きのこ狩りの残党

私が見ているアイドルの世界

春と夏の境界線


「自担」と呼んでいる人が2人いる。

Snow Man阿部亮平さんとAぇ! groupの福本大晴くん。

阿部さんのことは5年、大晴くんのことは4年ほど好きでいるけど、 つい先日、5月25・26日と2日間連続で自担2人ともに会うなんていう、稀オブ稀な機会に恵まれた。

Aぇの全国ツアー大阪公演(25日)とSnow Manのドームコンサート初日(26日)に行けることになったから。


何かしらの現場の日が近いことはあったけど、「連日」は初。うれしいけど、楽しみやけど…ちょっと間空けない?が本音。あのー、気持ちを整理しきれないので。現場に行ったら味がなくなるまでガムを噛むように現場をしがみたい。できたら1ヶ月ほどしがみたい。噛みすぎィ。

元々この春は10日おきに現場があったりして、現場と現場のスパンが短めで。そしてそれも4/19の全ツ京都、4/29の歌舞伎で終わる予定だったのが、ご縁に恵まれて飛び込んできた春の延長戦、5/25の全ツ大阪。そして、望んでいたところが取れた5/26のドーム初日は夏の始まり。

とても慌ただしく春を駆け抜けて、夏を迎えることが決まった。


ぁぇ〜?

(これは今、私の中で流行っている、ストANNで聞く松村北斗くんのリアクションです)


今回は2日間とも渡辺担で正門担の友人、どちらに転んでも青色の「くま」と一緒で、2人してそんな2日間を迎えるリアリティがないまま、そして私は仕事とか身辺のことが忙しかったり体調を崩したり、そんなのでふわふわとその日を迎えた。




⚠︎全ツは終わったからいいとして、ドームのネタバレあります。





Aぇの全ツはフェスティバルホール、3000人弱の規模の会場。

私たちはその日、なんと最前列に座っていた。

ぁぇ〜〜?(最前でもこのリアクション出た)


そもそも狭い会場の最前列、すっっっっっごかった。目の前で等身大のAぇ! groupが歌って踊ってコスプレしていた(コスプレ付き)。

これまで間近でAぇを見せてもらう機会がなかったわけではないけど、「最」「前」「列」はレベチですごかった。自担を追う目を遮るものが、主にない(ない)。たまに、モニターに映るアイドルを撮るためのカメラさん、たまにメンバー。ごめん誠也ちゃん右寄って?こんな環境、贅沢病になる。現場メタボになってしまう。

いやちょっと、このタイミングで言うのもなんやけど、積んでへんし買ってへんよ?


私もくまも今回の全ツのセトリが刺さりまくっているので、それを目の前で見られて、感激が鳴門海峡レベルにぐるんぐるんした。渦すごぉ。

脂の乗ったアイドルのパフォーマンス、その一挙手一投足を肉眼で見れてしまうし、お肌の荒れも見えてしまうし、実物の動きよりモニターの方がコンマ何秒か遅いということまでわかってしまうそんな席で、2人とも自担にファンサまでもらって、その後も何度も真ん前に立たれたりして、アイドルが客席を煽り、歌い踊っているエンターテイメントを特等席で浴び続けた120分強。

私たちは立派な現場メタボになった。ウエスト100センチコース。ドラえもん

ドラえもんのウエストは129.3センチです。


コンサートとしても44公演中の42公演目、ラスト3公演まできていたから、1つ1つのパフォーマンスが研ぎ澄まされていて、全ての精度が高く、終演後、私たちはマジで明日ドームに立っているのか?(いや出る側か)ドームの客席に立っているのか?45000人、何倍のキャパなんだよ?と、これもまたやっぱりどうしてもリアリティがないまま、お互いが見たAぇの話をしてはキャー!となったりヘラヘラしたりデレデレして、解散した。

帰り道、私は爆速でこの情緒をツイッターに書き殴った。このガムはまだ全然味あるのに出なさあかんのや!


