きのこ狩りの残党

私が見ているアイドルの世界

べべ担の一等賞🎖


先週火曜日、銀座は新橋演舞場まで出かけた。2年ぶりのこと。


行けない!もう諦めた!しんどい!やっぱり行きたい!でももう無理!もう降りる!やけど…!なんて話を延々正月の餅よりついては返し、ついては返ししてきたけれど、みんなのおかげで我は9回裏ツーアウト満塁の局面でスライディングをキメることができた。という例えが合ってるか、そもそも野球のことはわからんが親友はカープ女子ですね。関係ないけど。


チケットが当たらないことはヲタクにとって灰になるのと同等で、自己肯定感も爆下げ。低気圧、乱気流、そんな灰灰ジェッツな春だった。春なんて来ないやん!なんやねん春って!歌舞伎当たらんのなら正門の尻を見せろ!

(正門くんが『染、色』という舞台に出るのですが、確かお尻を出すシーンがあったんじゃないかと私がどこかで見たかもしれない情報をうろ覚えで言ってるだけです)


冬から春にかけてメンタルは大荒れも大荒れ。日本海の荒波にもまれて泥を食っていたような。実際はストレスまかせにチョコレートを爆食いして肌が異常に荒れた。治らない恐怖感じるくらいボッコボコだった。


そして3月末、素人が日本海でマグロを釣ったごとき奇跡の回収劇があり、私はまた、あの桜満開の演舞場に降り立てることになった。いつメンも、いつメンのモンペも、無事に春へゆくためのチケットを手にした。奇跡って呼んでいいよね。


獲ったどーーーーーーーーー!!!!!!!!!


そういうお話です。



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4月13日(火)、私の住む街は朝から小雨が降っていた。東京も、曇りのち雨らしい。晴れ女が私のアイデンティティなのに!もう名乗らん方がええんか?それは嫌や!などと、しょーもない晴れ女プライドと防振、何度確認してもなぜか持っていると確信を持てないチケットと新幹線の切符をカバンにぶっ込んで、1年半ぶりの東京へ向かう。心配性。

そもそも京都駅に無事に着けるかドキドキしてスマホのホーム画面の壁紙は地元から京都までの乗換案内のスクショに、ロック画面は新幹線の切符にした。心配性が過ぎる。


わりと混んでるな、通勤通学の時間帯かぁ〜と明らかに仕事に行かない派手なオンナは、電車に揺られながらぼーっとツイッタランドにいた。

ブブッと通知が来たのでふと見ると、辰巳くんに狂ってる人からLINEがきている。メッセージに添えられているのはスタバのギフト…!桜柄だったし、なんかもう軽率に泣きそうになる。


辰巳くんに狂ってる人が暗黒の大海原にいる私の愚痴を繰り返し聞いてくれたこととか、たくさん励まして助けてくれたのを思い返す。そうすると、今、歌舞伎を見るために東京に向かってるのってやっぱり奇跡すぎるなって実感してしまう。けど、仕事に行くふうでもないオンナが朝から電車で泣き出したらさすがにやばいから我慢した。

京都駅ですぐスタバ買いました。あそこにスタバつくってくれた人まじサンキュー!





新幹線、せっかく富士山側の席なのに、当たり前のように雲が分厚くて視界真っ白。残念。その上、静岡のどこかでは雨がめちゃくちゃ強くて、東京も雨なんか?あのヨレヨレの折り畳み傘出すかぁ…なんて思っていたけれど(折り畳み傘めちゃくちゃヨレヨレなんすよね)、いつの間にかどこかで曇りを追い越して、なんなら横浜に着くころにはちょっと青空まで見えていた。

新幹線の、この天気さえも追い越す感じが懐かしい。好きだった、この感じ。


1年半ぶりの東京は、曇り。雨降ってないだけで心踊るし、たまたま通りかかったプレスバターサンドのいい匂いでさらに心踊る。心にクラブを開店させたい。密!でも、東京に着いて歩き始めてからというもの靴の中でずっと靴下が脱げているので閉店した。


お昼は、お仕事の合間に友達がランチとお茶に付き合ってくれた。遠征して友達に会うって、もうそれは竜宮城か桃源郷の2択。

銀座であなご!めっちゃめっちゃめっちゃおいしかったあなご!大好きあなご!!まさに地の利という感じのお店で美味しくいただいた、ミシュランのお星さま持ってるあなご…!

