きのこ狩りの残党

私が見ているアイドルの世界

夢はしゃちほこ色をしていた

16日の私ったら、相当にどうかしていた。
 

かわいいの天才福本大晴くんのお誕生日を祝おうと、名古屋まで出かけた。わざわざ名古屋?Youは何しに名古屋まで?
 
翌日が私的スノマニ初日だったので。

簡潔な自問自答。

 
名古屋のその近辺に住んでいる正門のオンナ、今回は渡辺のオンナと呼んだ方がいいのだろうか。最近目黒担の歯医者さんに「渡辺さん」と呼ばれてはニヤニヤしているその友人を、大晴くんの誕生日に前乗りするから付き合えと強制的に誘い、一緒にスノマニ入るんやしホテルを取れ今すぐ取れと同じホテルを予約させ、なんなら渡辺のオンナの自宅最寄りのコンビニまで車で迎えに行った。
 
そもそも、どこを切り取ってもおかしい。温度が高すぎる。

 
渡辺のオンナはといえば、時計が16日深夜0時を指して約3分後、容量が重すぎて日が変わった瞬間ツイートしたのに投稿されるまでにそれだけの時間がかかった私の「大晴くんお誕生日おめでとう動画」を見て、「気持ちが重すぎて明日一日あんたと一緒に過ごせるか不安」とか言ってきたので笑った。

いやマジであれ重いよね、大晴くんのこと好きすぎるよね。私も自分の手から放れて初めて気付いたけど。ほんであの動画つくってからiPhoneの挙動がおかしい。気持ちだけじゃなくて容量も立派に重い。

その重さを体感したい人のためにこっそりリンクしとくね。
 
 
大晴くんのお誕生日を祝うやで!と張り切って高速をぶっ飛ばし、伊勢湾岸道で橋を渡るとき、晴れてる空と海を見て謎にエモい気持ちになる。なにやってんだ。

渡辺のオンナを確保してランチは矢場とん(翌日の夜公演MCで矢場とんの話になった時は変な声出そうになった)、某黄色い看板の某ロフトでたまたま見かけた機械で大晴くんの写真やらドーキーズの写真やらを「お誕生日おめでとう」デコレーションで現像した。かわいくできすぎて鼻血出るかと思っちゃった。

 
いわなべが好きらしいサウナの聖地の前を通ったり、デパ地下でケーキを買ったり、100均で誕生日の日付になるように数字のバルーンを買ったりもした。ミッフィーちゃんのガーランドも買ったのだけど、あれはかわいすぎて罪。持って帰ってきちゃったもん(・×・)。

買い物しながらテンション高すぎてひとりで延々しゃべり続けた私は、「全部の店でコメントするよねwww」と、ナベ女に大丈夫かと再三確認された。出来の悪すぎる彦摩呂さんか。

 
 
夕方ホテルにチェックインすると、私とナベ女がお昼に一緒に荷物を預けに行ったからか部屋を隣にしてくれていた。ホテル側さんホスピタリティありすぎる!
 
ロビーにはその日スノマニ入ったのかな?というヲタクさんたちもたくさんいて、うっかりネタバレ聞かないようにひそかに警戒しつつ、ピケのバッグだとかパーフェクトヒューマンみたいな名前のバッグだとか(なんだったっけ)、某メゾンドフルーノレのフリフリに取って代わったらしいこじゃれヲタバッグを観察するなどした。私のバッグはマリメッコです。
 
 
某テ⚪︎ファニーっぽいブルー基調のお部屋とピンク基調のお部屋が特徴的なホテルなのだけど、グレードアップしてくれた真っピンクの超絶メロかわなお部屋をお祝い用に飾ったら、それはそれはメロofメロな部屋に仕上がった。それこそメゾンドフルーノレとか持ってる人が泊まりそうなソレ。
 
ちなみにナベ女は、ブルーの部屋が良かった…とグレードアップしてくれたのに悲しそうだった。メンカラという罪。


ガーランドを飾りたいのにテープはないし、コンビニでも買い忘れた。あ〜!ってなってたら、おもむろに何かについてた値札シールを剥がしだしたナベ女。それで壁に貼るという発想力…!ありとあらゆるものの「お印」としてのシールや値札を剥がしまくった。
 
大晴くんのお誕生日の数字のバルーンは0が品切れやったから、その売り場の下段で見つけた「LOVE」のOを0にすることにした。LOVEはやばくね?重くね?ってなったけど、0必要なんだもの!残りのLVEは持って行った大晴くんのうちわをOとして一緒に並べてみた。

ナベ女「LOVEやばいよwww」

 
ていうか私たち、明日コンサート入るんよな?え?誰の???????