この日、心に阿部さんはいなかった。次の日戻ってくる体感もなかった。

実際、ドームがなければ当分お留守だったと思うけど、今は体感がなくても、生の阿部亮平さんを前にして帰ってこないなんてことはないだろうと思いながら、およそ1日旅立つことになる予定の阿部さんの久しぶりのお留守を味わった。

タイセークンカワイイ!


私にとってのAぇ全ツ最後の公演は、とびっきり楽しくて豊作で、この先もAぇを応援するファンとして、ひいてはヲタクとしても、一生分の宝物をもらったような気持ち。



翌日、私は午前中だけ仕事をして、また大阪へ。現場現場の密度の間に仕事挟んじゃってるから、ごっちゃごちゃで情緒もへったくれもない。ていうか、どう考えても仕事どころじゃないのにどうしても休めないその日、目の前のものを無心で捌いた。ただ、機嫌はめちゃくちゃよかった。

当初の予定より2時間ぐらい巻いて職場を出て(やる気なし)、そして、バイバイしてだいたい半日後にまた会った私とくまは、当たり前の顔で延々と前日のAぇの話をしていた。なべラウのパネルがせっっっまい通路に置かれている某モスで、Snow Manのヲタクに囲まれて腹ごしらえをしながら。


ホール、狭いやん。その上めちゃくちゃ近くでアイドルを見てしまってるやん。ドーム、でかいやん。前日と比べて軽く15倍ほどある会場で、Snow Man遠い(物理的にも精神的にも)ってメソメソしてしまうのでは?と懸念していた、心が丸々と太った我々こと現場メタボたちのドーム初日。


蓋を開けてみたら、とてもよく見えるアルファベット列の素敵な席で、全然遠くない。現場メタボ増量!!!!!!!!黒烏龍茶飲んどく!!!?!!?!?!!!?!!?!!?

でも案の定、開演まで「昨日はアリーナの、あのすみっこの一角くらいの広さだった」だの、「大晴くんを忘れたくないメソメソ」だの、「ブラビ見たら前の日思い出しそう」だの、なんだのかんだのとAぇの話をしていたのは想定内。

私とくまの心にはAぇが、ドーキーズがにこにこと佇んでおり、‪Snow Manの初ドーム初日を味わいたい気持ちと並んでいた。ドーキーズかわいい。



いうても私はチョロいが服着て歩いてるヲタクなので、オープニング映像の阿部さんがフードをかぶってハッカーの役をやっていただけで「キャーーー!」となった。メタボ、秒速でキャー。

フードをかぶったアイドルのかわいさは癖なので。それをドームのどでかスクリーンで見せられてしまっては、キャー待ったなし。しかも私は昔からなぜか「ハッカー」に憧れている。(なんで?)

なので早々に阿部さんが戻ってきた。27時間ぶりくらいですね、ありがとうございます。


隣のくまはといえば、あの人も早々に渡辺くんが帰ってきていた。オープニング映像の順番が阿部さんの方が先だったので、私が先に仕上がってほどなく、翔太が映った瞬間普通に「キャーーー!」となっていた。友達ながらチョロかった。そしてゆり組に沸いていた。

ゆり組萌えって、Snow Manと出会った割と初期に通るものな気がしていて(その先で好きな人ももちろんいるでしょうが)、でもああやってオープニング映像で見せられたりすると漲るものがある。ゆり組はいいぞ。

阿部さんにしても翔太にしても見せ方がよかったところが十二分にあるので、ラウール監修のオープニング映像が秀逸だったということです。


もうね、本人ご登場前に戻ってきてるもんね。この先も安心安全ですわ。


そんなふうに開幕した初ドーム、まずSnow Man側さんの熱がすごかった。

どれだけ憧れていた場所なのかを感じ取るには余りあるテンションと熱量がしょっぱなから放出されていて、彼らは今、夢の景色の中に立っているのだと、伝わりすぎるほどに伝わってきた。

みんな本当に浮ついていて、あの人たちMCくらいまで5ミリくらいは宙に浮いてたかもしれない。


Aぇの全ツでは3曲‪Snow Manの曲をやっていて、そしてその3曲全てをドームでもやるだろうと思っていたら本当に全てあったので、もれなくその都度都度で前日を思い出す。業が深い。

業は深いが、こーれはね!思い出し不可避だよね!目の前で見ちゃってるからね!!


