きのこ狩りの残党

私が見ているアイドルの世界

2023年、私の余花──「滝沢歌舞伎ZERO FINAL」①


滝沢歌舞伎ZERO FINAL」に行ってきたのは、4月29日。もう1ヶ月以上前のこの話を残しておきたい。

今年はブログに全部の現場の感想文を残そうと思っていたのに、すでに詰まっている。全然ダメ。伊佐坂先生より筆が遅い。伊佐坂先生が筆が遅いかは知らん。


先に阿部さんを目の前で見た異次元の出来事を書いたので、今回はそれ以外のものたちのことなどなど。

私が感想文をつらつらと書くのはいつか見返す自分のための記録なので、私以外の人は読んでも有益なこともおもろいこともあんまりないと思いますが、それでもよければ読んでってください。





2023年4月29日、GW初日の東京は蒸し暑かった。

どんな確率ならそうなるのか、全然何の話もせずにお互いがそれぞれ申し込んだはずの渡辺担の友人こと「くま」と同じ公演が当たっていて、図らずも2人旅。

歌舞伎に関しては、これまで友達と入ったよりも1人の方が圧倒的に多かったし、1人でも存分に楽しめるヲタクだけれど、誰かと一緒に新橋演舞場まで行けること、その前後の時間も含めて、今となってはなかなか手にできないものなのですごく楽しみだった。


公演前後に誰かと気持ちを共有できるのって、独特の良さがある。


品川でくまと待ち合わせして、銀座でおいしいトンカツを食べたり、ちょうど大晴くんが出ていた『#裸の少年』をテレビで観たり…これはなかなかにのびのびしてますわ。

(くまと出かけるとおいしいものたくさん食べられるという特典があります)(私1人なら、きっとホテルにこもってたところなので)


私と滝沢歌舞伎は「ZERO」初年度からのお付き合いで、ちょうど私がすの6を好きになった直後、歌舞伎が彼らに継承された。

なので、初めてすの6が中心にいるステージを見たのが歌舞伎であり、スタートからずっと一緒に歩んできたもので、思い入れが強いかと言われたらわからないけど、でも、少し特別なものではある。


年々チケットが取れなくなって、今ではやれ同行者はFC会員のみだ登録せよ日程はAだBだと申し込み方にいろいろ注釈がつくまでになって、初年度4連まで入れることができたアレは、もはや何のバグなのと白目を剥いてきた近年の荒波をなんとか乗り越え…られてたのかは微妙ながら、でもなんやかんやと毎年観ることができた。ありがたいことです。

当落は悲喜交々の様相で、これは自分の気持ちをひけらかすものではないと感じていたけれど、ここは私の思い出の記録の場なので、ここには素直に書いておくと、運の巡りがきて、FINALを自分の力で見られたことがすごくうれしかった。

ずっと運がないと思ってたから、だから余計に。


生まれは北海道、育ちは沖縄!運がないとか、それ全部うそ〜!って心の小島が叫ぶくらいの席、幻のポケモンより出会うことのなさそうな最前列まで当たってしまって、今年の春どうしちゃったの!?と怖くなったので、一旦歌舞伎のことは忘れるなどなどして過ごしてきたわけですが。



1年ぶりの演舞場前はFINALだからなのか、それともSnow Manさんに最近ますます人気が出たせいか、結構な人だかりだった。

メインビジュアルのでかい看板が出るのは3年ぶりかな。阿部さんいと麗しく王子様のお姿で好きすぎて、看板だけで脳みそ爆発の危険性を抱えているのに、この後実物を見るわけ!?最前列で!!?!?!?そんなの私、木っ端微塵に爆発しない!?!?!!?!?!?脳みそどころじゃ済まなくない!!?!?!!?!!?!?!!?


入場して、地元の映画館で売り切れてたパンフレットを買って(並んでなかったホッ)、トイレを済ませてから自分の席に向かう。

そんなとこ歩いたことないのよという通路をぐんぐんぐんぐん前に行く。まじ?え?まじ??


1階1列30番台上手側の席は目と鼻の先に舞台があって、コンサートの近さとはまた違う。開演前、白い幕に青い光が投影されてるのが異世界感。

遮るものがない、この視界は何事か。


足を放り出さんようにせんと、とか、荷物をきれいに椅子の下に入れんと、とか、なんかそんなことばっかり気にしながら開演を待つ。

「防振が本体」を地でいくヲタクこと私、この日も持ってきていたけれど(最前でもクソ重いあいつを持ち運ぶガッツ)、さすがの私も最前に座ってみて、いやここから双眼鏡で何見るん?と思い、ガチネバのとき2列目から双眼鏡で大晴くんを見て目が合ってしまった気まずさを思い出し、防振はしまいこんだ。

家に置いてこいや!!





17:30開演、聞き慣れたオープニングの津軽三味線の音。

この後どんなサイズ感でSnow Manのことが見えるのかが想像できなくて、すごく緊張した。でも絶対全部を目に焼き付けて帰りたいとも思っていた。せっかく与えられた歌舞伎のFINALを観るチャンス、与えられた最前席というアングル。

性格的にごちゃごちゃと難しく考えるのが得意というか癖なので、シンプルに楽しもう!だけやと記憶が全て流れて消えてしまいそうなのが怖くて歯を食いしばり、と同時になぜか鼻がムズムズする。今!?もう鼻かめないが!!?今なの!?と謎の攻防を繰り広げるうちにザンッと白い幕が引かれ、9人が現れた。


うわぁ…肉眼…

(肉眼で等身大がわかってしまう距離感を表す語)


この時点で私の身体にはすでに、左顔面がピクピクするという異変が起こり、コンタクトもコンタクトで右目が今にもめくれそう。それ…せめて左右どっちか合わせてくれたらよくない…?私の身体の左右、左右とも落ち着け。

マスクの下で顔面をピクピクさせながら(マスクがあってよかった〜!)WSやライビュで確認していた立ち位置に、等身大の阿部さんを見つける。


おおおおおおおお王子様やん!!おおおおおおおおおおおおおお王子様おる!!!!!!!!


歌舞伎の阿部さんの出立ちは、いつだって王子様でしんどい。大好きが大爆発しそう。しんどい。


1列目の下手側の立ち位置にいる阿部さんは、上手側の私の席からは少し遠いだろうかと思っていたけど、いやいやいやぜーんぜん近いのよ。普通にそこ、は言い過ぎやけど体感そこ。「最前」に「遠い」の概念はない。


今回は桜がどっかーん!と降らないこともあってか、前から見たら「ZERO」に見える錯視的階段の乗り物(説明むず)に9人が3列くらいで乗っている。ライビュ1回、現場1回では3列「くらい」にしかならん記憶…。

あの階段状の乗り物?あれまあまあダsおもしろいよね。どうしてああなったのか。

でも、後ろで桜が降っていたから、席までは来ずとも、演者の上には桜がひらひらと漂っていて美しかった。阿部さんの後ろの髪に桜の花びらが2つついたことを忘れない…!


オープニングの衣装もオーガンジーの羽織ではなくなって、私は本当にあれが世界一好きな衣装だったから切なくて悲しかったけど、今回の衣装をこの目で見てみたら、桜色の花びらのようなふわふわが付いていて、これもこれで美しい。

今画像よく見たら桜柄やった。それは知らんかった。なんかピンクと銀のやつ、と思ってたくらいですいません。


阿部さんのセットアップはジャケットが短くてハイウエストのパンツ、桜色の紐のリボンタイ…と美スタイルが輝きすぎていて、しかも私の大好きなサラスト前髪右流し、左耳かけ(てるけど、髪が短いからか耳の上アメピンで止めてる!)(アメピンの人間味!!そこまでが最高!!!)の眼福最高王子様がそこにいたので、オーガンジーじゃなくても世界!!!!!!!!!!!!!と手のひらコロンッとした。

阿部さん美容院行ったか!?行ったよねッ!?ねッッッ!!?

女心と春の空は阿部さんの前に、非常に簡単である。



「ひらりと桜」「春の踊り」「いにしえ」のオープニングの阿部さんが本当にかっこよくて美しくて、私の原点は歌舞伎のオープニングだと思い返…してはない、そんな余裕はないけど、でも、原点はここだなとは思った。


「ZERO」初年度、すの6におちてすぐのころだった私にとって、Snow Manを見るために足を運ぶ、「阿部担」として初めての現場が南座で。

それまで帝劇で少しと、あとはJr.チャンネルのダンプラなどなどで見てきたパフォーマンスの本域が目の前で繰り広げられて、そのクオリティの高さに目ん玉落としたと思う。帰りに忘れず拾った。

それくらい驚いて、感動した日の刷り込みが心の中に根付いていて、だから私は舞台の上で颯爽とパフォーマンスしている“歌舞伎の阿部さん”が大好きで。


折り目正しく美しい所作がまぶしい。メンバーとアイコンタクトを取る姿が好きすぎて、その視線が交わるときのお顔に、“阿部亮平”という人の生々しさを感じて、早々に好きが致死量を超えた。斜めから見ていることもあって、ある意味、演出の干渉さえも受けずにまっすぐ阿部さんだけを追えてしまう。ヲタクの醍醐味でしかない。

つくられていない、「等身大」の「アイドル」「Snow Man」の阿部さんが生きて動いている事実を目の当たりにした。

歌舞伎のオープニング、きっとずっといちばん大好き。





モノクロ・9剣士と、殺陣をする阿部さんがすごく好きで、なので今年の「仇討ち」も、とても楽しみにしていた演目。

阿部さんの殺陣は颯爽と涼やかな印象で、それはスラッとしたスタイルとか、姿勢や所作の美しさが生むものだと思ってるのですが。


向かって左から阿部さん、ふっか、宮ちゃんの並びで、でっかい板の向こうから現れて、どでか戸板倒しのごとく3人で板に乗って地面に降りる。

その風で床に落ちていた桜が舞って、風と桜の花びらがふわふわと私の顔をかすめて、あぁ、こんな風が起こっていたんだとライビュで見たときにはわからなかったものを味わう。


仇討ちの赤い袴は9剣士のそれよりもシンプルで、阿部さんの持つ美スタイルというか、「素材が生かされてる」感が最高。黒の襷がね!めちゃくちゃ似合っててね!!!!!!!!?手袋も良かったナァ(好)(ハオ)


今年も阿部さんの殺陣は軽やかで美しくて、でも相手を斬るときの“容赦なさ”が阿部さんだった。

普段のキラキラしたアイドルの阿部亮平さんとは重なるところのない、窺い知れない一種の残忍さ。それが全開で出るので、そんな顔が見られるのはこの演目ならではというか。


私の目の前で斬るところがあったのだけど、相手はSpeciaLの松尾くんだったな。そのとき阿部さんの首に汗がにじんでいたのが新鮮で。お顔はそんなに汗かいてる感じがないのに、芸能人は本当に顔から汗かかへんのやな…と変なところで感動する。

汗かきの印象のない阿部さんが、こんなにも汗をかいて殺陣をしているということにも胸熱だった。


歌舞伎ではずっと殺陣に苦戦してきたから思い入れがあって、だから仇討ちがやりたかったのだと「あべ日」に書いていたけど、私は苦戦しているような、そんなふうに思ったことなかったから(女形の方が苦戦の印象強かったからかもしれない)驚いた。いつも、阿部さんの殺陣はすごく綺麗な殺陣だと思っていたので。


南座のころは、もっとあどけなさとか華奢なイメージがあったけど、年数を重ねて、動きにも纏う空気にも厚みとか精悍さが増した感じがしたなぁ。かぁっこよかったぁ!!!!!

美の暴力!!!!!!!!!!!!!



仇討ちからMaybeに移る場面転換中、真っ暗な中に阿部さんのナレーションが流れるのだけど、月とか星とかのお話をするので「プラネタリウムみたいだったよ」ってライビュを見た時点でくまが言っており、私もライビュのとき(プラネタリウムだぁ…)と思ったけど、現地でもやっぱり思った。阿部さんのトーンも、「ぽい」んですよね。

ちょっと目を閉じた( ˘ω˘ )スヤァ…(起きろ?)