 
これは1日通して何回か確認したセリフ。でも、大晴くん側さんからもお誕生日ブログやとか島動画やとか供給されてしまって、なんかもうシンプルに天に召されてしまいそうだった。シンプルに。黒髪もカワイイ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
 
 
おいしいもん食べて、値札シールが少し弱いためにガーランドがふぁさ…と落ちるのを直して、おいしいもん食べてはまたガーランドがふぁさ…と落ちてくるその宴は、私がベッドに寝転びだして、iPhoneさわりながら左足で右足のスネを「かゆいかゆい」とかく姿をナベ女に「マレーグマ」と呼ばれて終了。めっちゃかゆかったとはいえ、私はどんな姿見せとんのか。

ちなみにマレーグマを検索すると「だらしないおっさんみたいな熊」とか書かれた黒いやつが出てきます。
 
 
 

 
 
 
17日、いよいよスノマニに入る朝。

さくっと気落ち切り替えて今日は阿部さんやで~!と思っていたのに、BSで関ジュの『まいジャニ』を見ていたら、1年以上前に撮ったと思われる大晴くんの「カレカノ‼︎」が流れた。これめちゃくちゃかわいいんすよね…!阿部さんの日だっつってんのに、なかなか凄まじい攻防が繰り広げられる。
 

まいジャニ見ながらメイクしてたら、ふと手が止まった。あれ?コンシーラーがない…眉マスカラもない。
 
ない!ない!!(バタバタ)ない!!!
 
新幹線で切符を探す阿部さんのごとく探したけど、ない。大晴くんのうちわはあるのに。明らかに持ってくるもん間違ってるやろ!
 
 
ハイライトをクマに叩き込み、眉毛はなんとなくいけた。なんとなく、いけ、た?
 
 
昼公演へ向け、車でブーンとガイシへ向かう。ナベ女は今うちわ職人と化しているため、車でも延々うちわを作っていた。あの人そういうの嫌いなタイプなのに突然変異だよ〜謎〜。なんだろうな、ナベ女とはもう3年ほどの付き合いになるけど、もはや3年を超越した空気が流れている。学生でもないのになじむ速度早すぎない?とマレーグマは思うよ。


さてさて、スノマニは「いつメン」と呼ぶ友人たちとの4連。みんなで集まるのは、1年前、いつメンの佐久間さんのおうちに転がり込んで『2D.2D.』を見て以来だった。現場で言えば2019年8月のサマパラぶり。久方ぶりのいつメン4連。それは自担に会うのと同じくらい、もしかしたらそれ以上にとっても楽しみなことだった。


入場時間あたりに約束をしてぬるっと集合。こういう集合時間とかをあんまりキッチリキッチリしていない、必要最低限のラインは守るからこそ信頼してぬるっと集合できる人たちの個人主義的なところが、私がいつメンを大好きで居心地いいと感じるところのひとつ。

密かに最近はシングル4と呼んでいる。例えばホテルに泊まるなら4人部屋とかツインを2つ取るというよりはシングルを4つ取ってマイペースに過ごしそうな、そういう“単体が4つ”というイメージ。

もちろん4人部屋でも別にええねんけども。


みんなメンカラの一張羅をまとっていた。かわいいね…この大モノトーン・カフェラテコーデ時代に絶対的にメンカラを着ているきみたちが好きです。


事前のメールに表示されていたアルファベットと現地での案内を照らし合わせると、私たちが指定された入口はスタンド席を指し示すものだったとわかり、ヘラヘラと入場したらチケットに印字されていたのは14列目。真ん中くらいかな?よく見えそ、と思って座席に向かったら4列目だった。

は??????????????


