「1200円でSnow Manになれるよ!」
いつメンの佐久間の人がそんなことを言ってたのが、2週間前。夏休みに入る前日のこと。夏休み中の佐久間の人は、その日京都にいた。
『南座 夏の舞台体験ツアー』。
あの人はほんと、そういう楽しいイベントとかよく知ってる。情報通やしフッ軽。いつメン界隈ではギャルの称号を持っている。にしても、なんて人を動かす力のあるワードを放つんだ。
教えてもらった時はチラッと日程をチェックしただけやってんけど、次の日の夜あたりに、せっかくやし行ってみよう、夏休みの間なら13あたりがいいな〜と思って検索すると、8月後半ポツポツっとしか空いてなかった。ヤダ!思ったより人気のイベント!!かろうじて空いていた22日(土)のチケットをマッハで取った。
その後、すぐに完売したらしい。滑り込みセーフ!
ということで、私が概念上のSnow Manになってきたのは昨日、13時の回。
体験30分前から入場できて、館内を見て回れる。
2019年、謎に指定席だった(ではない)(でも2/3回そうだった)2階席1列目や阿部さんの天気予報が貼ってあったところ、グッズを買った場所、ファンレターを出したあそこ…などなど巡る。南座は、私が初めてSnow Manメインの舞台を見て心を鷲掴みにされた、今につながる場所。一人で勝手にエモ!
開始5分前には懐かしのブザーが鳴るし、オープニング(?)はミラーボールも回ってた!小心者のA型ゆえに拍手は心の中でした。
スタッフさんの誘導と説明で30分間舞台機構を体験できるのだけど、舞台に上がる時に花道を歩くので、早速心臓がばくばく。胸が高鳴る。
「あっあっ阿部ジャン…!女形ジャン!!!」
スッポンの上を通る時は、「しょっ翔太上がってくるジャン!!」
舞台に上がらせてもらって最初に立ったのは、下手側の最前列。阿部さんでいうとメキホ。
実際に立ってみて思った。隅から隅まで想像より遥かによく見える客席。佐久間の人が「客席よく見えてる」っていう感想を残してたけど、マジでそれ。そ!れ!!!!!!
3階席の最後列だって雰囲気は全然わかるだろうな。てことは2階席1列目で防振でガン見していた私なんて、よくよく見えたはず、、女形の阿部さんと防振の中で目が合ったのも勘違いじゃないなアレは、、この距離感で防振構えられてたら目立つわ…と実感してしまい、穴があったら入りたくなる。ちょっとスッポンで奈落まで降ろしてほしい1年半前の羞恥。
マァ、私の話はどうでも良くて(ほんとどうでもいい)、Snow Manはこんな景色を観ていたんだと知れることは心の一つの財産になる。
アイドルを輝かせる照明の強さ、まぶしさ、精密でさまざまな仕掛けや仕組みがある舞台機構。裏側を見られる本当に贅沢な経験だった。うまく例えられないけど、ここに立っているSnow Manを見たからこそ、同じ場所に立つ臨場感がドキドキを加速させた。
✎ 体験したもの
①盆の回転
②セリが下がる
③セリが上がる
④大道具搬入通路見学
⑤チョンパ
①盆が回転しちゃったら腹筋太鼓でしょ!名もない関ジュの1人という概念のもと、エアーで腹筋しながら太鼓叩いた。心の中で。盆に向き合って太鼓が並んで、メカが真ん中にあって、って思うと結構狭いなという印象。回転速度は思ったより速かった。心は関ジュでも、凡人ゆえちょっと三半規管おかしくなる。
②③セリの上がり下がり。
セリが下がると「奈落」と呼ばれる舞台下まで降りる。奈落から上がっていく時、暗い地下から視界が開けていく景色がきれいだった。演者さんはこの視界にお客さんの顔が並んでいるのを見るんだなァ。自分に視線が注がれる世界で生きる仕事は、ものすごくエネルギーがいりそう。
セリが上がりきると、視線が2階席になる。新吉親分、近くに見えたもんナァなんて思う。あと、セリといえばモノクロ!テレレテレレテレレ〜って殺陣キメまくる阿部さんかっこいいよねぇ!!!
凄さは危険と隣り合わせ。人と機構の緻密な計算により成り立つ舞台の上、きっとたくさんある制約の中であれだけのパフォーマンスを見せてくれるなんて、なんかもう、シンプルにえげつない。ボーッと生きてたら、できない。
④上手側の舞台裏にある大道具搬出口は初公開だったらしい。鴨川に面した道路側で、南座でグッズだけ買う時に入った使った入り口の隣。ふむ、って思う(薄っぺら)。
⑤チョンパっていうのは「舞台一面真っ暗なところへ次の瞬間にパッと明かりがつく」演出技法らしいのだけど、真っ暗な世界に一斉に強めの照明がついて、すっごく鮮やか!際立ってまぶしい世界!めちゃくちゃきれい〜!!あの瞬間のあれは私WITH LOVE熱唱してたわ。赤いやつ着てたわ。
(実際は花道にみなみーなが登場してポーズしてた)(びっくりした)(かわいいジャン!)
私の大好きな人たち、いつも涼しい顔してものすごいエンターテイメントを見せてくれるけど、こんなまぶしいところに立ち続けているんだなぁ。阿部さんがキラキラしたところに立つ陽の自分と、帰り道にそれを思い返す陰の自分について語ったことがあったけど、その発想の一端に触れられた気がする。
あと、緞帳の上げ下ろしも見せてくれたけど、緞帳と床の隙間に屈んで手を振るアイドルたちがパッと思い浮かんだ。ちなみにこないだ配信で見た松竹座のAぇでした、、えへ。
舞台側から見える緞帳には赤い文字で「火の用心」と大きく縦に書いてあって、昔から火事でいくつもの劇場が失われてきたことが由来だとか。Snow Manは毎回この「火の用心」を見るたびに無事終わったってホッとしたりしたのかな〜擬似体験!
これは0番の世界。ひかるが見ていた景色。
まぶしくて強い光の臨場感、三味線や拍子木の音が心躍らせる、思い出を手繰る時間。大好きなアイドルと同じ場所に立ってみて、本当に貴重な楽しい時間を過ごすことができた。劇場の方々も優しくて、良い思い出ができた夏の日。
新型のあいつのせいで出かけることも減ったけど、久しぶりに遠出して充実の土曜日は花マル!雨にも降られなかった。
初めて南座に入った時の席に座って、オープニング、阿部さんが0ズレだったのを思い出したりもした。