「人生一度は腹筋太鼓!」を標語に(標語)歌舞伎デビューした私ですが、というか、滝沢歌舞伎といえば腹筋太鼓くらいの知識しかなかった当時。

なんか…センセーショナルでしたよね、上半身裸のアイドルが20人とかで円になって和太鼓叩いてるの。あの風景を娘が無言で双眼鏡で見てるの知ったら、お母さん泣いちゃうよ…と思いながら無言で双眼鏡を覗いてきた。


今年は斜め前にひかるがいて、その延長線上に阿部さん。仕方ないことやけど、ひかるで阿部さんが見えづらくて(たまーに見える)、歯医者さん(友人)から聞いていた「不純物のない阿部さんの背中」を見るのに苦戦した。

その代わりに得たものは、ひかるの背中は少し荒れていて背中ニキビができており、生々しい新陳代謝…!ちょっとガン見してしまったアイドル様のお背中…!そしてこのときに近くで見て初めて、ひかるの髪の毛がパーマなのだと知る。なぜか巻いてると思ってたのよ。


不純物のない背中は盆にスタンバイしたときに見えました(きれいだった)(首に赤いニキビ?があった)。そして今年も肩甲骨をちゃんと拝見できて(アイドルの肩甲骨は天使の羽と同義語)、私にとって最後の腹筋太鼓がつつがなく行われた。

盆が回っているときに太鼓叩いてるお顔も見られたけれど、キリッと一点集中、熱くてかっこよくてよかったなぁ。盆のときは顔は見えへんやろうと思ってたけど、全然見えた。幸。


あと、盆が回り出すくらいからかな、温度が少し高くなった気がした。なんだかちょっと暑くなったような体感があって、客席に伝わらないだけで、そういう「演者の発する熱気」による変化って、舞台上にはいつもあるのかもしれない。


阿部さんは今年も太鼓リーダーだったのかな。ご時世的な影響も受けながらいろんな演目が変わった5年間、太鼓だけは、譜面も含め、いつも変わらずそこにあったなぁと思う。

2年前に3階から見た、全体に気を配っているリーダーの顔も忘れないよ…太鼓リーダーforever…



からの「DA BOMB」、阿部さんがカラサンしてるって聞いた時からそんなにかなあと思ってたのに(阿部さんのそのままが好きすぎるので、メガネとか帽子とか、あんまり装飾いらない派のヲタク)、肉眼で見たら好きすぎちゃって、自分あまりにチョロかったっス。ライビュで見た時から、とてもいいと思ってた(チョロ)。


阿部さんは宮ちゃんのパートの後半に下手側からスッと出てきて、立ち位置で客席に背中を向けてスタンバイした。そして迫り上がる阿部さんの足元。

その一連の動きが流れる水のようで、無駄がなさすぎて、阿部さんの仕事人感を浴びる。好きが!!!!!弾けるワァ!!!!!!!!!!!


インテリヤクザみたいという第一印象のDA BOMB(褒めてる)(つもり)、片足で踊るの体幹…!ってなったり、温度低めの低音ラップパートも相まって好きでした。阿部さん、上手側の立ち位置だったから結構よく見えて幸多めだったはすが、終わった時点であんまり記憶がなかったのが本当のところ。

それはきっと、このめくるめく世界線であまりにいろんなことが起こったから薄まってるだけやけど、いちばん記憶に残ってるのが、夜中にホテルのベッドに寝っ転がって「新曲のふっか」って真似してたくまってどういうこと。





いつものことですが、思いの外長くなったので後半はまた。

春と夏の境界線


「自担」と呼んでいる人が2人いる。

Snow Man阿部亮平さんとAぇ! groupの福本大晴くん。

阿部さんのことは5年、大晴くんのことは4年ほど好きでいるけど、 つい先日、5月25・26日と2日間連続で自担2人ともに会うなんていう、稀オブ稀な機会に恵まれた。

Aぇの全国ツアー大阪公演(25日)とSnow Manのドームコンサート初日(26日)に行けることになったから。


何かしらの現場の日が近いことはあったけど、「連日」は初。うれしいけど、楽しみやけど…ちょっと間空けない?が本音。あのー、気持ちを整理しきれないので。現場に行ったら味がなくなるまでガムを噛むように現場をしがみたい。できたら1ヶ月ほどしがみたい。噛みすぎィ。

元々この春は10日おきに現場があったりして、現場と現場のスパンが短めで。そしてそれも4/19の全ツ京都、4/29の歌舞伎で終わる予定だったのが、ご縁に恵まれて飛び込んできた春の延長戦、5/25の全ツ大阪。そして、望んでいたところが取れた5/26のドーム初日は夏の始まり。

とても慌ただしく春を駆け抜けて、夏を迎えることが決まった。


ぁぇ〜?

(これは今、私の中で流行っている、ストANNで聞く松村北斗くんのリアクションです)


今回は2日間とも渡辺担で正門担の友人、どちらに転んでも青色の「くま」と一緒で、2人してそんな2日間を迎えるリアリティがないまま、そして私は仕事とか身辺のことが忙しかったり体調を崩したり、そんなのでふわふわとその日を迎えた。




⚠︎全ツは終わったからいいとして、ドームのネタバレあります。





Aぇの全ツはフェスティバルホール、3000人弱の規模の会場。

私たちはその日、なんと最前列に座っていた。

ぁぇ〜〜?(最前でもこのリアクション出た)


そもそも狭い会場の最前列、すっっっっっごかった。目の前で等身大のAぇ! groupが歌って踊ってコスプレしていた(コスプレ付き)。

これまで間近でAぇを見せてもらう機会がなかったわけではないけど、「最」「前」「列」はレベチですごかった。自担を追う目を遮るものが、主にない(ない)。たまに、モニターに映るアイドルを撮るためのカメラさん、たまにメンバー。ごめん誠也ちゃん右寄って?こんな環境、贅沢病になる。現場メタボになってしまう。

いやちょっと、このタイミングで言うのもなんやけど、積んでへんし買ってへんよ?


私もくまも今回の全ツのセトリが刺さりまくっているので、それを目の前で見られて、感激が鳴門海峡レベルにぐるんぐるんした。渦すごぉ。

脂の乗ったアイドルのパフォーマンス、その一挙手一投足を肉眼で見れてしまうし、お肌の荒れも見えてしまうし、実物の動きよりモニターの方がコンマ何秒か遅いということまでわかってしまうそんな席で、2人とも自担にファンサまでもらって、その後も何度も真ん前に立たれたりして、アイドルが客席を煽り、歌い踊っているエンターテイメントを特等席で浴び続けた120分強。

私たちは立派な現場メタボになった。ウエスト100センチコース。ドラえもん

ドラえもんのウエストは129.3センチです。


コンサートとしても44公演中の42公演目、ラスト3公演まできていたから、1つ1つのパフォーマンスが研ぎ澄まされていて、全ての精度が高く、終演後、私たちはマジで明日ドームに立っているのか?(いや出る側か)ドームの客席に立っているのか?45000人、何倍のキャパなんだよ?と、これもまたやっぱりどうしてもリアリティがないまま、お互いが見たAぇの話をしてはキャー!となったりヘラヘラしたりデレデレして、解散した。

帰り道、私は爆速でこの情緒をツイッターに書き殴った。このガムはまだ全然味あるのに出なさあかんのや!


この日、心に阿部さんはいなかった。次の日戻ってくる体感もなかった。

実際、ドームがなければ当分お留守だったと思うけど、今は体感がなくても、生の阿部亮平さんを前にして帰ってこないなんてことはないだろうと思いながら、およそ1日旅立つことになる予定の阿部さんの久しぶりのお留守を味わった。

タイセークンカワイイ!


私にとってのAぇ全ツ最後の公演は、とびっきり楽しくて豊作で、この先もAぇを応援するファンとして、ひいてはヲタクとしても、一生分の宝物をもらったような気持ち。



翌日、私は午前中だけ仕事をして、また大阪へ。現場現場の密度の間に仕事挟んじゃってるから、ごっちゃごちゃで情緒もへったくれもない。ていうか、どう考えても仕事どころじゃないのにどうしても休めないその日、目の前のものを無心で捌いた。ただ、機嫌はめちゃくちゃよかった。

当初の予定より2時間ぐらい巻いて職場を出て(やる気なし)、そして、バイバイしてだいたい半日後にまた会った私とくまは、当たり前の顔で延々と前日のAぇの話をしていた。なべラウのパネルがせっっっまい通路に置かれている某モスで、Snow Manのヲタクに囲まれて腹ごしらえをしながら。


ホール、狭いやん。その上めちゃくちゃ近くでアイドルを見てしまってるやん。ドーム、でかいやん。前日と比べて軽く15倍ほどある会場で、Snow Man遠い(物理的にも精神的にも)ってメソメソしてしまうのでは?と懸念していた、心が丸々と太った我々こと現場メタボたちのドーム初日。


蓋を開けてみたら、とてもよく見えるアルファベット列の素敵な席で、全然遠くない。現場メタボ増量!!!!!!!!黒烏龍茶飲んどく!!!?!!?!?!!!?!!?!!?

でも案の定、開演まで「昨日はアリーナの、あのすみっこの一角くらいの広さだった」だの、「大晴くんを忘れたくないメソメソ」だの、「ブラビ見たら前の日思い出しそう」だの、なんだのかんだのとAぇの話をしていたのは想定内。

私とくまの心にはAぇが、ドーキーズがにこにこと佇んでおり、‪Snow Manの初ドーム初日を味わいたい気持ちと並んでいた。ドーキーズかわいい。



いうても私はチョロいが服着て歩いてるヲタクなので、オープニング映像の阿部さんがフードをかぶってハッカーの役をやっていただけで「キャーーー!」となった。メタボ、秒速でキャー。

フードをかぶったアイドルのかわいさは癖なので。それをドームのどでかスクリーンで見せられてしまっては、キャー待ったなし。しかも私は昔からなぜか「ハッカー」に憧れている。(なんで?)

なので早々に阿部さんが戻ってきた。27時間ぶりくらいですね、ありがとうございます。


隣のくまはといえば、あの人も早々に渡辺くんが帰ってきていた。オープニング映像の順番が阿部さんの方が先だったので、私が先に仕上がってほどなく、翔太が映った瞬間普通に「キャーーー!」となっていた。友達ながらチョロかった。そしてゆり組に沸いていた。

ゆり組萌えって、Snow Manと出会った割と初期に通るものな気がしていて(その先で好きな人ももちろんいるでしょうが)、でもああやってオープニング映像で見せられたりすると漲るものがある。ゆり組はいいぞ。

阿部さんにしても翔太にしても見せ方がよかったところが十二分にあるので、ラウール監修のオープニング映像が秀逸だったということです。


もうね、本人ご登場前に戻ってきてるもんね。この先も安心安全ですわ。


そんなふうに開幕した初ドーム、まずSnow Man側さんの熱がすごかった。

どれだけ憧れていた場所なのかを感じ取るには余りあるテンションと熱量がしょっぱなから放出されていて、彼らは今、夢の景色の中に立っているのだと、伝わりすぎるほどに伝わってきた。

みんな本当に浮ついていて、あの人たちMCくらいまで5ミリくらいは宙に浮いてたかもしれない。


Aぇの全ツでは3曲‪Snow Manの曲をやっていて、そしてその3曲全てをドームでもやるだろうと思っていたら本当に全てあったので、もれなくその都度都度で前日を思い出す。業が深い。

業は深いが、こーれはね!思い出し不可避だよね!目の前で見ちゃってるからね!!


セトリ3曲目冒頭、Grandeurのイントロで前日見た、眼前に迫る勢いで繰り広げられたAぇオリジナルの振りが蘇り、ブラビに関してはバクステで遠かった上にSnow Manの背中を見る状態だったので、脳内でAぇバンドが「お前やろ?お前やろ?」、そしてキミカレは阿部さんからファンサもらった直後だったにも関わらず(阿部さんにファンサもらったんです!!)、やる気漲る大晴くんのバッキバキのキミカレを思い出して、バカデカトロッコの上で阿部さんが軽めに踊るキミカレは“本家”だなとしみじみしたりして。


アンコールに至っては2度目のブラビで、デビュー曲レベルで歌うやんwwwと笑っていたのも束の間、歌い出しが阿部さんだった。これ、スノラボオーラスでやったやつでは!?

ぎゃ!見たかったやつ!!布団には愛ッッッ🫰 こーれはやばい阿部さん最高かわいいてかそれ昨日大晴くんが歌ったとこな!!!!!?!?

と情緒がぐわんぐわんと大攪拌されていたら、まっさんが「お前やろ?お前やろ?」と関西弁で歌っていたひかるのパートを翔太が歌ったので、くまもくまで目を白黒させる勢いでくらっていた。パンダかな。

唐突な共時性を2人で大爆笑した、いいアンコールだったと思う。


ほんで、なんやかんやと脳内にAぇというか、大晴くんというか、ドーキーズが佇んでいた3時間でもあった。ずっといるね、きみたちは。


とはいえ。

初めてのドーム、その初日、初めて目の前に広がる景色は、阿部さんや8人にどんなふうに見えていただろうか。9色に瞬くペンライトの光の渦はどんなふうに輝いて、その目に映っただろうか。

「初めて」の「初日」だからこそ、要領も忖度もない世界が、私の目の前に広がっていたように思う。

私自身は結局この日も体調があんまり良くなくて(疲れとか暑さとか)(お腹もピーピーでね)、途中ちょっとしんどくなったりした苦いドームだったのだけど、でも、あの浮ついた空気を肌で感じられたこと、初めて解禁されていくセトリの中に揺れていたことは、とても素敵な経験だったなと思う。


やっぱり初日に入れてよかった。うれしい。





鮮烈な春の終わりと、熱狂の夏の始まり。

強烈すぎて、胸にギャン!と刻み込まれた2日間。最高に疲れたけど、最高に楽しくて、一生忘れないと思える景色に触れた。


このスケジュールで自分がどうなることかと思って、乗り越えるために体力をつけよう!と運動をがんばった成果はあったのかなかったのか?(多分2週間がんばったくらいじゃなにもない)、そして測ったかのようにそこに集中した仕事たち、姪っ子からもらった胃腸風邪などなどのせいで相当疲弊もしていたけれど、今思えば、自担2人ともに会えるという事実で心がすごく元気で、活発で、瑞々しかったなと思う。

はぁ!隅から隅まで、頭からお尻まで、とっても贅沢で楽しかった!阿部さんは世界やし、大晴くんはかわいいの天才!!阿部さんも大晴くんも大好き最高!!!!!!



