きのこ狩りの残党

私が見ているアイドルの世界

煌!煌!煌!

風邪のときに見る夢、の中で生きた8月20日の私の話。



自担にしか興味がない。自担がいるから、そのグループが好き。何をおいても自担自担!基盤がそんなヲタクなので、全Jr.出演のドームコンサートをすると発表があったときも、実はあまり関心がなかった。

大阪1公演くらい行ければええか。


そんなモチベだったはずが。


めちゃくちゃ楽しんで東京ドームから帰還した。わっしょいわっしょい!チョロ。





とにかく“お祭り”だった。まごうことなき“この夏いちばんの祭”わっしょいCAMP。みんなでドームでキャンプしたよなぁ!(してない)


東京では8月20日、オーラスに入った。席はバクステ寄りの上手側、スタンド10列目。前の席が削れていたので、実質7〜8列目くらい。目の前の外周が近い…これは後からわかったけど、前5列ほどが着ブロだったので見やすさが尋常じゃなかった。

自名義ちゃんと仕事してえらい!えらいからプロテインとかあげたい。ご褒美と見せかけて、まだ運を鍛えようとしている。運の鍛え方が筋トレて。


大阪で見た感じやと上手側の方がAぇ、というか関ジュがよく来るイメージやったので、上手に入れてすごくうれしい。大阪とは対角線で結ぶような席で、全然違う角度で見られるのも楽しみ。


ていうか、涼しいな!?東京ドーム涼しい!こうなってくると、やっぱり京セラが暑すぎるんとちゃうか?とか言いながら、涼しく快適な開演前を過ごした。ミニファンいらんかな?と思ったけど、なんせこちとら汗腺正門ゆえに、さすがに暑くてミニファンはつけるよ。そよそよと涼しい、天才。


大阪では暑さに負けたり、過度なセトリへの期待や理想を抱えたりとなんだか疲れてしまったので、東京ドームで、いかに楽しくわっしょいするかは大きなテーマだった。

せっかく東京まで行くのだし、自担に会える機会だし、楽しまなくては意味がない。


結果、そんな心配をよそにめちゃくちゃ楽しんできた。大阪の何に疲れてたん?くらいに楽しかった。変わり身を味方につけて生きるヲタク。


こうやって楽しめたことには理由がいくつかある。

まず、大阪で流れとか雰囲気を掴んだこと。

好きなグループの現場ならまだしも、未知の全体の現場なのだから予習は大事だった。


それと、大阪の後にさまざまなエピソードを知れたこと。

Jr.たちの口から語られた、構成・演出してくれた大先輩の亀梨くんがどれだけ心を砕いてくれたのかという話。私は主に関ジュのラジオなどなどが情報源ですが、彼らが大切にされているのなら、こんなにうれしいことはないなと思えたので。


あとは、わっしょいの特設サイトで企画された「わっしょい俳句」の投票や23年入所のフレッシュJr.が並ぶ神経衰弱。

令和に俳句、なぜ、と思いながらも作者が伏せられた俳句を読み込むヲタクたちがあちこちにいて、それぞれが自担のものを予想したり、お気に入りを発表していたりと、あれはヲタクの“夏”を感じた。俳句に感じるもんではないが。

そして猛烈にハマってしまった神経衰弱!ちょうどわっしょいの前後に夏休みを取っていたので、寝ても覚めても100マス!

10分切るのに命懸けるうちに(そんな大切なもん懸けんな)、23年組の顔と名前を覚えちゃって、愛着まで湧いちゃって。なので、わっしょいで本物を見たときの感動がすごかった。動く100マス…!


単純な私はこれらを背景にして、極上の「楽しい!」を手に入れた。





大晴くんは、この日も抜群にかわいかった。かわいいが突き抜けていた。世界中のかわいいを集めて煮詰めてもこんなにかわいくないやろ!というくらいかわいい。

俺の自担は、かわいいの化身や。


かわいいんです、とにかく。


登場時はAぇが現れる逆サイドにいたので、スクリーンに映るのを見ていたけれど、「とにかくかわいい福本」でしかない。ヘイ!