イッタランドでもLINEでも日々友達とやりとりはしているけれど、実際会って話すって格別なんだなぁとこの1年でビッシビシに心に突き刺さるよね。めっちゃ元気が出る。



友達と別れたら、まずはこの靴の中で脱げてる靴下をどうにかせねばと、めちゃくちゃでかい無印に行った。外国人の店員さん(めちゃくちゃイケオジ)にレジしてもらって機嫌が良くなる。いや〜イケオジが過ぎたんだが〜!ジェントルマン推せるんだが〜!うっかりまた会いに行きたい、やさしいイケオジ。


開場まで3時間くらいあるのだけど銀座から動くのもなぁと省エネ発揮した末、久しぶりに阿部さんにお手紙を書こうと思い立った。今思えば、1人なくせにとてつもなくノープランで東京に行ってるよね。


すの担の世界に色濃く流れるお手紙文化が私は結構好きやったし、2年前はお手紙を入れられる現場がちょこちょこあったからコンスタントに書いていたけれど、デビューしてから書いていないなぁとずっと思っていて。

演舞場で出せないにしても投函するか!と張り切って銀座の文具店を調べて、マップ見つつ逆方向に進みながら(なんで?)行ってみたら、もうめちゃくちゃオシャンだった。奈良にこんなんないねんけど!


いかに自分好みで、なおかつ洒落ている緑縛りのレターセットを選ぶか。そういう一方的な勝負が大好きです。


かわいいレターセットやシールを手に入れてほくほくしながら、どっかお手紙書けそうな場所はないかと探して結局スタバに入る。本日2回目。さくらのラテがまだあったから飲んでしまったよね。おトイレ近くなるのにね、カフェインというものよ。





開場少し前に演舞場に行くと、こんな並ぶ?というくらい列ができてる。

もう1時間後には始まってしまうと思うと緊張して緊張して禿げそうだった。1人ではこの緊張を分散させられない。寂しい…誰か!

奇しくも前後にはピンク色のFCチケットを持った2人組の人たち。チケット、ピンクなんすね…。そういえば当たらなかったわ、と思い出す。ちょっと悔しくなる。私は全然人間ができていないので普通に悔しいです。えへへ。


でも、それをきっかけにゆっくりまた思い返した、2アウト満塁、敗北間際の回収劇。


一般の日、やる気出したり寝転んだり、つらすぎて泣いたり内観にたどり着いたりしながらやっぱり行けないのか、詰んだ、なんて思っていた開始2時間と少しごろ。友達からLINEがきた。「どうやった?」

ここで「どうやった?」と聞く人はおそらく9:1の確率で取れてる。だってまだ一般終わってないし。


彼女は案の定チケットを取れていた。自分の分も、私の分も。


私の分も?????


その友達が行けるようになったことは純粋にうれしかった。私は情緒が怪我してたので、行けることになったか〜よかったよかったと、また泣いた。自分は行けない方に気持ちを振っていたので、私のことなんて気にせずみんなは行ってくれよな…!と、故郷を捨てられない頑固な村の長みたいになっていたから。いや誰。


でも、友達が言うにはなぜか私の分まで取れていて。聞けば、自分のが取れた後に「梅子が行ける分も確保しなければ!」と一生懸命電話してくれたらしい。厳密にいえば“私がその日行けるなら譲れるチケット”なのだけど、行けない日なんてほとんどなかったので譲ってもらうことができて。