この境界線を飛び越えて、私は今もう夏にいるけれど(世間は梅雨ですけど)、春を思い出してニヤニヤしていることが圧倒的に多いことも書き添えて。


今年の春はもう来ないし、夏はまだ続く。

全集中無呼吸──目の前で阿部亮平さんを見た話


基本的に、自分には運がないと思って生きてきた。

厳密に言えば「ない」というよりは「偏りがすごい」。運がない期間が長くて、あるときたま〜にポッとあるくらいの体感。


今年の初め、おみくじを2回引いた。名古屋のうさぎの神社と京都のうさぎの神社。この時点で、干支を仰いで験を担ぎたがりすぎているのがわかる。

そしたらそれが両方大吉で、「お?幸先いいね〜」と思っていたら最近、確かになんだか運気が上がっている気がする。御うさぎ様ℬℐ𝒢 ℒ𝒪𝒱ℰ──


まず、今年は歌舞伎が当たった時点で運が良い。良いなんてレベルじゃない。

滝沢歌舞伎ZERO FINAL」、もろもろの状況から唐突にファイナルとなった今回の公演数やライビュがあること(で席が潰れるはずで)、歌舞伎会やぴあ、いろんなところがチケットを持っている時点でFCにどれだけの座席の割り当てがあったのか。

例えばお菓子を作るときに入れる少量の塩くらいか?お菓子作れないくせにわかったようなことを言う、そんな少量の塩の体感でチケットが当たった。


いっつも当落が出たら見れるもんはさっさと見る、待てないイラチのおっさんの人格を飼っている私でさえ、今年の歌舞伎の当落は緊張して、見るのに小一時間かかった。

「まぁ当たらんで元々やで、これはさすがに」と自分に言い聞かせ、半ば諦めの境地で見てみたら……第3希望で当選していた。

第3希望?

メールも来た。「おめでとうございます!第3希望で当選です!」

第3希望?


なんやかんやと積み重ねてきたヲタク歴と換算しても、第3希望で当たったことなどあったかな。塩ひとつまみが効き過ぎてない?

てか、よく第3希望まで入れてたよねという話で。第3希望で当たることなんてないやろ〜と思いつつ、せっかく枠があるなら入れとくかと、たまたま入れた気がする。こういうこともあるんやな…入れといてえらかった。


もう1つびっくりしたのが、仲良しの渡辺担のくまも第4希望(いつでも)で当選していて、しかも同じ日の、同じ公演。くまに至ってはこの日の公演自体を入れてないのに。

今年、一緒に申し込んだわけでもない仲良しの友達と同じ公演が当たるのってどんな確率!?阿部さん計算してくれない!!?!?


Aぇのガチネバを観てからは絶賛「大晴くんかわいいの天才!」の時期を過ごしていたので、3月末、歌舞伎のチケットが発送されたことも知らずにボーッと暮らしていた。ちょうどAぇの全ツ直前だったのもある。

いざチケットが届いた日、仕事を終えてへろへろになった会社員の顔で、「当たっただけでありがたいナァ」と青い封筒の封を切った。

演舞場はどこの席でもよく見えるから、どこでも!と思いつつ、いうて第3希望やし、話題の窓口引換席でもなかったから後列かな?とか、私と歌舞伎といえばこの5年、2階席に座った回数が多い圧倒的2階席ウォーマーだったので2階かな?とか、前列に期待はしても前列にいる自分の想像はできなくて、あわよくば1階席で臨場感ある風景が見たいかな?とは思いながら。

めっちゃ煩悩。


私の名前が入っている桜色のチケットに目を落とす。目を落としてから3度見した。「正面右扉」「1階1列」…どこ?…最前列なわけないやろ、と公式の座席表を見て、右扉?サイドか?いやそれ桟敷や…と、チケットとスマホをキョロキョロキョロキョロ…止まらない何度見?

示されている席がやっぱり1列目にしかない。ホンマにここ?この数字のここ!?にわかには信じがたい…最前なんですけど!!!?!?!?!???


時には2階席をあっためながら、時には3階の天空から、どんな人が最前に当たるのかと思ってきたけど、うわぁ…1階1列、本当にあるんだぁ…。


うれしいけどスケールがでかすぎて、それよりなんかちょっと怖くなって、テレビ台の引き出しにチケットを突っ込んだ。そして、私が入る公演まで約1ヶ月、最前と思うと普通に生活できなさそうだったので一旦忘れた(忘れた)。





歌舞伎のことはすっかり忘れて日々を過ごし、乃木坂ちゃんのアンダーライブでかわいい女子たちのエンターテイメントを浴びた帰り道、環状線に乗っていたら、くまから「これ、大丈夫そ?」「目の前じゃない?」ってLINEがきた。

そういえばその日は歌舞伎の初日で、一緒にツイッターのレポが送られてきている。客降りがあるらしく、阿部さんの来る位置がどうも私の席の前あたりっぽい。


びっくりして、持ってたスマホ1回落とした。


なに?どういうこと?目の前に阿部さんが来るってこと!?

考えるまでもなく無理だ無理だよ!!!!嘘だろ!!!!!?こんなことある!!!!!!!!?

でも私の見る公演は後半どころか千穐楽前日なので、途中何がしかの理由で客降りがなくなったりとか、場所が変わったりとか、そういうことだってあるかもしれない。

阿部さんが来ると思ってたのに来なくなったとか、多分耐えられない。


だから、一旦忘れることにした。

昔から、傷つかないための危機管理能力がものすごく高い。

そもそも平常心でいられない席なのに、さらに自担が目の前に来るとか言い出したら、もう、生き方わからんくなりそうだとも思った。

だって、そんな上手い話、ある?1列目に座れる上に目の前に自担来る、ある???こうなってくると、塩ひとつまみどころの話ではない。

一旦忘れるのは得意であり、しかもちょうどAぇの全ツが間にあったので、また忘れた。たまーに思い出しては震えて忘れた。


そんな私もライビュを観に行こうか、演舞場で初めて全体像を観てびっくりするかどうしようかなと思っていたけど、これまでの歴史を振り返る内容らしいので予習しておこうと決めた。

私の歌舞伎は「ZERO」初年度からなので、それより前のことはほとんどわからないけど(1枚だけ円盤持ってる程度)、きっと少しなりとも前情報を入れている方がおもしろい。

自分が入る4日前にライビュへ。客降りはなくなっていないし、位置も変わっていないらしかったので、それも確認しようと思っていた。「私の前らへん」のどこらへんに阿部さんが来るのか。


ライビュを見た感想は「おおぅ、なるほどわからん最高!」で、初めて歌舞伎を観たときの意味のわからなさと同じ感情が込み上げてきてうれしい。意味わからんジャニーズエンターテイメン!とわくわくしたあの日。

そして私にとっての懐かしの演目も見られそうで、それもとても楽しみになった。


肝心の客降りのシーンは、映像ではほとんど暗くてよくわからず、でも、いやこれ、私の真ん前では?

そんな印象を持ったけど、願望でそう見えてるのかもしれないと思って、過度な期待はしまいこんだ。ネガティブと危機管理意識の併せ技。とはいえ、とにかく少なくとも斜め前にはくることが確実になった。下手したら真ん前。やばくない!?自担、真ん前、やばくない!?

ハイタッチ会がご時世的になくなり、阿部さんが目の前に来る日など、一生こないのものだと思っていた。ハイタッチしたかったなぁと、当たった気満々でハイタッチ会の亡霊をキメてきた丸4年ほど。

それがここへきて、えっ!?これは当日マジで前らへんに阿部さんがくることがほぼ確で、ハイタッチとは趣が全然違うとはいえ、夢が叶いそうでわくわkというか吐きそうになった。なにその距離感なに。





新橋演舞場、1階1列30番台の席は想像以上に舞台が近くて震えた。

上手側ほぼ端っこの席で、斜めに全体を見る。私と舞台の間に遮るものがなにもない。

私の脳とメンタルは完全にびびってしまい、開演後、今ノリにノッてるアイドルたちで溢れる豪華絢爛な視界に、顔の左半分がヒクヒクして止まらなかった。突然のヒクヒクやめれる?

身体が突発的な桃源郷に耐えきれてない。G(重量)ならぬT(桃源)がかかっとる。脳よ、落ち着いてちゃんと信号を発信してくれないか。


客降りがあるのは後半、組曲〜花鳥風月が終わったあと。

自分でレポを見たりとかは全然してなかったけど、ボディソープのにおいがするとか無臭とか、暗転しているときに汗を拭っていたとか、なんかそんな話をくまから聞いていて(情報源のすべてがくま)、えっ阿部さんの匂い!!!?えっ!!!!?

それを思い出して、開演直後から鼻がずっとムズムズしていたことを後悔した。今から全力で鼻かみたい。

組曲・花鳥風月といえば私にも思い入れのある演目で、しかもザムビの花鳥風月の衣装だと聞いていたからとても楽しみにしていたのに、「あぁぁこの後いよいよ阿部さんが…」という思いが初雪とメルティーキッスのようにちらついてしまった。煩悩!チョコレート!


花鳥風月が終わり、黒い幕が目の前を通って暗転。客降り前にみんなスリッパを履くらしいと聞いていたけど、シルエットだけ見えているSnow Manの人たちが足元を幕で目隠ししながら、確かにスリッパを履いていた。みんな上体をあまりブラさずに履いていて、さすがエンタメに生きる人たち…と妙に感動する。


いよいよ阿部さんが近くに来るらしい。そう思うだけで注意力がいつも以上に散漫になりそうだった。しっかりしろ梅子、阿部さんを一生分見ようぜ!

「一生分」、大袈裟なようで本気。

だってこんな距離感で阿部さんを見られることなんて、きっともうない。いや知らん、あったらうれしい。

でも限りなく二度とないと思われるそのチャンスを、空気に呑まれて棒に振ってはいけない。一生分!


Snow Manが上下に分かれて、舞台前に据えられた階段を降り始めた。その階段さえ1.5m先くらい。そこやん。寝転がったラウール1人分より近いやん。

どんな順番で来るのかさえわかっていなかったけど、こーじ→佐久間→阿部さんの順らしい。真ん前をこーじや佐久間くんが通っていったのに、私の目は階段を降りる前からすでに阿部さんを見ていたので、一瞬もさくこじを見てない。こんな機会ないんやから見ればよかった(見ればよかった)。


スッと伸びた背筋でスッスッと歩く阿部さんが近付いてきた。私の左の席の前で止まるかn…止まらなくね?あれ?…あ、私を越えて右の前kちゃうちゃうちゃう!!!!!!!

私 の 前 !


私の前で止まっちゃったぁぁあぁあうあああああ!ああああああああああ!!!!!!!!

きちゃったぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!

いやちょっと待って嘘でしょ、ライビュ見て「私の前ちゃう?」って思ったよ、確かに思ったけどいやいやいやちょっと待一生分。一生分見よう。負けるな。


阿部さんが目の前に来たとき、右目のコンタクトがカタカタカタっとずれようとした。アイドルを目の前にしたとき、いっつも右目のコンタクトずれそうになるけど、右目お前はなんだ。意思を持っているのか右目。落ち着け、落ち着けよ。



阿部さんが私の前に立ってから数秒遅れて、ふわっといい匂いがした。

なにこれー!!!!!!!!!!!

人生で匂ったことのない、全然知らない、上品で少し甘い、異次元のいい匂いだった。

アッッッ阿部さんこんな匂いさせて生きてんの?もうそんなの人類最終兵器の域では…?ノストラダムス…?こんな、こんな……

ボディソープでも無臭でもないその匂いを、悲しいかな今これを書いてる私は少しも思い出せない。きっとどこかで同じ匂いを嗅いでもわからない。だから文字だけの記憶。

あんないい匂いのもの、どこで買ってるんです…?