遠いし向こう向いてるから双眼鏡さえ利かないけれど、もう答えは「かわいい」一択なんや、だからええ。見えんでもええ。

見たい。


スクリーンに映る大晴くんはサラストで、右耳に髪をかけている。私はサラストと耳かけがめちゃくちゃ好きなのだから、早々に沸点を超えた「かわいい!!!!!!」を浴びてしまった。やられた。

大晴くんカワイイだけで10000字は書けそう。


小さいムビステに乗った全Jr.がいよいよバクステに集まったのをバクステよりもう少し上手側の席、つまり横から見ていたのだけど、Aぇや関西の子たちがこちら側に集まってきて「来るぞ来るぞ!」と高まった。見慣れた関ジュ、ホーム感がえぐい。


やっと今日初めて目の前に来た大晴くん…ていうかドームやのに等身大で見れてるなにこれ近ァァァァ!と名前うちわを胸の下でかざす。ルールはしっかり守るヲタク。


そういえば「ドームのうちわは視認性」が合言葉なので、わっしょいに合わせて大晴くんの名前うちわを2連で「大」「晴」に新調したのだけど、ステッカータイプの台紙で文字を作ったら、不器用王の名を欲しいままにするような人間なので貼る場所をミスってしまい、2枚とも妙に右寄りになってしまった。

「晴」に関しては救いようのないぐらい右に寄っていて、「青」の右上がうちわからはみ出した。なんで…

うちわができた夜、絶望してくまにLINEで見せたら笑いが止まらなかった逸品。そんな不器用うちわ、自担に見てもらわな不器用王も浮かばれん。

残念ながら今回は大晴くんには見られていないので、不器用王は今、死んでも死に切れない。


ドームでAぇ! groupの等身大を見ることができてうれしいなぁと、過ぎゆく姿を防振でガン見した。


正面から見たお顔もいいけど、横顔もいい。福本大晴前から見るか、横から見るか(普通)。

横顔を見ていたら、右耳かけがただ髪をかけているのではなく、耳の上あたりでピンで留めているのがわかって非常に萌えた。サラスト落ちてくるから留めてるのかな!?!!?その行程も含めて最高にカワイイ!!!キャンメイクトーキョー!!!!!!!





オープニングで上下からドームをぐるりと回ったJr.たちは、そのままメインステのどでかい幕の中に入っていった。

大晴くんは会場を煽りながら、最後にどでか幕の中へ。

すごいなぁ、そんな役割をさせてもらえるようになったんだなと感激してしまう。

4年前の8.8、大晴くんの声が歌以外でドームに響いたことなんてほぼない。何組かで歌う曲のイントロで1回煽ってたかな?いや、それ関ジュの京セラか?それさえもちょっと曖昧やけど、こんな重要な役目は絶対になかった。


今、Jr.の中心の一角にいることをしみじみ感じて、そのたびにうれしくなってしまう。


そんな「Jr.内での現在地」が際立って感じられたのがリアデラで、Aメロというのか1番というのかメインステの1階部分にいたときは、大晴くんはセンターあたりの2列目にいて、そんなところで踊れるのか!と立ち位置に感動した。だって真ん中やで!?

それだけでは終わらず、間奏で3階あたりまで含めてJr.がユニットごとに広く散らばると、中段(?)(2階部分?)の中央がAぇで、そのセンターを割っていたのがドーキーズ。

えっ!!?!!!!?!?


ドーキーズが東京ドームのど真ん中でパフォーマンスしてる…!!うわぁぁ!!!


大晴くんとまっさんがリアデラでペアで並ぶのは大阪でも見ていたけれど、それがセンターだということまではわからなかった。

東京でくまに「ドーキーズがセンターにいるよ!」と言われて、双眼鏡から目を離して初めて知った。


東京ドームの真ん中をドーキーズが割ってるなんて!!!!!!!!!!!!!!