いや、だからって普通2回も一般の電話繋がらんで。


私は今回、そんな今まで聞いたことのないキテレツなエピソードを添えて演舞場にやってきた。



このツイートには、そういう気持ちが込められている。



席は演舞場の3階左列の最後列。検索したら、ステージに死角もできるし「この席には入りたくない!」なんていうレビューが出てきたりもする。

でも、このチケットは私のために用意してもらった、私のための席。その気持ちがめちゃくちゃ強かったし、座席位置からして、本当にギリギリで取れた席だとわかる。 うれしい。


しかもね、阿部亮平さんは『滝沢歌舞伎ZERO』で基本的に上手側の男なんですよ。事前に調べた時も思ったし、実際座ってみても思ったけど、阿部さんへの一本道が開けている。全然いける。



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私に与えられた神様からのアングルは、阿部さんに一直線。そう思ったら、この席はめちゃくちゃ特別で、最高に楽しいでしかない。

開演までツイッタランドでそんな話をしていたら、お友達がこんなリプをくれた。

会場で一番楽しんだ人が勝ちなので、梅子さんが一等賞とれますよーに🏅

すっごくすっごくうれしかった。実は、久しぶりのSnow Manの現場で1人なのが心の奥底では心細かったりもして、なんとなく萎縮していた自分もいたから、そうか、私はここでとにかく楽しむことが使命やで!と、よくわからん緊張や萎縮から解き放たれて、よくわからんスイッチが入った。
(2つの緑の海を泳ぐ人、ありがとうございます!)


「阿部担の一等賞になる!」ってツイートしたら、仲良しのじゅったんのオンナは「べべ担の一等賞になって帰ってきてね🎖」って言ってくれて、かわいいィィ!!ってなった。じゅったんのオンナは阿部さんのこと「べべ」って呼んでくれる。多分、あべべの「べべ」。かわいい大好き!(かわいいのでタイトルにしました)





べべ担の女、多分あの日の新橋演舞場で一等賞だったと思う。めちゃくちゃ楽しかったし、うれしかったし、泣いた。



生の阿部さんに会えるのが2019年11月18日のABKAIぶり(細かい)。Snow Manとしてはサマパラぶりだった。

9人でデビューしたんやなぁ、おめでとうおめでとう。みんな顔つきがちょっと大人になった感じがする。でも、一生懸命で熱い姿、パフォーマンスの精度の高さ、ふと見せる笑顔やそこにいる雰囲気は変わらない。どこまでも私の好きになったSnow Manで。


阿部さん、本当にかっこよかった。すっごくすっごくかっこよかった!久しぶりすぎて、本当に存在した!みたいな気持ちにもかられてしまった。私の世界一のアイドル!!

防振越しにガン見した阿部さんは、歌舞伎用にアイメイクが少し濃いめで恋が止まらんのだが。阿部さんと同じ時代に生きてることがうれしすぎて地球抱きしめたい。

壮大か。


『WITH LOVE』でSnow Manを見ていたら(正しくはひたすら阿部さんばかり見ているのだけども)(なので8人の気配を感じてるという感じですね)(気配て)、なんだかすごく大きくなったように見えて、デビューした9人に会えたことが改めてうれしくて、防振の中で普通に泣いた。

ガン見しながら泣いてるのはなかなかキモいよ。でも、すごくまぶしくて、会えたことがうれしくて、泣いてしまった。




こんな状況下で幕を開けてくれること、光だなぁと思う。毎日幕が上がることは奇跡の連続やし、本来なら持たなくていいようなヒリヒリする心配ごとはつきないけれど、どうか御園座の大千穐楽まで無事に走りきってほしい。


行けるお友達みんな、無事に桜の世界で青く染まってほしいと願ってやみません。



ちなみに、晴れ女なので東京でも傘一瞬しかさしませんでした。晴れ女死守!