真ん前に立っている阿部さんとの距離は、例えば喫茶店で向かい合って座るくらいの距離感で、電車の向かいの座席より近い。バグだ。完全にバグやろ、こんなの。

身長178センチは私が座ってるのでわからなかったけど、通っていったさくこじの残像と比較すると背が高かった。


龍の演出のための客降りなので、ただ静かに自分の出番を待ってスタンバイしている阿部さんの、その視界に自分がかすっていると思うといたたまれなかった。なんかちょっともう、消えたかった。

特に目が合うようなことはないし、龍の方向に身体が向いているので向かい合ってるわけでもないけど、でも、阿部さんの視界の中に緑の虎ワンピのオンナが引っかかっていると思うと申し訳なさでいっぱいになった。こんなド派手なオンナが図ったかのように真ん前でごめん。図ってません!!!

これはもうご迷惑になってはいけないと、息を止める勢いで気配を消したかった。大好きなアイドルを前にしたファンというよりは、どちらかといえば森で熊に遭遇した人間。


けど、こんなチャンスは二度とあるかわからない、一生分見る!のオンナとして、気配を消そうと試みながら、右目のカタカタカタと闘いながら、どこ見る?なに見る?やっぱお顔かな!?と考えて、阿部さんのお顔をめっちゃ見た。


肌、キレイ──────


感想って、こんなものなんだと思い知る。自担を目の前にしても、これ。

でも本当にお肌がきれいだった。阿部さんは特別美容に興味があるタイプでもなく(私はそういうところがすごく好き)、でもいつもきれいなので、肌強いんだろうなと思っていた。近くで見てもキメ細かくて、なんか、、、好きでした。

あとは二重のきれいさとか、公演後半になって最初のセットされたそれとは違うほわほわした髪型が、左耳かけ、8:2くらいで髪がぐわっと右に持っていかれているその自然に出来上がった男らしい感じとか(耳かけ大好き眼福)、なんかそういうのをじっと見ていた。

暗転してスタンバイしている中で汗を拭う日とかもあったらしいけど、私が見たときは、ただ自分のタイミングを待っていて、その横顔があまりに私の大好きな「仕事人」(仕事を全うしているアイドル)の顔で、もうこれ以上浴びれないよ!くらいに阿部さんを浴びた。


私は阿部さんを好きになった理由の一つに「仕事人の顔を見たこと」があって、それは5年ほど前の帝劇ですの6が壁を登っていて(どんな演出だよ)、当時少し気になっていた阿部さんを防振で見ていたら、登り切ってきらきらピースをした後に、後から登ってきたふっかを引き上げた、そのときの顔が自分にスポットライトが当たっていない場面での仕事をしている顔すぎて、「す、好き!」とスイッチが入った。そんな経緯があった。

なので仕事人モードに弱い。


そんな職務全う中の阿部さんが目の前にいるわけで、しかも私は阿部さんの横顔が大好きで、耳かけも大好きで、ていうか阿部さん大好きなんですけど!!!!!?!?!?

舞台の下に阿部さんが立っていて、私の前には席がなくて、視界に阿部さんしかいない。私の見ている世界に阿部さんしかいなくて、恐れ多くも「私だけの阿部さん」が叶ってしまっている…!!?


𝓼𝓱𝓲-𝓷𝓾-𝓭𝓸…


(死ぬど)


ライビュで見た龍のターンは場内が暗くて、引きの映像がメインやったから何が起こってたのかわからずやったのと、今回もこの異常事態で、結局私の後方で何が起こっているのかわからないまま阿部さんを見ていた。

多分客降り後半のタイミングで照明が当たった阿部さんが、左手を龍(の方?もしくは光る玉?なんかそんなん落ちてきてたよな?)の方に伸ばした。ちょっと斜めを向いて上の方に手を伸ばすので、阿部さんの手で阿部さんの顔が見えなかった。稀有な状況。

「見えない!」と思ったら見えた。手、ちょっと下がった。

阿部さんの番が終わり、また暗転の中の仕事人を見ていたら龍のターンが終了。静かにスッスッと去っていった阿部さん。

体感全然短くない。じっくり見ちゃった。

自担が目の前にいるのを存分に浴びてしまった。


去っていく阿部さんをずっと見ていたら、手が震え出して、今?タイミングどうなのよ、となりながら両手を握りしめて、下手側の袖まで延々見ていた。帰り際の佐久間くんもこーじも全く見ることなく、2人のことはまたコンサートで見たいと思う。





阿部さん、めっちゃめっちゃかっこよかったぁ!!!!!!!!!!!!!

すごい!すーごいかっこよかった!!!!!!!!!!!!!!!!

この世に存在していた、本当にいるんや阿部亮平さん!!


この5年、コンサートや歌舞伎に行くたびに「本当に存在している!」と飽きることなく毎回噛み締めている右脳派感覚人間の私。何回見ても全然慣れない。

阿部さんが公演を通してパフォーマンスしている、その時間の中で起こることに対応している姿はテレビでは見られないもので、ああ阿部さんってほんとにいるんだすごいなぁと改めて感動した。

テレビの中にいるのを見ているのとは違う、リアリティを与えられたというか。


しかも今回、その阿部さんを目の前で見てしまって、スポットが当たってキラキラしてるときだけじゃない時間を目の前で溶かしてしまって、なんかもう言葉にならないけど、あんなにもかっこいい人が存在するという事実を全力でくらってしまって、なぜか息を潜めながら、阿部亮平さん(29)の等身大を目の当たりにした。


与えられた日、与えられた公演、与えられた席で目の前に自担が来るというのは、2023年最強のギフトだった。


まだ2023年春、の話。

燦燦


桜満開、春爛漫の香川は高松、レクザムホールに行ってきました◎

Aぇ! group「Aッ!!!!!!と驚き全国ツアー2023」

去年の秋、大阪城の庭で情報が解禁になった割に(「全ツやりまっせ!」という情報のみ投下された我々)そこから2ヶ月何の音沙汰もなく、なんなら私なんて、会場決まってないんじゃね?なんて失礼なことを考えていたおれたち待望の全ツキタワァ━━━━━━(n'∀')η━━━━━━ !!!!


私の初日は3月31日。福岡→広島を経て3ヶ所目・香川の公演に数少ない阿部担のお友達が誘ってくれました。

この阿部担の友人が大晴くんのことも好きで(同じ嗜好の人種かと思いきや、そのほか好きなタイプは特に当てはまらない不思議)(運命的ィ)、四国に住む彼女に「全ツ香川入れや〜!?絶対当たるで!」と言うと「当たったら梅ちゃん一緒に行かない?」と言ってくれた。

そしたら見事に当選して(私も香川入れたけど当たらなかった…hahaha…)、お言葉に甘えて一緒に入らせてもらったのでした。もうさ、控えめに言って天使、大天使よね。ミカエルよね。ツイッタランドのアイコンがカエルちゃんなのよね。カエルだけn…やかましいわ。


全ツで見たもの、浴びたことを私のために書くやつです。





関西から香川は意外に遠かった。

行く前は日帰り圏内?くらいに考えていた私。大阪から片道3時間半バスに揺られることがわかり、1泊してきた年度末の香川遠征。楽しかったァァァ!


あれ食べてこれ食べてコンサート行って、と、食べるもののことで頭がいっぱいで、ミカエルに「カツオの塩たたき食べたいんやけどお好きですか」「アイス食べに行きませんか」と、とにかく食べることばかり連絡していた。

あのね、明神丸っていうカツオの塩たたきがおいしいお店が大好きなんやけど、高知が本店の明神丸が高松にもありましたぁ!最高最高!!!四国最高!!!!!!!ほんっっっとにおいしい、カツオが新鮮な土地でしか食べられないぷりっぷりの塩たたき。カツオのたたきを塩で噛みしめる世界線…!レクザムホールに遠征するときは、みんな行ってほしい。


感想より先に塩たたき載せるね。しかも後ろ向き。見よ、ぷりっぷりのこのボディ!(切り身)

ミカエルが「梅ちゃん驚かせたくて予約の名前フクモトにしようと思ってたのに、フルネーム聞かれて本名言っちゃった!」と悔しそうにしてたのが最高だった。好き。



なので31日は朝からバスで香川へ、お昼ごろに着いてミカエルとランチ。てくてく歩いてアイスを食べて、コンサートを挟んで(挟んで)明神丸で〆というスケジュールでした。梅子の食べログ

あと、次の日ちゃんとうどんも食べました(かき揚げを添えて)。香川はおいしい。




さて、コンサートは18:00からの夜公演!

ホールって入口が狭いからか、入場に時間かかるんやなという学びがあった。ここ3年は入場時間も分散して指定されていたから、一気に入る感じが戻ってきたのだなと思ったりもして。


レクザムホールは5階席という名の3階席まであるらしい。「5階」という名称がこっちのHPを漠然と奪いにきている。ミカエルが、

「私1人ならどこの席でもいいけど、梅ちゃんせっかく長い時間かけて来てくれたんやから、5階席やったらそこで腹を切る」

とか言い出して笑った。どこの武士やねん、腹切るな切るな。

私はミカエルが誘ってくれたことがとてもうれしかったので、「そんなん席なんてどこでもええねんって!大丈夫大丈夫!!」「めっちゃ楽しみに来たんやから!」と言ったけれど、とにかく腹を切る意思が固い。切るなって!!!!!

切る切らんと謎の押し問答を繰り返しながら入場(物騒)、ビーっと出てきたチケットを見たミカエルの目が真ん丸になった。その辺の御座候より丸い。いい席だったんかな(他人事か)と私もチケットに目を落としたら、1階3列って書いてある。

いいい、いっかいさんれつ!!!!!?ぁぇえ〜????

目ぇ、御座候より真ん丸になった。


切腹どころかもう私ミカエルに献金とかした方がいいよな!!!!?口座教えて!!!!!!!!!?!?

ミカエルは「よかったぁ〜!めちゃくちゃ緊張した…ほんまに5階やったらどうしようかと…梅ちゃん遠くからk」と繰り返しており、いやほんまいいのにってか本当にありがとう!!ありがとうが足りない!!!さすが大天使!!!ミカエルすごッッッッッ!!!!!!!!!!

トイレに並びながら正門担の友人(くま)にLINEで席を報告したら、座席表を見たくまから「下手だよ!」と返事がきた。


下手キタワァ━━━━━━(n'∀')η━━━━━━ !!!!


さっきまでの私、なに余裕ぶってんねん。下手の3列目はやばいやろ!!!!!!!!!!!!!!

夢の席!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


というのもバンドのとき大晴くんは必ず下手側、私は大晴くんのベースを目の前で見るのがずっと夢だった。

Aぇの現場ではいつも下手側に入りたいと願っていて(合言葉は「抜けのいい下手」)、そして割と下手側に入る機会もあったけれど、さすがに目の前でベースはまだ経験がない。

それが!!?香川で!!!!!?えー!!!!!!いいんですか!!!!!!!!!?!?!?

最近、生涯遠征費を合算すれば分譲マンション買えるんちゃうかとよく思ってたけど(月3回ハマとか普通に考えたらおかしい)、この瞬間「香川、実質タダ!」となる。チョロ。

分譲マンション<自担の目の前の席2時間の公式。


席に着いたらステージが近すぎてあわあわした。私もミカエルも挙動がおかしくて、あれはどう見ても積んでない人のムーブ。もちろん定価だよ!

ええぇ!?すごいなこれ、どんな距離感で見えるん!!!?もうわからん、近すぎてセット見上げる。わからん、バグ。

通路側の2連で、なぜかミカエルが頑に私に通路側を譲ろうとしてくれるけれど(もはやホスピタリティのおばけ)、私も譲られるわけにはいかず(そこは名義人の席です!!!)、押し負けてはならんとじゃんけんをした。

「勝った方が通路側!ハイ、じゃんけんぽん!」見事負けた梅子。よくやった、よくやったよ!

それでも譲ろうとしてくれるホスピタリティモンスターミカエルに「私は0ズレを引くオンナだから、通路側じゃなくても何も問題ない」と伝えると、ようやく納得してくれた。なんだよこのやり取り。


でも、ありがたいことにマジで0ズレフィーバー起こってしまったんですよね。






18時、場内が暗転。なんかもう全然オープニング映像見た記憶ないな。距離感のバグによる緊張がすごい。

どれくらいの大きさで見えるのか、想像できるようでできない。あの辺に現れるとして、身長172センチはどのようなサイズ感で…?


一際明るいライトに照らされて、でーん!と現れた6人は、見たことのないフォーマルな形のセットアップを着ていた。メンカラの生地にメンカラの花柄が入ってる!(はず!)新衣装かわいい!!

大晴くんをなぜか見つけられず、左端から右端まで全員見た。え、大晴くんどれや?

左から2番目です。

おわー!!!!!かっ!!かわいい!!!!!!!!!!!!!!

