きのこ狩りの残党

私が見ているアイドルの世界

今年も3列目の虎②、2階から見た赤

滝沢歌舞伎ZERO 2022』4/10夜公演の感想文、後半戦です。

本当は一気に感想を上げようと思ったけど10000字超えそうになったので、どこの10000字インタビューやねん!と思って分けた。そして前半あげてから10日も経ってしまった。毎度ですね。


前半はこちら☟


ただただ、いつか見返す自分のために書いたアレコレです。





❁⃘ お化粧
白塗りのお化粧、阿部さんのお席は上手側いちばん外側。今年も最初に出ていくんだなと寂しく思いつつ、やっぱり女形って準備大変やよなぁ、でも女形なのに最後までいてくれた初年度、それは演目の順番もあるとして、あれ奇跡じゃね?と思う。紅を点すきれいなお姉さんの思い出。

(紅は引くではなく点す(さす)らしい)(当時も調べたのにまた調べるやーつ)


お化粧の前に、タオルでわしわしとお顔や身体の汗を拭いていた「男子ィィ!」な阿部さん。朝、顔洗ったらそうやって拭いてます?(キュン!)

そういえば私が入った日は夏日やったから(25℃て)、あんまり汗かきじゃない阿部さんでも公演中の早い段階から鼻の頭に汗をかいていたりして、なんだか新鮮だった。(かわいい!!!!!!!!)だからこの日は、お化粧もちょっとしにくかったかもしれない。


相変わらずベチャァッと勢いよく白粉の液体を顔につけて(目が(> <)ってなるkawaii)、バタバタバタとお粉をはたく阿部さん最高なんよ〜!

IMPACTorsの鈴木大河ちゃんが翔太とご飯に行きたいらしい話が進む中で、メイクの途中、しかも最初に出て行くのにも関わらず、ニッコニコしながら翔太の方向いて頷いてたのもかわいかった。かわいいの爆弾かもしれない。テロ?


そして早々に、下手側の端っこにいる佐久間と目を合わせて頷いて、ハケていった阿部さん…走り方トテトテしてた…らぶぃ…


❁⃘ 創作歌舞伎
〈海〉
スッポンから薙刀携えてあべさく〜!!!!!やだ麗しい!阿部さんポニテの綺麗な薙刀お姉さんジャン!!!

「男と女の舞」とは違う闘うことをテーマにしたお話だったから、お着物もなんていうの、あれを私の知識ではうまく説明できないけど、パンツスタイルみたいな。ピンク色のかわいいオールインワン?セットアップ?みたいな。


女形の動きは、宮ちゃんの後ろの立ち位置になるところが対比になってわかりやすかった。新しい演目なだけじゃなくて動きも速いから、女形の動きはより難しかったのではないかなと思う。でも、とても女性らしく動けていて、線が細いから本当に女性みたいできれいだったぁ…さすが阿部さん( ; ; )!

肩を落として動くのが難しくて、肩ポンポン叩いて一生懸命お稽古していた初年度の阿部さん。今回は早めにコツを掴めたりしたのかな。とはいえ根本の資質はそうそう変わらないだろうから、きっと新しい動きに苦戦することもあっただろうなぁ…努力の天才を思って胸が震えてしまう。

今年はお稽古の時間がなかなか取れなかったやろうに、その中でもあんなに女性らしく動けている阿部さんに感激が止まらんし双眼鏡は曇った。

白塗りのお化粧だと、より涼しいスッとした顔になってSUKI〜!!!


〈連獅子〉
私がLINEニュースにネタバレされて、唯一情報を抱えて行った連獅子。そもそも「連獅子とは何か」を知らなかったけど、定式幕が開いたらすーごい赤い人が9連だったのでハッとした。

こ、これかぁ…(ニタァ)

ちょっと笑いながら双眼鏡を覗く。マスクがあってよかった。

きっとすごい、本当にすごいことをしてるんやけど、私のような大した歌舞伎の知識のない一般人には、江戸からタイムスリップしてきた和製X JAPANか和製KISS?と思ってごめんなさい。ていうかX JAPANは和製をつけなくてもJAPANなので和製。

なんかさ、赤くて縁起いいよね(?)っていう第一印象。


連獅子ってすっごい激しい動きなんですね。何も知らないからびっくりの連続で、うわあぁぁぉぉこれはなんかすんごい!!!でもほら、獅子のカツラがパッツンだったりするから「すんごiンフフすんごいnフフフフ」みたいになっちゃった。


阿部さん、獅子のサイドの毛をガッシ!と掴んで振り回してたね。 宮ちゃん曰く「ランドセルの中身を遠くに飛ばすイメージ」で動くらしい連獅子。(連獅子電子レンジでチン!)