感動がベンティサイズで渡された気持ち。すごいなぁ、よかったねぇと思って見ていたら、1階にいたときとは見るからに違う大きさで踊り出した大晴くんに、ちょっと笑った。

動き、でかぁ。

とにかく動きがでかい。何かからはみ出すような、もうすでにはみ出てるような、似て非なるでかすぎる振り。振りのベンティサイズ。リアデラのベンティ。そんなリアデラ見たことねぇが!?

多分テンションが上がって、すごく楽しくなっちゃったんじゃないかな。それを見たくまも笑っていた。


東京ドームのど真ん中で、いい景色が見えたかな。


普段のAぇの並び順だと、こういうときに大晴くんが真ん中にくることはあんまりない。私は自担にセンターに立ってほしい欲があるわけではないから、不満があるわけでもない。

でもやっぱり、自分の大好きなアイドルがセンターにいる姿を見られることは、とってもとってもうれしい。


違う場面では、キラキラとスクリーンに抜かれる姿を見て驚く。4年前の大晴くんはこんなふうにキラキラと笑うというよりは必死にパフォーマンスをしていたし、見せ方の引き出しだって、こんなにたくさんはなかった。

4年前には見られなかった景色が目の前に広がる。それは当たり前のことでありながら、そこで自担が活躍しているのを見られるなんて、当時の私は思ってもみないだろうな。

…まぁ当時は福本担を名乗る半年くらい前で、ドームでもなく家で配信見てた勢なんですが。


けど、この4年でJr.が一堂に会するとき、最初は3番手4番手、もっと後ろにいたはずのAぇが今、中心でライブをつくっていることに、「うれしい」の4文字だけでは測り知れない感慨深さがあったのは事実。


どんなときも頑張ってきたこと、活躍できる場がどんどん広がったこと、知名度もファンも増えたこと。

4年前には誰も知らない今の彼らを見て、ただファンでいるだけの私も誇らしい気持ちをもらってしまった。



PIRDE、ジャポ、青春アミーゴと見せ場があった曲。全体の曲でムビステに乗っていたとき。

どの瞬間を切り取っても、大晴くんは最高にアイドルだった。


完璧な表情管理、筋がスッと通ったパフォーマンス。

出会ったころのダンスは大皿チャーハンのごとき大味だった大晴くんが、Aぇとして鍛えられながら、そして自分でも向上を求めてきた今、とても上手に、いきいきと楽しそうに踊っている。


私は現場のたびに、大晴くんダンスうまくなったなって飽きることもなく感動してるけど(だってマジで毎回うまくなってる)、わっしょいでは200人の中にいても引けを取らない、見劣りしない、自分のスタイルを持ちながらも身体に軸が通ったダンスが見られて大感激した。

きっと、たくさん練習したんだろうな。

去年あたりからダンスが楽しいとか、どんなジャンルが好きとか耳にする機会が増えたもんね。そんなん伸びしろしかないワ!ヨッスパダリ天井知らず!


表情で魅せるのが得意だということも、ここまで走る中で見つけて武器にしたもののはず。

あの“自分のかわいい顔”がわかってる、わかりすぎてるのはなんなんやろう…多分鏡の前で練習するよなァ…練習せんとあんだけバリエーション増えるわけないもん…と思うところまでで1パケで、その光景も含めて無形文化遺産


自分の表情をかっこよく、かわいく見せる技術と流行への感度を見ていると、今、私は大晴くんを事務所でいちばんTikTokが向いてる人だと本気で思っている。

延々TikTokになんか流してほしい。私はくまにTikTokを止められているヲタクだけど(用法用量を守れなさそうなので危ないと言われている)、延々流してくれるなら、いよいよTikTokを我がスマホに落とすまで…!いつでも待ってます!!!