1年ぶりくらいに茶髪になったのはJwebとか「おは朝」を見て知っていたのに、茶髪に見慣れていなくて見つけられなかった。自担!相変わらずかわいいの天才!!!!!!!!!!!!


自分でも驚くほどに、まっすぐな「キャー!!!!!!」が出た。

最初から声出しが解禁されている現場に来たのは久しぶりで(スノラボは途中からだったので)、声出るんかなぁと思ってたけど、そんなん嘘嘘。なにをかわいこぶってるんやくらいのキャー!!!!!!が出た。

ハァ…自担のかわいさたまらんでな…!


ほどなくして階段を降りて地上の、ステージの上で等身大になったAぇの皆さん、あまりに等身大だった。等身大が過ぎた。3列目のパワー恐ろしい。


大晴くんが真っ直ぐに目指した自分のポジションは私の延長線上、完全に0ズレドンピ。

真正面一点集中したせいか周りが真っ白に光るような視界で、大晴くん以外が何も見えなかった。御来光?さすがぼくは太陽の子ども…!

近距離0ズレドンピの世界異常。うあああぁぁぁ、目の前!目の前やで!目の前にあまりにかわいい栗色みたいな茶髪の自担がご降臨…!これ2時間いいんすか!?

早々から自担の輝きを浴びてしまい、どうしようどうしよう、見るしかない!一生分見る!!!!!!と心に決める。「どうしよう」からのガッツがすさまじい。


1曲目は「Aッ!!!!!!」。全ネタバレを鉄壁のミュート(ネチネチした特技)で回避した私が唯一やるのを知っていた曲。

これやるなら踊れやなあかん、でもおてんと魂のときに覚えたやつは忘れた。もう1回覚えなあかん?めんdと思って、とりあえずやるかやらんかだけ聞こうと正門担の漁師にDMした。

あわよくば、やらないのなら覚えなくていいジャンラッキー!くらいに思っていた。

私:
Aッ!!!!!!ってする?それだけ教えてぇ
覚えた方がいいのか悩んでる(悩んでる)

漁師
やるよ〜!
ツアータイトルだし……ね?


ツ ア ー タ イ ト ル だ し ね ?

それな。


黙って覚えるしかないんかと思いながら結局覚えることなく現地へ行き(おい)、目の前のアイドルさんをお手本にふわふわぁ〜っとやっていた。できてんのかできてないのかはわからんが、ふわ〜っと振り付けを真似するのは得意である。振り付けは雰囲気や。

もう私の振りがどうとかというより、等身大でニッコニッコと歌って踊ってる6人(のうちの大晴くんだけしか見えてないけど)の存在が尊すぎて、Aぇ! group存在してるゥゥゥゥ!って思ったりとかしているうちに終わった。


この冒頭の3曲、「Aッ!!!!!!」(みんなで振りができる)→「僕らAぇ! groupって言いますねん」(自己紹介ソング)→「Firebird」(結成して最初にもらったオリ曲)の流れはオープニングとして最適解。オープニングの全国模試があったらぶっちぎりで1位。

Aぇの名刺がわりの曲たちが並んでいて、ああ楽しいが約束されたなと見ていたけど、その後目の前で広がった世界は私の想像など凌駕して、とにかくすんごいものを見せられた。

今のAぇだからできる、今のAぇにしかできないもの。

そのくらい、“Aぇ! groupとは”(2023春)が詰まっていた。





先に全ツに入っていたくまから、とにかく「やばいよ」としか言われておらず、くまもくまでネタバレを全力回避してる私に言えることが「やばい」しかないのだと言っていたのだけど、実際自分で入ってみて「これかぁ」「これかぁ…」「これかぁ!!!!!!」を繰り返した。

これかぁ3回はあったな。

やばかった。


見たことのないAぇだった。でも、今まで見てきたAぇでもあった。

終演後、赤いハンチョと青い漁師と通算5年ほどやりとりしているDMに「Aぇ! group好きだわ!」って送ったのは、なぜか正式名称を送りたくなったのはきっと、今のAぇだからこそできるライブの最高峰を見せてもらったから。


セトリの組み方が斬新で、関西生まれ、東京のジャニーズを見て育ったヲタクこと私にぶっ刺さる、東も多めの選曲。関西が嫌なわけじゃないけど、関東のかっけぇ曲(私の好きな)をやってくれよぉと思い続けてきたので、高まりが止まらなかった。もうこのまま四国ちょっと浮くのでは?


Jr.担の醍醐味の1つが、掛け持ちしているグループの曲をやってくれるというところにあるかなと思うのだけど、Aぇ! groupが!キミカレを!やってくれましたァァ!!!!!!

Aぇはキミカレをやらんかね?とここ2年ずっと思っていて、現場があるごとにずっとキミカレキミカレ言っていた。

年上組の「KPJ」(セクゾ)、去年のあけおめで着ていたジョッキーブーツのかっこいい衣装で、おぉ、これはいいなとにんまりしていたら、年下組が現れると同時にチッチッチッチッっていう時計の音がして「え゛!!!!?」ってなったが早いか、聴きなれたイントロが脳天を貫いた。

ものっっっすごい声出た。キャァァァだったのかキェェェェだったのかもわからんけど、どちらにせよすごいキモいでかい声出ちゃった。

しかも大晴くんがセンターなんですよ…えっ!?念願のキミカレを自担がやる世界線!?2023年えぐくない!!!?

浴びた。キミカレを浴びた。大晴くんのキミカレはなかなかにキミカレがキミカレしていた。


この波があと2回あるのだからレゲエ砂浜ビッウェ〜!


2回目は唐突にきたGrandeur。大阪城の夢祭で誠也チャンがやっていたので不思議はないとしても、でも2曲もSnow Manやってくれるとは思わず。思わずやしGrandeurは最高でしょうが!!

本家振りじゃなかったけど、でも、難しそうなのをガッシガッシ踊っていた大晴くんすっごい好きだったすっごい!!!!!!

詳しくはまた改めて。


ほんで3回目、これがすごい。

ヲタク人生1、2を争う「まさか」だったと思う。結婚式に呼ばれたらえらい人のスピーチでよく聞く人生の3つ目の坂かよ。まさか。


バンドのターン、目の前にベースの大晴くんという「これはもう走馬灯待ったなし」な夢の景色を見ていると、「みんなで歌いましょう!」って、(たしか)まっさんの声がする。

もうさ、イントロで勘づくのよ。いや、聴いたことあるのよ。

これ、ブラビじゃね?



ブラビでした。ナナナナナナナいうてました。

えっまってえっ、ブラビってバンドでできるん!!!!?えーーーーー!!!!!!!!!!!!

降参ですよ。そんなことできるんかぁ…ハァァァ…私の知ってる世界なんてちっぽけですわ(大の字)


目の前でナナナナナナナの振りみたいに肩を揺らしてベースを弾いてた大晴くんが最高すぎて忘れられない。私が彫刻家なら彫りたいレベル(彫刻刀で全指怪我したことのあるオンナが言うことではない)。


ブラビがリリースされたころって、私はいろいろあって距離を置いていた時期で、だからブラビの思い出がない。歌番組も見たことないし、アルバムの1曲目で、スノラボの1曲目というくらいの立ち位置。それがなんかすんごい小洒落たサウンドで演奏してくれる、西の大好きなアイドルたち。なんかもう!なんかもう!!!!

めちゃくちゃ最高!!!!!!!!!!!!


くまが連日「やばい」を出川哲郎より連呼するのでSnow Manやるのかなーくらいに思ってたけど、そんなレベルじゃなく、AぇのやるSnow Manを滝行クラスに浴びた。加減がない。最高最高。





今回ファンサをああぁぁぁ頂戴してしまった話もちょっと置いとかせてほしい。途中情緒おかしなってるけど許してほしいああぁぁぁ。


多分「Aッ!!!!!!」のときだと思う。多分。だいぶ早々にだった。大晴くんかわいいなぁってただ見ていた私の持ってるうちわに気付いた大晴くんが、うちわを指差してニコッて笑ってくれtアアアアアアアア!!!!!!

しっしぬほどかわいいかわいいとかっこいいが爆発してるかわいいかっこいい爆発かわいいかっこいいb

私の脳みそが爆発したかもしれない。


たしかそのタイミングは公式うちわを持っていて、かわいいofかわいいのお顔の周りにオレンジのお花のシールを貼っていた。私は自担のお顔の周りにお花のシールを貼りたいタイプのヲタクなので、貼った甲斐があったと思った。

一目瞭然でオレンジ!まあ自分のうちわやから貼ってなくてもわかるやろうけど!メロくお花貼られたおれ、を見ていただけてよかったですッッッ!!!


私は特別ファンサ厨というわけではないけど、もらえたらそりゃあうれしい。天にも昇るし三途の川も渡っちゃいそう。生きろ生きろ。

アイドル様と目が合ってにっこり微笑まれるなんて夢オブ夢の世界やん…。ぴあアリでうちわシュパッて指さしてもらった時はキリッとした大晴くんだったので、キリッとしているのもいいけど、もしまたもらえることがあるなら、今度は私はかわいい大晴くんからファンサをもらいたかったので…!夢、叶う〜!!!!!!

ありがとう、ミカエルのおかげや…心の中でミカエルに献金した。信仰したい。


大晴くんはいつからこんな大人っぽくなったのかなぁ。

ファンになって4年近く。出会ったころはハタチだったもんなぁ…かわいいかわいいと思っていたのに、なんだかすごくかっこよく見えてしまったりもして、自担“大人”になってゆくんだなとリアルに感じてしまった。

かっこいい。


通路横だったからガツガツと通っていくマジでリアルサイズの大晴くんを見ることもできたし(がっしりしていた)、ミカエルなんて見つめられちゃってたワァ!!あんなこと!ないよ!ないない!あの席を引き当ててくれたミカエルにスペシャルなことが起きてよかった!!!

そして、それを真横でガン見して「おおお…!」となった私。電車で座ってるとして、前に立ってる人より近かった。


香川は夢の国。





ただただ感情を書き殴ってきたので、一体誰がここまで読んでるのかなと思いつつ。再生回数は安定の2くらいでしょうか?ミカエルとふっかのかぁちゃん。


ミカエルに夢が叶う場所に連れてってもらって見た大晴くんは、アイドルの4DXだった。

マイクを通さない生声まで聞こえてしまう距離感で存在してるリアリティを感じたりとか、かわいいお顔も得意のキメ顔もマルチに繰り出すキラキラに当てられたりとか。


それから、大人っぽくなっても、変わらず太陽みたいに笑っていて安心した。うれしい。

大晴くんのキラキラを燦々と浴びた香川の話でした。

Aぇ担そろそろ3年記念にガチネバの印象をまとめてみた

ガチネバの感想文2つめ。本当は1本でどーん!と出したかったけど、あまりに字数が増えて分けたやつの後半。


と書き始めて1ヶ月経ってしまったのですけど(3月迎えちゃったよね)、私自身の備忘録なので置いておきます。

とか言ってたら次からグレショーでガチネバやるんやって!?タイミング合ったな!?(合った)



前半はこちら☟


後半は、せっかくなので1人ずつに感じたことを残しておこうと思う。いうてもほとんど大晴くんしか見てないのだけども。



タイトルはAぇにハマってすぐに書いていた「印象をまとめてみた」シリーズにつけていたものに揃えてます(まとめてみたシリーズて)。もろもろ書いてたんですよねぇ、懐かし。





𓅮 せーやチャン
舞台を愛し、舞台に愛されている主役オブ主役。声は通るし歌声はもっと響く。上ハモが綺麗すぎるのを近距離で見て聴いて、度肝抜かれた。

ユウヤという人は友達はおらず気も弱めな感じで(なんせ大学時代ゲームばっかりしていたキャラなので)、ザワのイメージとは180度違うなと思うけど、でも舞台上のザワは生き生きとそこに存在している「ユウヤ」でしかなくて、さすが。

髪の生え際が黒くて口の右下に大人ニキビができた形跡があり、せーやチャン生きてるなあ!と思ったのと、アドリブに笑かされた笑い皺がすごくかわいいでした。スーツに着替えさせてもらうシーンのおパンツ姿、太ももがリアル28歳。


パンツとかニキビとか言うてるけど、ザワの演技をいつか見てみたかったから、うれしかった。目をキラキラさせて真ん前に飛び出してきたとき感動した。寝起きの演技がうますぎて、すごいなぁ!って心を貫いた。そこで?って感じやけど、演技を超えてほんとに寝起きのそれだったので。まっさんの一発ギャグを見ているしらけた顔が、めちゃくちゃザワだったのもかわいい。


グレショーが番組としていろんなメンバーを主役にして公演を作る反面、こういう「舞台ツアー」と銘打った初めての企画に際してザワが主役に据えられることも、とてもよくわかる気がする。