そうやそうや、ガイシといえば11列目始まりのところがあるんやったっけな…

思い返せばチケットを見たナベ女は「!」ってなっていた。ピンとこなくてごめんな。


席に行ってみるとそこはバクステ寄り上手側のエリアで、バクステと直近のリフターが肉眼で余裕の距離。

ちっ…近い近い外周そこやん、なんじゃこれ!なんじゃこの距離感バグかなんかやろか!!!?と私の頭がバグった。ちょっと手足まで震えてきたのマジでチワワかよ。いや、ティーカッププードルかな?

(そんな小さくもかわいくもなくてつらい)


人生でコンサート何回目やねん、と思うけど、でもあの距離感には慣れないでしょう。慣れたくないし慣れてはいけない。


4人メンカラに身を包み、おそろいの某山〇光学のフェイスシールド(おそろいというか実用性の問題)、おそろいの満員ザショーマスク(3年前メンバーのキスマークがついてるマスクをグッズにしている、ある意味Snow先見の明ありすぎManさん)(まさか使う日が来るとは思わなかった)、うちわ作りにハマるナベ女がくれたおそろいのうちわ。コ〇ナ時代のヲタク、青春満喫の最高潮。


コンサートの感想はまた改めて書くとして、両隣をお友達に挟まれて見るコンサートの楽しさは異世界級で桃源郷だったのかもしれない。竜宮城かオトナ帝国かもしれない。オトナ帝国は全然違う。

公演中は逐一何かを共有するような我らではなく、ただマイペースに目の前に広がるライブを楽しむシングル4スタイル。なので視線も公演後の感想も9割交わらない、そうでありながら「ここはあの人ツボだろうな」とか「ここは刺さってそう」とか、ふとした時わかるのもおもしろいし、そう思ってその人の方を見るとキャイキャイしている。楽しい。

あと今回はいわさくの人たちが、Sugarの翔太の話ばかりしていたこともメモしておく。あの人たちすっごい翔太だった、「渡辺翔太しか勝たん」とか言い出した。何事だ。私?私はもちろん見れていません。阿部さんロックオン体質すぎる。


そう、阿部さんのこともね、また書きたいと思っているのだけど、ちょうど私の席の真正面、真ん前に来て歌う曲があってね…きれいな茶髪と大きなおめめと恋の身長178㎝美スタイルが炸裂していた。腰がほっっっっそかったあ!!!!!れれれ!!!という覚えはありながら、近くで見られたあまりの衝撃で記憶が飛んでいるのですわ…。


あと、席近すぎて眉毛ちゃんと描いたらよかったと思った。



夜も夜で、もっととんでもない席が来た。この時も入口がスタンドだったけど、出てきたチケットがアリーナ。スタンド入口でアリーナのパターンもあるとは聞いていたけれど…え?自分たちに起こる?イレギュラーにも程がある。

示された席へ続く夢の階段を降りると、狭い外側の通路や囲いがアリーナを妙に実感させる。辿り着いたのはアリーナの最後列、そこは言い換えればつまりバクステから見た最前。しかも花道の真横。


は!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?


何が起こっているのか。バグか。これはなんかのバグなのか。今日ずっとバグ。5Gどころが55Gくらいの世界。どんどんステージ近くなるんですが?


ほんとすごかった。手を伸ばせばSnow Manがいた。

私精神的チワワだからあんな距離慣れるはずないし(身長164㎝、仕事中にInfighter聴いて理不尽なパスを心でボッコボコに殴るチワワなんて存在しない)、ドキドキワクワクバグバグしてたら、あっという間に夢の時間は終わっていた。

阿部さんは存在する本物の人間でキラッキラのアイドルで、アイドルofアイドルで、それはそれは五臓六腑に沁み渡った。おれの心臓ストライクやぞ!世界!!!!!!!!!!!!



帰り道、いつメンたちを名古屋駅まで送った時間がとっても楽しかった。その距離12キロ、20分。360m、5分間の帰り道はロマンチックやけど、12000m、20分になるとなんかゴリッゴリ。そもそも徒歩じゃない、車。「360m」という絶妙な設定を思い知る。

ロマンチックじゃなかったけど、ほとんど交わらない話と少し交わる話、それと翔太の話で盛り上がった12000m。打ち上げもできない、行動が制限される中やけど、でもこれって、そんな世界でしゃちほこ色の青春ジャン?