首とか腰とか痛めやすいようで(そりゃそうだろうなぁと思うあの激しさ)心配した声をツイッタランドのあちこちで見たけど、心配ばかりじゃなくて、私は演目をまっすぐ受け止めてキラキラの目と拍手を送りたい。

心配じゃないわけではないけど、やるとなったからには「心配だからやめてほしい」みたいな行き過ぎた声ではなくて、ビシッと完成させている彼らへの賛辞を送りたいと思うので、私は。身体は絶対に大切にしてほしいけど。


私はそもそもの連獅子がどういう演目なのかも知らずに行ってしまって、それでも十分満足ではあるけど、でもちゃんと予備知識入れていけばよかったと思った。

何を表現しているのかを知ってるのと知らないとでは、感じ方に差が出てしまうなぁと思ったりもする。生真面目。何度か見られるならいいとして、1回だから、古典芸能にはガチ目に挑みたい。どんなことをモチーフにやっているのか知りたいヲタク。


あ、それからやっぱり花鳥風月がBGMなのもおもしろかった(おもしろかった)。インストと思いきや後半歌ありて。キターーーーー!これこれ〜〜〜!!って目ぇギンギンの花鳥風月第3形態。


とにかく連獅子は私の想像より遥かに動きが激しくて、想定外に動きが速くて、双眼鏡で追ってるのに阿部さんを見失う的なことが起こった。

おっおっおっ阿部待って!必死に追う、必死に追って必死で見てるけど、9人全員同じお化粧で同じカツラで、2階から見てると身長差も大してわからなくて、阿部さんのお顔のはずやのに、「あ…あべさ……ん?やんな?」って不安になってきたのおもしろかった。

自信がなくなるのよな…こんなにも自担しか見てないオンナに起きた新鮮すぎるSnow Manゲシュタルト崩壊


(連獅子のアクスタくれ)


❁⃘ 鼠小僧
去年はそれこそ諸々の懸念事項の間を縫ってやってくれたような側面があったので、今年の2幕を見て、世の中はだいぶ通常に寄せられるようになったんだなとしみじみした。公演時間とか、演出とか。

それを特に強く感じたのが、2幕の大詰めの水の演出で。

例年通りの水浸しの世界、びっくりしちゃったなぁ。去年1階3列に入ったとき、あんなにビニール使った記憶ないな?と思ってよく考えたら、去年はピンクの桜が降ってたのでした。至近距離であの水はユニバのジョーズかな?

知らんけど(知らんねん)。


私は結局、あべぞうがいちばん好きだったかもしれない。

当初は猫の役て!と思ったものでしたが(「人間ちゃうんかい!」とかずっと言ってたのごめんなさい)なんとなく恋しいモフモフ。

今年の安兵衛は、鮮やかな復活を遂げた徳俵の旦那(ヨッ!待ってました!)の後ろをぴょこぴょこついて回っててめちゃくちゃかわいかった。安兵衛がかわいいというより安兵衛の中の人がかわいい(中の人)。

安兵衛にまだ人見知りしてる私、なんなの?

そういえば安兵衛の名字「日和見」という言葉には(日和見ってことも2幕のあらすじみたいなターンに思い出したレベル)、「天候の状態を観測すること」という意味があるらしい。阿部さんのための名字だったという覚え書き。

天候といえば天気予報が全く何もなかったのが少し寂しかった。去年は手書きがなくなっても舞台上でやってくれて楽しかったけど、うーん…阿部さんが物理的にできなくてなくなったのならいいのだけど、ただ端折られただけなら寂しいな。わからんけどさ。でも私は究極、阿部さんが幸せな人生ならそれでいいのでsと壮大にまとめておく。


基本的に自担しか見てないくせに、2幕の梯子のところだけはラウールの成長が泣けてしまう擬似叔母(?)。最初の年、泣きながらお稽古やってたのにね…とか、もう高校も卒業したんよな、来たとき中学3年生やったのにね、とか。

声変わりしたねぇ背も伸びたなぁ凛々しくなっちゃってと、梯子の先に足を引っ掛けて逆さまに揺れるラウール(どんな)を見ながら感慨深くなってしまう。誰よりも拍手!!!!!みたいな、マジモンの擬似叔母。果たしてラウールには擬似叔母が何人いるのかを知るべく、我々はアマゾンに向かった方がいいかもしれない。

みんな大人っぽくなったけど、ラウールはやっぱり段違いで、梯子からぶら下がる(言い方)ラウールの顔つきが頼もしいのでうれしい。青白い顔をしていた子猿ちゃんみたいやったのに、すごいねぇ。頑張ってきたねぇ。


あとは「1人じゃ何もできまthぇ〜ん!」な銀さんがかわいいでした。床にゴロゴロ転がる銀…後半幽霊の金さんも出てきて沸いちゃった。いつだって鼠小僧は金銀しか勝たんのよ〜!だから幽霊になってしまっても、金さんはずっとそこにいて?