キラキラと輝く瞳もニコニコ笑う愛らしさも「ユウヤ」でしかなくて、ガチネバはザワが主役で芯にいるからこそ、今ここにある舞台だなぁと思いました。



𓅮 まっさん
アビリティ「鉄の心」、まっさんの一発ギャグを堪能する時間だったのだけど(これは『幕末』からでしょうか?)(と思ってたら『マダムの休日』のときに「一発ギャグがきつかった」と言ってたことからだと雑誌で読みました)、ギャグがおもしろいというより、あの空気感がおもしろすぎて笑わない方が難しかった。

にしてもジャッジが厳しくて小さな短い笑い声でさえ拾うまっさんis妥協を許さない男。そんなやから(ああ、ここで時間押すんやな)とあまりにもよくわかったし、笑わんとこう笑わんとこうと思うのにギャグがちょっとずつしか進まん上に、やっと進んだと思ったら「その路線!?」みたいな展開ぶっ込んでくるから無理すぎた。

いよいよ町娘出てきたときにはそれまで我慢してた分、私の鼻から豚鼻が鳴った。

客席がくすくすくすくす笑ってたのを拾っては怒ってるまっさんを見ていたけど、豚鼻ぶっ飛ばした瞬間にこっち見て怒っていたので、さすがに2列目だと豚鼻も拾われるもんだな…と感慨深かったです。アビリティ豚鼻。ごめんて。

あの時間はフリートーク出の正門担ことくまは刺さってるだろうなと思ったら非常に楽しそうだったので、とてもうれしかったです。ガチネバから1週間、まだ日々鉄の心の話してますね、あの人。


まっさんの歌や演技のクオリティが高いのは周知の事実で、そこで敢えて「毎回一発ギャグ」という本人の苦手分野を41公演分ぶっ込んでくるガチネバ最高の狂気。挑戦するまっさんもお見事!ほんでそこの尺長ァァァァァァァァァ…


それとアレクサの被り物した影響(汗)で、舞台のクライマックスを迎えたころに髪型が不可抗力で変わってしまってたの笑った。

ゲームの世界からWi-Fiを経由して家電に乗り移ったNPC5人が、寝落ちしたユウヤを起こそうとするシーンで家電の被り物をするアイドルが見られます。みんな、おおよそグレー。

私が役名の「アレックス」を覚えられたのはアレクサのおかげですね。他もみんな文字ってあったけど「ジャイロ」とアイロンはむずいでしょうが!!ジャイロ側が出てこないでしょうが!!!



𓅮 リチャ
リチャの髪の毛のもふもふ越しに大晴くんを見るアングルが多かったなぁ。もふもふ越し…

ここ1年、私のAぇの追っかけ方が過去最高にゆるゆるやったからわからんのだけど、リチャはすっかりキレ芸を引き出しに入れたのだろうか。

「タランチュラマンション」が私が入った回の技名やったけど、あそこがガチネバの洗礼だった。リチャの役がキレてないって言いながらキレ回す武闘家で(家電のときはルンバでしたが役名はなんでしたか)、みんなわきゃわきゃ言いながら絡んでたけど、あのキレ×笑いが成立するのって信頼関係の賜物だなぁとしみじみしてしまう。

こんなの、1年前にはまだできなかったのではないかな。


私から見てリチャと大晴くんという人はなかなか距離が縮まらなくて(それは多分私だけではない)、難しいなあ一緒にやっていくためにこの距離はどう埋まるのか、と私がしても仕方ないヤキモキで餅が焼けそうなレベルだったのだけども、ここ1年、なんだかすごく丸く治まってきた気がする。

リチャが大晴くんに対して寛容になってくれたような気もするし、大晴くんも飛び込み方がうまくなったようにも思う。私はヤンタンは実はチャイパーの回がいちばん好きだったりもして、それはリチャが大晴くんを懐に入れてくれるからで、2人仕事が続いていたときは、当人たちもきっとそうだったようにこちらまでドッキドキだったあのころ、それを乗り越えてのこのタランチュラマンションの成立だなとガチネバの洗礼を受けながら、リチャと大晴くんの絡みを見てにこにこしていた。

まあ完全に面白おかしくまわっているというよりは、リチャの大晴くんへの詰め方は厳しく、「中型犬のじゃれ合いかな?」という所感。にっこり。じゃれ合いでかわいいのは仔犬までかと思いますが。

でも大晴くんも遠慮することなくいじりにいってて、キレられてキレ返したときに標準語なはずのセリフが見事に関西弁のイントネーションになってたん愛おしや…(くまはここのチャイパーこわかったって言ってて笑った)。



𓅮 小島
彫刻だった(顔の話)。

小島かっこいいだろうなってくまが何回も言うので、自担ロックオン体質の私も(さすがに小島はかっこいいだろう)とチラッと見てみると、ちょうど顔に陰影がつく照明の当て方をされており、彫り深ァァァ!って二度見した。かっこよかった、ギリシャ彫刻だった。堺の人のギリシャ彫刻。


小島もグレショー当初、演技経験がほぼなかったはずやけど、いつの間にかとてもナチュラルな演技をする人になった。大晴くんは考えて考えて考える人やけど、小島はどちらかというと感覚を掴むのが上手いタイプなんじゃないかなぁ、知らんけど。

小島の演技は演技と素の境目があんまりわからないところがすごい。役を取り込んでいるというよりも、役が溶けているというか。だから佇まいがとても自然体な印象。小島には小島らしい形の演技があるんだなぁ。

タランチュラマンションのときに、タランチュラをスパイダーマンに絡めてたいじり、確かびばちぇだった気がするのだけど、びばちぇは演技してても「びばちぇ」が透けてて、すごくかわいくていい。

なんかもみくちゃになってギャー!ってなったときも大晴くんは自然に小島の方を見て笑っていて、ちにみにそのとき小島は大晴くんを見てない、それは役柄じゃなくて大晴くんの仕草そのものでカッッkawaii !!!!!!!!!!!!!!これは普段からよく見かける流れで、おもろいことあったら大晴くんは小島の方を見がちなわんこ。青木さんのときも同じだったのでエモも添えられた。これ小島の話ちゃうやん、大晴くんの話やん。


にしてもかっこよかったな…髪長い方が似合うよね、小島。



𓅮 佐野
佐野は顔が大人になっていた。前髪分かれてておでこが見えたからそう思ったのかな。わからんけど、なんか大人っぽくなったなぁと思いながら見ていた。

佐野がソロで歌っているときにマイクにノイズが入って、マイクを指で弾いて対応したのがすごかった!とくまが言っていたけど、私はそのシーンを見ながら(なにしてるんやろう?)と思っていたのでボーッとしすぎだろ、ハハハハハごめんなさい。


歌1曲つくってたのは佐野の「Aぇ!!!!!!」(ブログですね)で知ったけど、あんたはやっぱすごいねぇ。家電の歌、全く思い出せないけど、情景は覚えてるよ!トースターが作ってきたって言ってたのも覚えてるよ!!!(トースターの役名なんでしたっけ)

佐野はその才能をAぇのために余すことなく使っているのがすごい。曲作れる人がいる、しかもその基盤に専門的な学びがあるのはすごいこと。


立ち位置的になのか、佐野をあんまり見た記憶がないな。トースターがめっちゃでかくてアイロンが隠れてたとかしかないな……。



𓅮 大晴くん
大晴くんの役名はジャイロ(くまに教えてもらった)、家電時はアイロン。ほら〜アイロンは覚えられるけどジャイロからはカイロくらいしか出てこんくない?(カイロ?)

ジャイロの役職はギャンブラーで、サイコロをふって出た目の数で攻撃する。6はいいけど1はだめ。サイコロで攻撃ってなんなんwwwといじられてイライラしていたジャイロが、意識高めのサラリーマンみたいな靴を履いてるのを妙にまじまじと見てしまった。あの先が尖ってる靴って足デカく見えるよね。

なんかわからんが、かわいいギャンブラーさんでかわいい。かわいいの多用を許してほしいかわいい。


大晴くんの演技はグレショーで見ていた演技そのままで、番組開始当初のがんばってお芝居をしています!という演技ではなくなって、それはもう随分前からそうなのだけど、ちゃんとジャイロの言葉を放つ大晴くん、そんな演技を生で見たことはなかったから私の中のお婆の人格がニコニコしてしまう。

それでも時折おもしろいターンとかで素で笑っちゃって小島の方を見る、そういう本人が無意識にやっている(と思う)クセが出てたりとかすると(かわいい!!かわいいのぉ…)とニッコニコだった私。一生お婆で一生ニッコニコ。


ジャイロはギャンブラーやけど、ふるさとにおばあちゃんと羊200匹だったか300匹だったかが待っている青年で、チャラチャラしてるようで心優しい人柄を匂わせる設定が大晴くんっぽかった。

あてがきでしょうか?と思っていたら、大晴くんはギャグをやったりとか「一発当てたるで!という雰囲気が出てるからギャンブラー」「マスコット的なところがある」と諏訪さんが言ってはって、なるほどやっぱりそうなんやなぁと、本人を見て役がつくられていることがうれしかった。

お話自体も6人のエチュードが元になってたり、6人と話をした中でストーリーが組み立てられたらしいので(と雑誌で読みました)、諏訪さんすごい!!と思ったのと、そんな形で舞台ができることはとても光栄なことで、グレショーをここまで繰り返して積み重ねてきたからこそ。


パフォーマンス面では、キラキラのアイドルど真ん中も板についてきて、「キラキラをやりたい!」人よりも「キラキラをやる役割の」人になったのを感じた。「Aぇ!!!!!!」でも佐野が「大晴くんが歌ったらちゃんとアイドル曲になる感じおもしろい」と書いてたけど、ほんとにキラキラでかわいくてかっこよくて、ヨッ!自担ジャニーズだね!!

この4年、やりたい路線を目指して突き進んできたものが、ちゃんと形になっているんだなぁとほくほくした。このほくほくで肉まんくらいは蒸したい。


私は大晴くんの演技をこの目で見るのが最近の夢の1つで、個人で舞台に立ったわけではないにしろ、その夢が叶ってうれしかったなぁ。

(次は主演で舞台やるの見たいです!!!!!!)(ちょっとダークな役がいい!!!!!!!)





そういえば、2列目でも双眼鏡は使うかもしれん!1日中持ってて重かったから使いたい!と本末転倒な感じで膝の上に置いて見ていたのだけども、正直使いどきはなかったです。

(なかった)

劇場の舞台が思ったより奥行きもなくて、全然隅から隅までよく見えてしまった。ありがたいことやけど、ありがたいけど本当に重かったので…

重かったから3回ほど使ってみた。上の方行ったときと、あ!今、近距離で顔見たいですね!!と思ったとき。それでわかったのが、やっぱり肉眼とは解像度が違うということ。生に勝るものはないのだという真理のようでいて、至極当たり前な答えに辿り着く。


いや…持ってこんでよかったやん……


今度から防振は3列目からにするから!!!それかサイドのとき!!!!!!

アビリティ「みんなでうたう」

グレショーがテレビを飛び出した。ずっとテレビで見ていたあの世界を体感できるなんて大感激!


グレショーって何?という方はこちらどうぞ。手前味噌コネコネしてます。


ここ半年くらい見れてないのだけども(ずっと見てた感出してるの見てる見てる詐欺かよ)(追いつきますね)、でもグレショーの偉大さは十分過ぎるほど感じている。だって、まだ舞台経験したことあるのかないのかという「レベル:ひよこ」の自担の成長をずっと見てきましたから。これこそヲタクの醍醐味よね〜


2020年11月にグレショーが始まって丸2年と少し経つ。

初めは誠也ちゃんとかまっさんとか舞台経験のある人たちと経験のない大晴くんや小島の差はとても大きかった。特に大晴くんはいつも苦戦している印象があって、見ている私からするとあんまり舞台向きじゃないように感じていたし、勝手にバラエティとかクイズとかの方の人だもんなとカテゴライズしていた。


けど、たくさんの劇団の演出家さんと出会って、それぞれの劇団の強みとしているお芝居を教えてもらって、集中して短期間で作品を作ることを繰り返すうちに、お芝居の引き出しがどんどん満たされていったように思う。

役を作る、台詞を言葉として放つための方法を叩き上げで学んで実践していく。それもわずかな期間で。

彼らが変わっていく過程を見せてもらっていると、1視聴者の私にもその変化が手に取るようにわかった。

特に大晴くんは舞台でのお芝居に対してまっさらやったから最初のうちは大変そうなところも多かったけど、足がかりを見つけたら伸び率が凄まじかった。心の中でCreepy Nuts先生が歌っとる…と思ったら1人は見取り図かもしれん。


アイドルの成長や変化を露わに見せてくれるグレショー、良い番組すぎてABCテレビに足を向けて寝られない。エビシーに海老あげたい。てかずっとエビシーのこと語感だけで海老やと思ってたけど海老ちゃうんかナマズなんか…(ナマズでもなくUMAらしい)

えっ、エビシー知らん?