わっしょいのパフォーマンスで特に印象に残ってるのが、ジャポで踊ってる最中に扇子を落としてしまったとき。ものすごく艶やかな空気を纏って踊っている中で小さく一瞬「あっ」って顔はしたけど、踊りながら扇子を拾うタイミングを測ってるようだった。

少しして座ってターンするような振りがあって、そこでシュッと回収したのを見て感動。ショーマストゴーオンの精神が漲る、これはまごうことなきジャニーズさんやぁ!!!!!!!

扇子を拾い直して、水を得た魚のようにまた艶やかに踊り出した自担。あの瞬間を見ていた人が55000人分のどれだけいるかはわからないけれど、私にとってはすごく特別に輝いた景色だった。


そんな君はどこまでも完璧で究極のアイドル、一番星の生まれ変わり…私にとっては一番星を宿す、唯一無二の大晴くん…!

考え出したらもう、YOASOBIでしかなかった。誰よりもYOASOBI。ちなみに『推しの子』はミリしら。


開花したダンスや表情管理。自分の武器、与わっている才能を見つけて伸ばしてきた姿と、最初から得意ではなくても長い時間をかけて得たもの。アイドルとして成長していく過程を垣間見せてもらうことができるのは、ファンの役得かな。





「わっしょい」後に漏れ聞こえてきた亀梨くんの優しさというものは、大阪と同じく東京でもあって、みんなうれしそうに話していたので、わっしょいの価値はここにあったんだと実感した。

丁寧に指導してもらった様子とか、熱い話をしてくれたこととか、歌い方を実際に歌って教えてくれたとか。それはカメが後輩たちを大切にしてくれたことを充分過ぎるほどに感じるもので、1ヲタクとしても、とてもうれしく思った。


特にまっさんが「亀梨くんは気分にムラがない」ということを言っていたのが印象的で、人間力がありすぎて降参。気分のムラを人に対して出すことは良くないけど、それが理解できる大人になればなるほど「言うは易し行うは難し」だと知っている。そういう者に私はなりたいが、今世では無理そ。


亀梨くん自身がラジオで話してくれたこともあった。

わっしょいをつくることになって、Jr.たちの現場に行ったり直接会って話をしたりしたことや、立ち位置が0.5ずれただけで一喜一憂するような「Jr.」の繊細な感情に触れて、だから変更があるときは理由や狙いを必ず伝えていたこと。24時間、自分に連絡をできるようにしていたこと。

事務所はコンサートの前に亀梨くんがプロデュースしてることを発表したいと言ったけど、公演をフラットに観てもらうためにそれを断っていたこと。


彼らのやりたいことを形にするために全力を注いでくれて、まず、彼らに楽しんでもらうことを一番に考えてくれていたという亀梨くんの行動原理は、絶大なる愛だな、と思った。


亀梨くんだって昔はJr.だったのだから、彼らはみんなその道を歩んでスターになっていくわけで。先輩たちの姿を見て学び、切磋琢磨し、連綿と受け継がれてきた技術やマインドを襷として下の子たちに繋いできた、この事務所が創り上げた文化を存分に見せてもらった気持ち。

利益のためじゃなくて、“後輩たちのために”を念頭に動いてくれる人がいる。デビューして世に名を馳せている先輩がこんなふうに自分たちに接してくれることは、絶対的にうれしいはず。

私も1Jr.ファンとして、このうれしかった気持ちは忘れられないと思う。今年はカメにお歳暮で、感謝のハムを送りたい気持ち。ダテ経由でいいか?(ダテ)







感想文を書き始めて1ヶ月半の間に、状況は様変わりしてしまった。

この先事務所のかたちは変わっていってしまうけれど、どうかこの尊く厚い文化は失われてほしくない。200人が渡された襷を未来にも繋いでいってほしいなと願うなどする、今はもう10月です。


ALLジャニーズJr.のドームコンサート「わっしょいCAMP!」が見せてくれた夏は、煌々ときらめいていたな。