚とか意識の差が今回の銀鉄に表れているのかな。確実に一つ実を結んでいる。すごいね、よかったなぁ。

Aぇちゅーぶでザワに「一緒にお芝居をしてみたい」って言ってたのだって、きっとこういう道のりがあったからで、婆はとにかく胸熱だった。やってみたいことはたくさん抱えていた方がきっと楽しいし、高く跳べそう。





明日はいよいよクライマックスです。明日というか、今日になってしまった(日付変更線を超えた)。今日だけど明日か、いやもう意味わからん。眠気に負けてる。と、書いたところで寝落ちしました。やっぱり土曜日!お前か!!また会ったな!


ということで、今日もギリギリ見てくれる人がいたらいいなと思ったり思わなかったりまた思ったり。


男闘呼組の「TIME ZONE」に乗せて歌とダンスで“ザネリ救出劇”を魅せる!!

⚠︎7/10(土)25:40までです!結局あと12時間!


すごくすごく素敵な作品です。20分です。のぞいてみてね。