きのこ狩りの残党

私が見ているアイドルの世界

カミツレの花に宝石の雨

コロナショックと重なって、びっくりすることが起きた。


活動自粛かあ…正直、厳しい措置だなと思った。


もちろん本人にも問題があるのはわかってるけど、あの記事を読む限り3年も前の話で、ただ当時未成年と言われる女の子がいただけでお酒を強要したわけでもないし、何かがあったわけでもない。ただコンパしただけ、ぐらいのイメージだったから。

まあ未成年だったのは事実で、場所は場所かもしれんけど。



昔ならスルーするレベルの案件だと思ったのもある。だから、事務所がここまですると思ってなかった。

だって社長さん(副社長さん?)のいたころだっていろいろあったし、流してもらった人たくさんいるやん。


甘やかしてほしいわけじゃないけど、裏で厳重注意して表では触れなくてもいいレベルかなって思っていた。


今と昔では時代も感覚も違う。だからこの思考は結果、甘い考えなのかもしれない。



もちろん彼自身にも非がある。


アイドルとしての自覚のなさとか意識の低さなのかもしれないし(意識の低い人には見えないから詰めが甘いというか)、おバカだな、とか、もっとうまくやんなよ〜!とも思うけど、3年も前の彼を取り巻く状況なんて私にはわからないし、自担でもないし、ただの1ヲタクには何も言えない。

今後のことを考えれば、この対応が良いのかもしれないとも思うけれど。


でもまずは何より、友人たちが悲しむのがいやだな。それを見るのがつらいなというのが一番だった。



◇ ◇ ◇



そんなタイミングで生放送があるのも無情だ。


CDTVライブ!ライブ!』、せっかく初回放送に呼ばれたのに8人で出るのか。コンサートもなくなってしまった今だから、9人の姿が見たかったなぁ。事務所のやってるYouTubeの配信だって、きっと出る予定があったんじゃないかな。そう思うと悔しい。


そんな気持ちでいた昨日、遅れて放送予定だった地方局の『それスノ』が放送中止になったというのを見た。
うちの地域はそもそも放送がないし痛くも痒くもないのだけど(それはそれでどうなの)、めちゃくちゃショックだった。

え?そこまですること?犯罪でもおかしたレベル?



夜、CDTV待機してる時。みんなが「8人なの見るの緊張するね」って言ってるタイミングでM◯REの表紙・掲載自体もなくなることを知った。私の心がえぐられたのは、これが決定打だった。


え…?雑誌もダメなの?

現行で進んでるやつは載せてくれると思ってたのさえ甘い考えだったのか。

でも本当に、それを差し替えるほどの大きな罪をおかしたのだろうか。ここまで締め上げられなければならないのだろうか。

なんか、本当にわかんないな。



彼自身の素行が招いたことだから受け入れるしかないとしても、でも3年前のことでここまで?当時未成年って今は成人やん。今更の話すぎないか?っていう思いも拭えない。

つらいなぁ。



◇ ◇ ◇



CDTVライブ!ライブ!、ふっかが代表で謝っていた。
みんなのお辞儀の折り目正しさが泣けた。


そうなるんだろうって思ってたけど、実際に見るとキツい。まだデビューして2ヶ月で、自分の好きなアイドルがこんな思いをしなければならないのはつらすぎる。謝ってるところなんて見たくない。


パフォーマンスはいつも通りだった。こういう局面でクオリティを落としてしまうはずのない人たちなので何の心配もしてなかったけど、歌割もフォーメーションもプロの対応。痺れるジャン。

ただ、やっぱり見慣れないなぁ。8人。寂しい。



「自粛が終わるまでグループを8人で守っていく」っていう確固たる意志の強さを見せつけられた。気迫が違った。でも、見てて悲しくなってしまった。


みんな全然楽しそうじゃなくて、それが一番苦しい。

今の状況が楽しいはずないので当たり前だし、だからといってテンション低い顔をしてるわけじゃなくて、アイドルとしてキリッとプロの仕事を成し遂げていてすごいなぁって思ったけど、のびのびと全身で楽しむ彼らを見てきたから、やっぱりつらい。



裏ではみんなどんなだったのかな、怒ったかな。たくさん話せたんだろうか。



◇ ◇ ◇



結局、私自身にも想定より重くのしかかってきて、びっくりしてる。私はだいたい事の重大さに気付くのが遅い。というか、なんか遅れてやってくんのよ。時差?奈良は海外だったかな?



オリンピックが延期になった時、東京オリンピックの公式映画を撮影している河瀬直美監督が言っていたことが印象に残った。


「これがドキュメンタリーです。人生です」

この言葉から、何が起こるかわからないけれど、目の前で起こることを見つめて受け止めるのが人生だと捉えた。


河瀬監督はオリンピックの表裏を追いかけて記録していて、延期というまさかのイレギュラーにも対応しなければならない。そういう役割だからこそ出る言葉が心に刺さった。



そう、今起こってることが私の2020年なのだ。

コロナで大好きなアイドルたちに会えなくなった。デビューした年の、デビューのコンサートが吹っ飛んでしまった。
そこに居合わせられるはずが、サラリと流れていってしまった。

当たり前は、当たり前じゃなかった。


悔しいし悲しいし、なんで?どうして?ってずっと思ってた。
仕方ないよね、なんて言いながら諦めなければならないのがつらすぎた。現場を心の支えにしてた部分もあったから簡単にくじけた。


でも、「なんで?」でも、「どうして?」でもない。

いや、なんでもどうしても正解やけど、その気持ちだけで受け流すのは間違ってる。これが私の2020年なのだ。
それなら、なんでなんでってふわふわしてるんじゃなくて、それを見つめて味わうことが、記憶に残していくことが人生だと思った。


悔しいから、ここから何か見つける。


だから活動自粛も、8人のSnow Manも2020年の1ページだと刻む。いつかこんなこともあったって振り返れるように、感じたことも見えたものも心に残す。

真正面から全部受け止めるのは無理やけど、無理だなって思ったことも全部大事に抱えてこう。


そういう自分でいたいという願望。



◇ ◇ ◇



厳しい言葉は私が言う必要のものではないと思ってるから言わない。


早く9人揃った姿が見たい。

その場の空気を支配するようなパフォーマンスができる9人なんだから、今みたいに斜めに見られるんじゃなくて、全力を発揮してたくさん世間に見つかってほしい。

良さはこれからでも絶対ちゃんと伝わるから、早く帰ってきてほしい。


表紙だって、なくなってしまったお仕事だって、またやらしてもらおうね。またやらしてもらえるように頑張れる人たちだって知ってるよ。



また9人が9人らしくいられる日を迎えるまで、私にできることは今を繋ぎ繋ぎいくこと。9人が好きな気持ちを大事に持っていること。

休憩しながら、負けずに耐える。