そんな現時点での集大成が今回の舞台 『ガチでネバーエンディングなストーリぃ!』。グレショー1作目の演出をしてくれたヨーロッパ企画さんがまた演出をしてくれて、伏線回収のドリームチーム!みたいな体感。

ヨーロッパ企画といえば上田誠さんが脚本・演出を手がけた舞台『続・時をかける少女』(2018年)が私の人生ナンバー1舞台に挙げるくらいに大好きだったから、初回のAぇとのコラボはうれしかったのを覚えてる。

今回はいよいよこの目でヨーロッパ企画さん(の諏訪さん)とAぇがつくる舞台を見られる。しかも進化した大晴くんのお芝居を見られる!楽しみの濃度が高い!!





ガチネバ最終の地、愛知の最初の公演に連れていってもらった。私は情報局も番組先行も全敗を喫していて、いつもの正門担のくまに救われていた。ううぅ…ありがとう( ; ; )


なんやかんやと忙しくしていた去年の師走、大阪公演も東京公演も行かれへんしなとレポとかネタバレを見ることもなかった。だから舞台の全体像はあんまりわかっていなくて、最近グレショーも見れてへんけど大丈夫かな?と思いながら、なんせゲームがガチで終わらんやつなんよなくらいの認識だけでぬる〜っと名古屋へ。

ていうか18時開演やのに朝10時には名古屋にいたオンナ。名古屋でおいしいものを食べたすぎたので、早々に出かけてクロワッサンとかクレープとか食べ歩いていた。おかげで公演中少し眠気に襲われたのは秘密でしかない。

だってね!名古屋はおいしいからね!!



会場到着がギリギリになったので(10時から名古屋いたのに)緊張感なくバタバタと入場したけど、くまが2列目のドセンなんていう白目剥くレベルの席を引き当ててくれていたので、新年早々ではないけど自担初めという意味では早々から最高。

ちなみに今回は紙チケだったので、くまのところに届いたときから白目剥きっぱなしである。事前に席わかってるとさ、しかもそれが前列やと延々楽しめるよね。前列しがんだ(幸)。

なのに眠くなったのマジで信じられん。自分で自分に。


1日重たい防振背負って歩いてたけど防振で何見るん?っていう距離の席に、やっと辿り着いた10分前。そう、わたしは2列目でも防振を持っていくヲタク。

舞台が本当に目の前のそこにあって、座席が千鳥配置なので私の前に人がいない。何ならもうちょっとした最前やん!!?ここで防振で何見るん?とやっぱり思ったけど、一応準備した。見たくなるかもしれん。ていうか重たかったし!めっちゃ重たかったから使いたい!!(理由)

アワワアワワとしているうちに暗転(通常運転のソレ)、暗い中で舞台に6人が現れたのが見える。そういうのさえ見えてしまう2列目という桁…!


明るくなったら6人が横一列に並んで揺れていた。ちょうどラスボスと闘っているところで、揺れ方がRPGで敵と闘う場面のそれ。順番に攻撃していくやつ。私はゲームは全然しないけど、それでもわかる動きなのがまずすごい。衣装がドット絵柄なのもよく考えられてるなぁてか近ァァァ!!!!!肌の荒れまでわかる距離感、ていうか想像してたより全然近いんだが!!!?

ちょっと心臓ががヒヤッ!とするほどに近い。

下手側から2番目の大晴くんを速攻で見つけてから延々見ていたので、ゲームさながらの演出や展開はチラッとしか見ておらず初っ端からなんとも私すぎる。


ガチネバのあらすじをギュッとすると、

RPGの世界でラスボスを倒してハッピーエンド。そのために集まった6人は世界が平和になったから解散解散!…のはずが1人だけ帰りたがらない勇者ユウヤを中心にドタバタするお話。開演して序盤でゲームはエンディングを迎えたと思いきや、ユウヤがアビリティ(身につけた能力的なもの?)の「みんなでうたう」を選択して、また無理やり全員集められて…

ギュッとしました。

ここまでの流れがものすごい早い段階できたので、このノリでわちゃわちゃし続けるボケ合戦みたいなこと?と思っていたら、ボケ合戦を挟みつつ意外と話が深かった。意外と。

ボケ合戦はきっちり、ぎっしり、みっちみちに挟まってました。


実はユウヤはこのゲームのプレイヤーで他の5人はNPC、舞台はユウヤがプレイしているゲームの世界。

NPC:ノンプレイヤーキャラクター。プレイヤーが操作しないキャラクターのこと。この説明を大晴くんがペラペラしゃべってて、とてもよかった。

ユウヤだけ日本名なのなんでなんやろう、と思ってたらそういうことか!みんなカタカナの海外っぽい名前でね、アレックスしか覚えられへんかったけど。アレックスはまっさん。


ゲームを終わらせたがらないユウヤを説得しようとして、ユウヤの相談に乗り出すNPCの人々…現実とゲームの世界が混ざり合って、境界線が曖昧になって、そこからピタゴラスイッチ的に仕掛けがどんどん動き出すような。1つの行動が次のネタを呼んで、おもしろくてリズムが良い。

早々にエンディングのシーンが挟まって(ちゃんとゲームさながらのエンディングを舞台で再現してるのがすごい!)(ゲームしないからよくわからんけど!)、一旦エンディングの空気を味わいながらまたメンバーが集められてるから、起承転結の感覚を狂わされてる感じもあって、時間がどれくらい経ってるのか見当のつけにくい不思議な体感。プロの演出〜!(痺)


話の仕掛けの緻密さと、Aぇたちが大胆に遊ぶボケ合戦がバランスの妙。塩キャラメル的な、さ。柿とクリームチーズみたいな、さ。プリンに醤油でウnそれは違うよ。



歌って、踊って、ボケてつっこんで、真剣にお芝居をして。この2年、グレショーで見ていた世界が目の前に広がってるなんて夢みたいだった。夢だけど!夢じゃなかった!!

やっぱりテレビで見るのと劇場で見るのとでは空気感が全然違う。その上今回は2列目で、しかもど真ん中の位置。生の声とか衣装の擦れる音とか小島がザワの頭を叩いた音も聞こえてしまう距離感のリアリティ。みんなの表情を肉眼で追えて、贅沢の極み。

暗転中に自分たちで小道具を運んだり、位置を変えたりしているのも見て取れて、これグレショーで見るやつ!!とドキドキした。


これまでのグレショーのエッセンスがどれくらいあったのかはわからないのだけど、『アリーズ in Aぇ! ワールド』のうさぎ(リチャ)と『HAPPY ENDie』のパントマイムを見られてキャー!となった。ずっと見てきたことがうれしくなる。

うさぎを追いかけてみんなで踊ったところ、かわいかったなぁ。やっぱり踊ってるところを見ると「ジャニーズさんですね!!!!!!」って目ぇギンギン。うさぎの鳴き声もかわいくて笑った。「うさぎそんな声なんや〜」って言われてたのやりとりkawaii

パントマイムもすごかったなぁ!あっ!これあの!!大晴くんが犯人のやつ!!っていう気付きと懐かしさ。あのお話は大晴くんの犯人役がすごくて、毎回ビビりながらもすごいなぁって感動して忙しかった。あのころから大晴くん舞台やってよ〜!って強く願うようになったんだと思う。

そんなパントマイムを見られたのも感激で。生で見られる機会、なかなかないもんね。


短すぎるダンジョンに先があると気付いたとき、ちょうど真ん前、一直線上で遮るものなく小島が透明の壁の中に手を入れているのが見えて、「おおおぉ…小島が正面におる…」と謎に背筋が伸びた。遮るものは本当にないのか実は透明の壁があるのか?

本当に透明の壁があるように見えて、ウニョッと手が入っててすごかったなぁ…!枠から通り抜けたときに右手側にごろん!と転がった大晴くんもよかったです好きです。


あとアビリティの項目にあった「幡多弁」も懐かしかった。訛りがかわいかった幡多弁。私は見逃したけど「ハマチ師匠」もあったらしい。ハマチ師匠て…ちょっと見たいやんアビリティハマチ師匠…


舞台にはいろんな種類があって、いろんな手法があって、そもそも劇団というものがたくさんあることをグレショーを通して知ったけど、今回実際に生で見られたのがヨーロッパ企画さん仕込みの明るくて楽しくて、たくさん笑って少しはにかむような、そこに大切なメッセージも込められているようなお話でうれしかったなぁ。

グレショーが始まったころはでこぼこだったそれぞれのスキルも磨かれて、経験値ですごい人はいるけれど、それでもみんな得意な引き出しが満ち満ちしているから、パワーバランスが良い。何よりAぇ6人の関係性が深まっていて、そこから織り成されるチームプレーの心地良さを全身で浴びたのが感動的だった。

何事にも勝る「経験」というものの深さ、「時間」を共にすることで合う呼吸。




いつか鹿殺しさんともまたやってほしい、永遠に銀鉄ファンの私。





私はそもそも「キラキラしたもの」が好きで、だからアイドルのヲタクをやっているのだけど、だから歌とかもキラキラしているものが好き。

何構文?ってくらい頭の悪い文章をぶちかましていますが、けど、本当に私は自担たちのキラキラを見つけて好きになっているんですよね。


ガチネバでは何曲か舞台オリジナルのパフォーマンスがあって、どれもなんとなく懐かしい感じのする曲たちだったなと思うのだけど(答え合わせしてほしい)、1回しか見てないオンナ、すでにほぼ覚えていない。けど1曲、心のど真ん中に刺さった曲があった。

薄い記憶を手繰って書いてるので、いろいろ間違えてるかもしれないけど、多分ゲームがエンディングを迎えて、みんなが故郷に帰ってしまったところでユウヤがアビリティ「みんなでうたう」を発動させたときの曲。

つまり「みんなでうたう」の曲。


あの曲、キラキラ成分がすごかった。キラキラがチカチカしてた。


良すぎてびっくりしちゃって、私のハイライト、多分あそこなんですよね。まだ中盤か、それより少し前くらいのそれ。

1人ずつが舞台上の至るところで歌って、1人ひとりが合流して、みんなでパフォーマンスする。その流れがまず良かったのと、歌詞もいわゆる「エモ」くて、今の時代に合ったような感じで。歌詞全然覚えてないけど、奇禍の今を言ってるんだなぁと思いながら見ていた覚えがある。


なんかあんまりジャニーズっぽくないというか、女子ドルみたいな振り付けだなあと思ったのはV字のフォーメーションが効いてたからだろうか。

私にはAぇのあのパフォーマンスはなんだか新鮮でもあり、けれどやっぱり歌って踊るジャニーズさんやわぁ!と感動するものでもあり、目の前の位置にきた大晴くんが会場中央あたりに視線を向けながらキラキラと歌い踊った姿が忘れられなくて、それを遮るものなく見られたこともうれしくて、そしてその曲を見ながらちょっと泣くのを我慢した。

2列目で舞台の前半に突然泣き出すヲタクこわいよ、情緒どうなっとんねん。


でもあれが私の好きなアイドルど真ん中。アイドルど真ん中を自担にやられたら、しかも自分の視界が肉眼で自担だけになったら……あんたよく命あったね?と冷静な私は今思う。

おめめキラッキラでかわいかったなぁ…踊るとき大晴くんは立ち位置上手の方が多かったかな?と思うので、センターに自分のパートで出てくるときに「はわわゎゎゎ!!!」って毎回新鮮な緊張感を持ったし、そして立ち位置をさりげなく確認する視線の流れで何度か目が合って恐怖だった(恐怖)。

その確認する顔が2年前に見た『青木さん家の奥さん』の顔と同じで、私はそのときも2列目の真ん中あたりで見ていたので(念のために言うけど積んでませんよ)、同じようなシチュエーションで舞台を見て、変わらないところも変わったところも感じて感慨深い。


やっぱり、歌って踊るアイドル好きやわ〜!