セトリ3曲目冒頭、Grandeurのイントロで前日見た、眼前に迫る勢いで繰り広げられたAぇオリジナルの振りが蘇り、ブラビに関してはバクステで遠かった上にSnow Manの背中を見る状態だったので、脳内でAぇバンドが「お前やろ?お前やろ?」、そしてキミカレは阿部さんからファンサもらった直後だったにも関わらず(阿部さんにファンサもらったんです!!)、やる気漲る大晴くんのバッキバキのキミカレを思い出して、バカデカトロッコの上で阿部さんが軽めに踊るキミカレは“本家”だなとしみじみしたりして。


アンコールに至っては2度目のブラビで、デビュー曲レベルで歌うやんwwwと笑っていたのも束の間、歌い出しが阿部さんだった。これ、スノラボオーラスでやったやつでは!?

ぎゃ!見たかったやつ!!布団には愛ッッッ🫰 こーれはやばい阿部さん最高かわいいてかそれ昨日大晴くんが歌ったとこな!!!!!?!?

と情緒がぐわんぐわんと大攪拌されていたら、まっさんが「お前やろ?お前やろ?」と関西弁で歌っていたひかるのパートを翔太が歌ったので、くまもくまで目を白黒させる勢いでくらっていた。パンダかな。

唐突な共時性を2人で大爆笑した、いいアンコールだったと思う。


ほんで、なんやかんやと脳内にAぇというか、大晴くんというか、ドーキーズが佇んでいた3時間でもあった。ずっといるね、きみたちは。


とはいえ。

初めてのドーム、その初日、初めて目の前に広がる景色は、阿部さんや8人にどんなふうに見えていただろうか。9色に瞬くペンライトの光の渦はどんなふうに輝いて、その目に映っただろうか。

「初めて」の「初日」だからこそ、要領も忖度もない世界が、私の目の前に広がっていたように思う。

私自身は結局この日も体調があんまり良くなくて(疲れとか暑さとか)(お腹もピーピーでね)、途中ちょっとしんどくなったりした苦いドームだったのだけど、でも、あの浮ついた空気を肌で感じられたこと、初めて解禁されていくセトリの中に揺れていたことは、とても素敵な経験だったなと思う。


やっぱり初日に入れてよかった。うれしい。





鮮烈な春の終わりと、熱狂の夏の始まり。

強烈すぎて、胸にギャン!と刻み込まれた2日間。最高に疲れたけど、最高に楽しくて、一生忘れないと思える景色に触れた。


このスケジュールで自分がどうなることかと思って、乗り越えるために体力をつけよう!と運動をがんばった成果はあったのかなかったのか?(多分2週間がんばったくらいじゃなにもない)、そして測ったかのようにそこに集中した仕事たち、姪っ子からもらった胃腸風邪などなどのせいで相当疲弊もしていたけれど、今思えば、自担2人ともに会えるという事実で心がすごく元気で、活発で、瑞々しかったなと思う。

はぁ!隅から隅まで、頭からお尻まで、とっても贅沢で楽しかった!阿部さんは世界やし、大晴くんはかわいいの天才!!阿部さんも大晴くんも大好き最高!!!!!!



この境界線を飛び越えて、私は今もう夏にいるけれど(世間は梅雨ですけど)、春を思い出してニヤニヤしていることが圧倒的に多いことも書き添えて。


今年の春はもう来ないし、夏はまだ続く。