きのこ狩りの残党

私が見ているアイドルの世界

起きよ、世界 #1

ROTを見た率直な感想は「難しい」だった。頑張ってるところがたくさん見れてうれしかったしツボもあったけど、手放しで喜べるのとはまた違うというか、いろいろ考えてしまう。

ああいうドキュメンタリーの特性上、影の部分、っていうと適切か分からないけど、悩みとか葛藤とかもがく部分に焦点を当てられるものなんやろうし、別にそれが過剰だなと思ったわけでもない。でもやっぱりちょっと重たい。

 

わたしは増員に関しては受け入れている。でもそれは、6人と同じものが見たいから。新メンバー3人のことも好きになれそうだと思ってるけど、無意識に6を追う瞬間は多々あって。この番組を見てると、そういう感情がチラつく。切り替えたと思ってたはずの「なんで?」が出てくる。

「デビューしたい」「このグループだけは守りたかった」「Snow Manはまだまだ」「こういう明るさが求められていたのかもしれない」本人たちの言葉も、関係者の言葉も、ナレーションも全部が私の中でざわめくので、感情が迷子。

 

これに関しては、4回見た先に何か落とし所が見つかりそうな気もしている。制作している人たちがどういうふうに仕上げるつもりなのかもまだ分からないし、その間には横アリの単独もあるから、彼らからもらえる時間を超えて、わたしなりの感じ方があるだろうし。ROTが提供してくれるものからは、できる限り脚色されていないリアルを求めたい。

 

でも!もちろん良いなあって思うところもいくつもあって、やっぱりすごい!!ってうれしくなったりもしてる。

お稽古のシーンとか一生観れる!!ものを作る段階でのストイックな姿を実際に見せてもらえて心が動いたな。目の前の物事を真摯に受け止めて、やらなきゃいけないことをとことんやる姿勢がかっこよすぎる。そういうところが好きなんだよ!仕事人!!!

 

宮ちゃんが「前で引っ張っていける力がまだまだ全然足りなかった」と言っていたけれど、わたしが南座で見た彼らは、いちばん前に勇ましく立っていた。『滝沢歌舞伎ZERO』を先頭で引っ張る頼もしい姿をわたしは見た。

いちばん前に立つことは、見てる側が思う以上に大変なことなんだろうな。この1カ月弱で一体どれだけの努力を積み重ねたのかな。並大抵じゃないレベルの日々を過ごしてたんだろうな。

この“いちばん前”を経験するかしないかでは大違いだと素人にもわかる。今、その役割を全うできていることは、間違いなく彼らの追い風になるものだと思うから、わたしはわたしにできることをして大きな大きな賛辞を送りたい。

 

それから、さくが「“知られない”を乗り越えたい」って言ってたのがとても印象的だった。本当にそうなんだよ、その通りだよな。Snow Manは知れば知るほど良いのに!

その話の後に帝劇の映像が流れてたけど、わたし自身はそこで完全にSnow Manのスイッチが入ってしまった方の人間なので、余計にもどかしい。だってすごかったもん、ドキドキしたもん。

わたしの流れが大きく変わったのは多分帝劇から。紫耀くんが出てるところは全部紫耀くんを観るつもりでいたけど、実は結局Snow Manがすごすぎて、視線を引っ張られた瞬間が何度もあった。

良いところとすごいところがあふれてて魅力でいっぱいなのに!!!!!“知られる”ことの壁の高さ。どうすれば、世界に届くんだろう。わたしにできることなんてミジンコレベルでも、何でもやりたい!って思わせる、そんな魅力のある人たちなのに。

 

後輩が先にデビューすること、後輩のバックで踊ること。おめでとうの気持ちと別にわき起こる気持ちを握りしめてやってきていること。本人の口から語られるのが本当にシビアに感じてしまって。

どうすればその気持ちが昇華するのか。答えはたくさんあるようで、きっとひとつ。本当は貪欲の2、3個上の言葉を使いたいーーそんなことを言ってしまうおれたちのヒカルは底なしにかっこよかった。

 

Snow Manの6人ほどみんなで同じ方向を向いてるグループをわたしは知らないから、そこに人を惹きつける魅力があるんだろうなって改めて思ってもいる。多くの人が6人にこだわり、6人を求めてしまう理由は、6人がブレずにひとつでいるところに起因するんじゃないかな。「安定」や「安心」もそこから生まれてるんだろう。

 

それのどこがダメだったのか、とか考えだすと深みにはまる。なので基本的には蓋をしている気持ち。あんまりそれについて語ることは良いことがないような気がしていたけど、とか言いながら、さっきツイッターのぞいてちょっとくらってしまった。

 

「『少年たち』までが6人にとっての長い青春時代。ここからは6人が男としての決断をして、新たな道をゆく」

 

週間テレビジョンの公式がSnow Manハッシュタグをつけてあげていたもの。多分インタビューの要約なんやろうけど、これを読んでからものすごくいろんな気持ちが爆発してしまって、今ちょっと半泣き。

 

人は一生青春を生きることなんてできない。大人になった今、青春といわれるものを思い返すと、例えるなら心の宝物。6人で歩んできた日々をそんなまぶしいものに当てはめるなんて、どれだけ尊い時間だったの!

その時間を大切に大切に持って、彼らはこれから大人として歩き出す覚悟をしたんだな。もちろん背中を押したいけど、一緒に行きたいけど、なんだかすごく寂しくなってしまった。

「男の決断」ってどれだけのことを迫られたのか。悩んだだろう、苦しい思いもしただろう。わたしが思うよりずっと大人で、ずっと男らしい人たちなんだとは思うけど、青春と言えるような時間を終えて闘うことを決めた彼ら。その決断をせざるを得なかったんだろうなんて考え始めると、考えても仕方ないことがぐるぐる。

その青春時代に一瞬でも立ち会えたことを幸せに思うか、もっと見たかったなって泣けてしまうか、それはわたしの心次第。わたしは、与わるものを喜びたい。

 

 

世界は早く目を覚ましてくれ。Snow Manを見つけてくれ。あんな素晴らしいものをつくる人たちを放っておくのはもったいない。わたしだってまだ数カ月しか経ってないけど、みんなに知ってほしい。仕事をする顔も素顔もあんな素敵な人たち、ほっておけないグループ、ほかにいない。絶対損しない。

だからどうか早く、みんなに見つかって。

 

 

あと、リハ着の阿部くんまじ(恋)だから、、、ほんと困る(ニュアンスの差)