❁⃘ WITH LOVE
大詰めの水演出で床にできた水鏡が美しかった。新橋演舞場に初めて来たときのことを思い出して、これこれ〜!!ってなった。

エンタメの世界が「いつも通り」を見せてくれようとしていることが、この時代の希望の一つだなと思う。気をつけること、大変なことだらけだろうに、ありがたい。


阿部さんはひかるの次に出てくるので2番目。2幕でカツラと水バッシャーーン!の後だったので前髪をぐわっと横にしていて、おでこが出ていた。アホ毛立ってる…kawaii…衣装が新調されて、まだ6公演目とかで要領が掴めていないところもあるのか、首元がちょっと乱れていてかわいい。ブラウスの立つ襟がヨレってますねかわいいね…阿部さん急いで出てきたんやなぁと思うと愛おしさが爆発したよ、公演中何回目のかわいいテロだよ。

今年も横一列になるときかな、隣のこーじと目を合わせてにっこり微笑む阿部さん。これも相当にテロなので、こーじそろそろ阿部さんのこと好きになるんじゃない?てか、そこ代われる?


相変わらずWITH LOVEの阿部さんは王子様でしかない。カテコのあと、輪っかのフチに座る所作も相変わらずきれいで、微笑みを湛えるお顔が優しくて、片手で持つフチ、伸ばされた手の先まで美しい。これはもうマジモンの王子様なんですわ、、、くるくる回りながら天井まで登っていくのに微動だにしない体幹!毎年心が震える絶景。

その瞬間の阿部さんはもう某デズニーより王子様なので(もはや王子様の最上級)、「ハァァ、今年も大好き…(涙)」の恒例行事です。緑の王子に忠誠を誓う。





WITH LOVEの前のひかるのナレーションを聞いて、『滝沢歌舞伎ZERO』ももう4年目なのかと驚いた。座長4年生かぁ。そう言われれば、2019年の彼らと今の彼らでは全然違う。

ステージ上で見る姿は、いつだって凛々しく美しい。それは変わらないけれど、顔つきとか醸し出される空気感に自信が満ちている今、それは年単位で公演を重ねたこと、デビューしたこと、それぞれの年齢さえも相まって表れたものなんだろう。あのどこかあどけなかった人たちの面影はないかもしれない。思えばそのころだって、愛おしい。


私は毎年同じような感想を同じように綴っているだけで、繰り返し見る意味って何なのかなと、それは否定的な意味ではなく純粋に考えていたここ数日だったのだけど、きっとそういう移り変わりをこの目で見て、愛おしさを感じるその感動が私を歌舞伎に呼ぶんだろうなと思った。

同じ演目の阿部さんの中に進化や成長の美しさを見る。変わらないものも見つける。そういう目には見えない尊さとか愛おしさとか。

観る人みんなにそれぞれの特別な意味が存在する、それがアイドルのヲタクでしょう?




私の春がリニアの速度で現れて、すぐ走り去ってから20日も経つ。この日のことは夢だったのかなみたいな感覚。儚い。

歌舞伎の様子が載った雑誌を見て、本気で見た覚えがないシーンとかあって笑った。何してたんや。(多分見たのよ、多分見た。記憶が紐付けされてないだけのはず)


けど、2022年春の黒髪の阿部さんの麗しさは今だけの輝きで、そしてすの日等々でなぜか全然画像が上がってこない私が見たかっこいいスタイリングの阿部さん。どこに載ってもいつもちがうスタイリング。それはなんでなの、あのスタイリングの日は写真撮らない呪いか。

やっぱり私が見た日がいちばんかっこよかったぁ!!!!!!!!

という常套句。

でもほんとに、あの日の阿部さん本当に本当にかっこよかったからもう一度見たいの!


今年もいろんなご縁から春を迎えられました。本当にうれしかった。また会える日まで、また会えるようにがんばって生きていきたい。



シメが重め。