暗闇に包まれて山of山の中を走る高速をぶっ飛ばしながら、あまりにも近くを通っていく彼らを、バクステの少し高いところでパフォーマンスしたり手を振る彼らを思い返して、阿部さんの後頭部とめちゃくちゃちっせぇお尻なども思い出して、前を遮るものがなにもなかった今日は、ある意味最前だったなってハッとした。

いつメンにはいつからか「行くぜ最前」という夢があり、それはデビュー前にキスマイぱいせんの「FREEZE」をしていたぐらいのころに言い出したんやろうから(行くぜ最前って歌詞なのでね)だいぶ長いこと言っている。いつメンのモンペ(という立場の友人がいる)も「いつメンで歌舞伎最前」って言ってくれたりして、ちょっとした合言葉みたいな。


あれ?今日、夢叶ったんじゃない?


家に着いたら、全く同じことでいつメンのLINEが盛り上がっていて笑った。行けたね、逆最前。言霊はある。そして私たちはなぜか、今度はガッチガチの、正真正銘の最前に入るやで!と意気込んでいるのだからヲタクって楽しい。


こんなのヲタク誰しもの夢でもあるし、それはもう希望とか願いとかそういう類にカテゴライズされるものかもしれないけれど、この人たちとそういう夢を語ると妙に現実味を帯びているからおもしろいよね。





人気が出るというのはファンの分母が増えるということ。そうするといろんなことがあるもんだと、いろいろ挙がっている声を傍観している。

めんどくせえから「そう」とか「いろんな」とかで濁すけども。


私は個人的にアイドルのやりたいことに口を出すのが好きではない。例えば演出とかMCの内容とか、アイドルのつくるものに真っ向から何か意見を言うのは違うかなあと思っているので。

私たちの希望や思っていたのと違うものを提示されたとしても、向こうはプロとしてつくりたいものやコンセプト、目指すところがあるのだろうし、そこに向かうのは当然かな?と思うので。私は、ね。しかも、いつもファンのこと思ってくれている人たちだから。

いくら人間として年上だからって長く見ていたって、ファンはファンでアイドルはアイドル。その線は越えてはいけないし越えたくなんかない。


ちらっと見たり見なかったりしながら、あなたの言いたいこともわかるよ、と思うところもあったりなかったり、ほとんどないけど言いたいことはくみ取れる。でも、そんなものにとらわれているよりも、目の前に広がる空間の、その中で見せてくれる2時間の全力のきらめきをキャッチしたいし、そうすることがいちばんたいせつなのではないのかなあ。

だから「こうだったらよかったな」って思うことがあったとしても、それを大ごとにはしたくない。それがうっかりアイドルの耳に届いてほしくない。今の時代しっかり届いとるからな。

アイドルだって私たちの前ではいつもキラキラ!って笑ってくれてるけど意思や感情のある人間なので、大多数のファンの中にいて名前すら届かないからってその匿名性にかこつけて何を言ってもいいわけじゃないし、嫌な気持ちになるような物言いもしたくない。


大好きなアイドルがそこに存在していることとか、やさしいお顔で笑っていること。それをこの目で見られること。自分は誰とコンサートに来て、どんな時間を過ごしたか。何を切り取って共有するか。いっちばん大切なのは、終わった後に「楽しかった!」という言葉と気持ちが残ること。そこに影を落としたくも落とされたくもない。


逆に言えば私たちの「楽しかった!」は彼らもうれしいはずで、私たちが楽しそうなのが彼らの「楽しい!」につながるはずなので。私はそういうヲタクをしたいと改めて思ったりもした。


この名古屋旅は私のこういう思考ともビッタビタに合っている、掛け値なしにとっても楽しい、やさしい時間でした。いつメンも、お会いした人たちにも感謝でいっぱい。



実は私、20日もガイシにいたのです。ナベ女とwwwいや、なんなのマジでこれ。スノマニ発表になる前から日向坂ちゃんのライブ行ってみたいなと決まっていた予定で、私は16、17と名古屋に滞在して20日にもまた行った。予定までバグバグだよ。

3日前にSnow Manを見た場所で、全然違う文化のライブを見るのもなかなか味わい深かった。楽しかったね〜!かわいい女子は正義!



私の秋は名古屋とともに。そして大阪へ続く!