1時間50分予定でアナウンスされている舞台の、おそらく2時間くらいが経ったクライマックスのこと。

クライマックスの時点で時間の超過が著しい。押すと聞いてはいたけど、いやほんまそのアナウンスもうやめてぇ?と思うくらい押しに押していた(終わってから時間を見てくまと爆笑したこの日の公演時間、たしか2時間20分)。


クライマックスのシーン、現実世界で自分に自信を持てず殻に閉じこもって過ごしてきたユウヤが就活の最終面接を受けたのは、お話の舞台になっているゲームを作った会社。最後の圧迫面接で自分の内面を出していくユウヤと対になる、短すぎるダンジョンの先で本来なら自分の意思では闘わないNPCの5人が自ら動き出すストーリーは、現実とゲームの世界のリンクがお見事だった。脚本天才すぎるプロの業〜!(痺痺)


5人が苦戦していたところに就職が決まったユウヤが駆けつけ、敵のケルベロスを倒して大団円で暗転。

おもしろい舞台だったなぁと拍手喝采、と思ったら割とすぐ明るくなり、ザワが流暢な関西弁、しかも関西弁きつめトッピングで喋り出したので「ふぁっ!?」ってなった。

「そんな関西弁きついっけ?」って言われてたし私もそう思ったし、普段「チャンチャンで」とか言わんやん絶対wwwwww

けど、ネイティブの関西弁を聞けてうれしくて、ホッとしたところもある。本物のAぇ! groupやん!きみたちのアイデンティティは関西やん!まっさんは標準語で喋り続けて、ザワに「早く役降ろせ!」ってツッコまれてたけど。


そして終わったようで終わってない世界、さっきまでのゲームの世界と地続きの今、ああこれもなかなかにネバーエンディングだなと思いながら目の前に並んでいる素と演技の狭間にいる6人を見渡した。

贅沢な景色だなと思った。

今1つの舞台を完遂したばかりの人たちをこの距離で見ていいのか…ちょっと見上げながら、うれしいなあとシンプルに思った。感動。


カーテンコールは3回。2回かなと思っていたのに愛知の民が熱かったのか、最終の地だからなのか、3回目も応えてくれてうれしかったなぁ。

そんなカテコ2回目、彼らがお辞儀をしているときにスタオベになったので、顔を上げたときに観客が立っている景色が見えたのだと思う。

大晴くんは顔を上げてスタオベに気付いた瞬間、目をまんまるにしていた。感動してるんだなあってわかる顔で、私の中のお婆の人格が爆裂に孫を愛でるフェーズに入る。

愛おしみがネバーエンディング!!!!!


でもきっと今回のガチネバ41公演、私が見たのが37公演目、こんな瞬間何度もあったはずで、終盤も終盤なのだから見慣れていたりしないのかな?と思うのだけど、毎回こんなふうに新鮮に感動できるきみがとても好きだと胸がギュン!

いつも素直に感動できる人で、その感情がダダ漏れになるところを何度か見てきたけど、出会ったころと比べてさまざまな経験をして、随分場数を踏んで、メキメキとアイドルらしくなった今でもそんなふうに素直なのを見ると、いい子を好きになったなぁ最高!とうれしくなっちゃうね。

天性のピュアピュアとイキリストの同居がすごすぎる自担、いつまでもそのバランスでいてほしい。ピュアピュアかわいすぎるじゃない?


そんなカテコのときの光景を見ていて、本当に目の前で見て、胸がぎゅ〜っとなった。心拍数も速くなって、「えっなんか好き!!!!!!」って溢れてきて、好きが溢れてなかったらなんらかの病状で病院に運ばれるレベル。



公演が終わって、私の口から最初に出た言葉は「今日のこと一生忘れないでがんばる」。

ヲタクなんて修行であり、現実生活だって修行であり。現場はそんな修行に次ぐ修行の合間に差す一筋の光みたいなもんだと思うから、今日見た6人の姿はずっと大事に忘れずにいたい。


近い将来デビューして、私が見てきたものの形が変わることがあったとしても、この日見せてもらったAぇ! groupの煌めきは私が見つけて好きになったキラキラそのものだったから、ずっと忘れずに、大切にしたい。





本当に夢みたいだと思った景色を見てから1週間が経った。そして2日には無事に大千穐楽を迎えたガチネバ。全41公演、お疲れさまでした。こんなご時世だからこそ、舞台が止まることなく、無事に終わってよかった。


6人が今、6人で舞台をやることに大きな意義があったと思うのと、その景色はあまりに眩しくて光の神殿より眩しくて、素晴らしかった。

私のたった1度の、最高の冬の終わりのガチネバ。

Aぇ! groupの現在地の1つを見せてもらえてうれしかったです。


ありがとう。お疲れさまでした。



さて、春が来るよ!

対の真価


Snow Manデビュー3周年おめでとうございます!!


と、書き始めたのは22日。前日まで忘れてたとはいえ(忘れてた)デビューしたその日を迎えると、3年経ってもなんだかうれしくてまぶしいような、そんな気持ちになるのだなぁと改めて発見したりして。


Snow Manの存在感が世間で大きくなるほどに、その露出に追いつくどころか、追いかけるために走ることもできずに見送っているような気持ちになる方が多い私の心の中の実情。

でも大きくなることは彼らにとってはうれしいことだよなあと、アイドル側の立場を想像もする。

ファンが増えるのはもちろん、たくさんテレビに出たり、ファンじゃない人にも知られていたりするのはうれしいよね。そうなるためにアイドルになったのだから。


アイドルと出会った当初にみなぎる熱量とかときめく気持ちとか知らなかったことを知っていく喜びは尊くて、海辺の街で出会う100円じゃない回転寿司のネタばりに鮮度が高く、その鮮度は1時間が賞味期限の生ドーナツのごとくどんどん失われてしまう。いや、さすがに生ドーナツとは相対しない。

回転寿司とも相対せんわ。

最近Snow Manと出会った人が楽しそうなのと比べては、“今”を追えていない自分の居場所はどこにあるのか、前から彼らを見ていたことで良かったことってどこなんだろうなと考えることが多くなった。

そんなのは考えること自体が不毛でしかなく、自分にしか気持ちもスタンスも変えられないとわかってはいる。これはもう持って生まれた気質の問題。考えすぎって言われ続けて30年のオンナなので。でも、自分も通ってきたはずの楽しそうなのがうらやましくなっちゃってね。


そんな意識に、最近少し変化があった。


ちょうど大阪に行く予定の日に鶴橋や大阪の駅に来年のカレンダーのデジタルサイネージが出ているというので、ちょっと楽しみに向かった。

平日のお昼、人通りもまばらな鶴橋駅のホームに降り立ち、デジタルサイネージってなかなか流れないんだなあと電車を1本見送り(急いでなかったからね)待った体感5分、すでにネットで見ていたビジュアルが2点とはいえ、駅構内の画面に現れたSnow Manに心がホワホワ〜っとする。


ホワホワと乗った環状線で気付いた。

今の私はポスターとかデジタルサイネージを見に行くことにテンションが上がるわけじゃない。多分、わざわざそれだけのために出かけたりはしない。

これは広告を見たホワホワというより、彼らがアイドルとして一歩一歩進んでいるところをタイムリーに見られたり、自分なりに味わえているのがうれしいんだなということ。


いうても全然古参でもない永遠の“YouTube出”(2018年のJr.チャンネル制)こと私なので、Jr.の中でも確立したポジションを持ってから出会っているから、なんかこう、うまく言えないけど「思い出が弱い」気がしていた。

思い出に強い弱いはなくて全部自分の中の話のはずやけど、そういうふうに考えてしまうことはある。

でもやっぱり私は私なりに丸4年かな、Snow Manという人々が6人だったころから見てきた軌跡はちゃんと自分の中にあると改めて感じて、なんだかとてもうれしかった。

私はいつ、なぜすの6を見つけたのか。どうやってここまで追いかけてきたか。当時出会えてうれしかったこと、鮮度が命の熱量、頭ぶん殴られたような壮絶な変化とか、キリキリしたことも楽しかったこともヲタクをしてていちばんうれしい!と感じた夜も全部私が持っているもので、そこから測れる「現在地」が私の大切にできるものかなぁ、とホワホワから導き出したこと。





1/22、3度目のデビュー日にあった生配信。

3年経って、すっかり脂の乗った「本物のアイドル」の風格のスノストが集まっていた。アイドルとしての鮮度が今めちゃくちゃいい。海辺の街の回転寿司に来たみたい!(んなわけ)


Snow Manのことは日々見ているから大きな変化を感じたわけじゃないけど(CDデビュー3年目の日を生きる阿部さんも見目麗しく王子様だったサイクゥゥ)(ニュアンスのついた茶色い髪と斜め前髪の比率が神)、ストがみんな大人っぽく精悍な雰囲気になっていて驚いた。

15人みんな、エンターテイメントの世界で闘っているアイドルだなぁと日曜の22時に思う。

(22時スタート眠いと思ってごめんね!!!!!!!)


前代未聞の「同時デビュー」、今となっては聞こえも見栄えもいいかもしれないけれど、当時のヲタクたちのピリピリした空気感を思い出すと笑えない。今となっては笑い話、のレベルでもないかも。まだ。

イッタランドには単独でデビューしてほしかったとか、どちらが人気かとか、どちらがメインのCDが多く売れるのか?とか、あとは言葉にしたくないようなこともいろいろが文字になって渦巻いていた。

当時、そういう空気を当人たちも多少感じてはいたはずで(この大SNS時代に知らないはずがない)、だから幸せな言葉だけ届いてほしいとかお祝いだけをしたい気持ちもあったけれど、状況的に難しかったなぁ。

アイドルを好きでいて、そのデビューに立ち会えることがこんなにうれしいのに、なぜそこに水をさされなければならないのか?

それはきっと双方のファンたちが感じていたことだと思うけど、結構つらかった。どちらのファンも、そんな人ばかりではなかったとも思いますが。


デビュー発表の場でさえ、Jr.内のいろんなユニットのファンがいるドーム。お祝いムードだけではなかったので、なにわとかを見ていて単独デビューをすることがうらやましかったけど、3年経った今は「スノストだから、同時デビューの価値があったね」という結論を導き出せるところまできた。

3年前には感じられない、予想だにできない気持ち。

これは本当にすごいことで、デビューから3年、Snow ManSixTONESもそれぞれの道を必死に歩んできたから成せたことじゃないだろうか。


お互いがお互いの道を歩む途中、3年後に集まったのは某マンガみたいだね!とわちゃわちゃしていた彼らは今、アイドルとして違うテリトリーにいると思う。その棲み分けが完璧だった。あと、その集まったとこシャボンディ諸島じゃないよ!


ストのことは詳しくは知らないのだけど、ここ1年くらい楽曲やMVやアートワークがおしゃれでいいなぁと思っていて。

YouTubeにあがっていたメンバーが選んだ曲をセットリストにしてリミックスした動画、あれとかめちゃくちゃよかった。いろんなテイストの楽曲が連なってて、ストはこんなに多彩な曲を出しているのか…かっけぇな…って思いながらカレー作った。アゲアゲカレー。

最近、たまに某渡辺担の影響でストのANNを聴いているのだけど、新しいアルバムもおしゃれな曲たくさんあった。あんなふうに音楽をつくって楽しんで、おしゃれでアーティスティックなものを突き詰めている感じがして、すごくかっこいいなぁ、ストの行くアイドルの道は。


Snow Manは今、たくさんの人に見つかって2段飛ばしみたいに駆け抜けている日々。それぞれが強みの分野で活躍しているのは、デビュー前から描いていた未来予想図に適っている。パフォーマンスも洗練されていて、そういう意味で自分たちの強みをよくわかっている人たち。

平和な空気感の人たちがパフォーマンスでバッキバキにキメている、そのギャップが多くの人の心を掴んでいる側面も見ていると、時代が彼らに追いついた感があるかもしれない。


成長した顔で並ぶスノストお互いが、「忙しくて集まる機会がないもんね」と言い合っているのがよかった。集まったら一瞬でJr.時代の「スノスト」に戻る感じもよかった。彼らには、彼らが集まったときにしか出せない空気がある。

もともと切磋琢磨していた6人同士がいる彼らが同時にデビューをしたご縁は、今とても輝いている。この関係性が、この先もいい形で続いていったらいい。


そんな気持ちはこの配信が予定通り去年あったとしても感じられていなかった気がするので、ハイタッチさせろください!とは思っているけど、でも、紆余曲折を経てやってくれたデビュー3年目の生配信に、とても心が満たされた。楽しかった。


スノストみんな忙しいのに、配信してくれてありがとう。改めて、2組ともデビュー3周年おめでとう!





デビュー4年目の‪Snow Manのことも、私は私の持っている世界で楽しんで応援できたらいいな。

だいたいが根暗の考えすぎの性格で、「いつも楽しく」は難しいのがわかっているし、ヲタクって楽しいときより修行みたいな時間の方が長いので、それはそれとして、私なりに。


阿部さんは30歳を迎える年だからか、「大人っぽく」みたいな意識が強いのかな、最近。去年の阿部誕の時も言っていたし、雑誌とかでもチラチラ目にするような気がしている。

「最近は感情を表に出さないように意識しているけど、それ以前に落ち着いてるいるところを目指したい」とM誌に書いてあって、全俺が泣いた。待って阿部くん…「阿部は意外とすぐ顔に出る(笑)」ってすの5に言われてた阿部くんでいてヨォォォ…


という私の中の「阿部さん大人にならないで!」願望も謎に強いけど(なんか、かわいさ求めちゃってるよね)、阿部さんが阿部さんらしくいられたらそれがいちばんです、私は。

これからも変わらず、すき焼き鍋がないからホットプレートですき焼きするようなかわいさを見せてください。



今年のケーキ近影。