きのこ狩りの残党

私が見ているアイドルの世界

福本大晴くんがアイドルとしてあまりにも完璧すぎたことを語りたい


『Kansai Johnnys' Jr. DREAM PAVILION STARTING NOW 413 -Are you ready?-』、通称ドリパビを終えてから、なんだかずっとポヤっとしている。

会社でお茶を淹れたら、うっすい上にお湯呑みからこぼれそうになったし、急須にお湯入れてないのにお湯呑みに注ごうとしたりして。なんやこの、お茶関連。


マァまっさんと比べたら、それはさすがにまっさんの方がポヤっとしてるやろうけど。


ていうかドリパビって通称は、ほんとに通称なのか?メンバー以外使ってるの見たことないぞ。いや、でもメンバーが使ってるなら通称か。




11月15日、最近の寒さが吹っ飛んだ、あったかくて、なんならちょっと暑いくらいの日。空が高く突き抜けた、秋晴れの日曜日。私はAぇ! groupに「はじめまして」をした。場所は大阪・オリックス劇場、隣には仲良しの正門の女と佐野のモンペ。

自名義で当選したこと、仲良しの友達とコンサートに行けることは、このご時世に心をぽっかぽかで満たすには十分すぎる。今年もアイドルに会うことができた、大きな大きな「1」。2020年でいちばん楽しい、いちばんの思い出。

うれしい、楽しい、大好き!得意のドリカム構文がたくさん詰まった特別な日のことを忘れたくないから、残しておく。





𓅯 黒とカフェラテと私

地下鉄の駅で待ち合わせ。先に待っていた佐野のモンペはミントグリーンのトップスに黒のワンピースを合わせていた。ちょうかわいい!緑のワンピースがほしいって言ってたけど、全然いい。緑のタイツも履いちゃってるし、全然いっぱいかわいい。


正門の女は白いニットに淡いくすみブルーのスカートを履いていた。かわいい。ちょうちょうかわいい!佐野のモンペも私もAぇではメンカラが変わったのに、一人だけ変わらなかった正門の女。でも、やっぱりなんだか正門仕様に見える。


私はオレンジのバックプリーツのパーカー。バックプリーツは後ろから見たらめちゃくちゃかわいいけど、前から見たらただのパーカーである。コンサートはアイドルから自分が見えたとしても前からなので、結果、私はただのパーカーである。

ちなみに、スカートには案の定タグがついたままだった。封を開けた時にタグが見当たらなくて、そういうスタイルかな?と思っていた(んなわけ)。大阪でドラッグストアの階段を上る足もとに違和感があって、見てみたらタグがぶら下がっ…は?(ドラッグストアのお姉さんに切ってもらった)



新しいメンカラコーデに身を包んでnyny歩く。会場に行けば多くがメンカラを着ていると思い込んでいた。


…なんか黒かった。


AぇのロンT(Zeppのグッズ)が黒なので、わからんでもない。でもそのロンTに合わせているのは黒や白のボトムスで、ロンT勢を差し引いても、みんな身に付けているのは黒とか白とかカフェラテみたいな色(by正門の女)。えぇぇ!?


主なファン層はやはり世代が下なので、今どきの若い子たち(っていう言い方センスないなって思うけど、ほかにたとえようがない)はモノトーンとかニュアンスカラーが好きなんかな。ワントーンコーデの時代やしな……。

いや、私も普段はそんなんやけど、コンサートは祭りやん?祭りになると血が騒ぐやん?私は上がロンTだとしても、絶対オレンジのスカート以外の選択肢がなかった。これって、もしかしたら「祭り血が騒ぐ世代」なの?これまでいろんなメンカラコーデに囲まれてきたけど、あれは幻だったのか。


モノトーンとカフェラテコーデであふれる会場前を横切る私たちが、間違いなくいちばんちゃかついていた。




今回は感染症対策で、入場時間が指定されている。私は開演1時間半前から1時間前の時間帯。はやっ。

久しぶりの入場(ドキドキ)、QR決済でお買い物するみたいにスマホをかざしたらチケットが出てきた。自分で取った。その後で手を消毒するように言われて、チケットびしゃびしゃになった。かばんに入れればよかったのにね。




チケットに印字されていたのは、2階中ほどの席。

なぜか狭い劇場と思い込んでいたので3階席まであるって知らんかったし、そんなの関係なく、そして根拠もなくいつも前列(なんなら最前列)くらいに思っている女、2階でびっくり。

別に席運がいいわけでもないのに、いっちょ前にびっくりする。ちょっと遠くて2人に申し訳ないなと思いながら(そんなの全然いいよと言ってくれた菩薩たち)席に向かうけど、なぜかなかなかたどり着けない。階段上ってもそこはまだ1階席上段、やっと2階にたどり着いても目の前の扉からは行けないみたいで……どこ?


やっとやっとたどり着いたフロアの端にあった通路を抜ける。その先に広がるのは、妙に前にせり出しているエリアだった。


段々畑みたいな造りでギザギザになっていて(伝われ?)、中ほどの列数が書かれていた割に前には1列しかない。見え方は実質2列目、1階中列あたりで上から見る感じ。つまり、全然遠くない。よく見えそう。よかった~!こういう不思議な席、きがち。

FFさんが教えてくれはったけど、あの辺りはハロプロさんやとファミリー席(着ブロ)らしい。それめっちゃAぇ席やん!




開演前の1時間、私は荷物をひっくり返して準備して(いつもそうなる。そして物をなくす)2人はキンブレシート入れ替えの儀を行なったり。


それから、初めての「スマイルアップシールド」と格闘した。スマイルアップシールドに関してはツイッターにまとめてあるので、必要があればこちらから。

ツリーになってます。

会場や個人差で感じ方も変わりそうやけど、一つだけ言うなら、とにもかくにも曇り止め。これ絶対。これであなたも567時代のコンサートでクリアな視界!





𓅯 シールド・キラキラ・ドーパミン

開演前、なんであの瞬間に立ったんだったか思い出せない。周りの空気に押されたのだろうか。なんとなく立ったらすぐ暗転した。胸のドキドキが伝わって、最高の夏がはーじまーるよー!秋だけど!

いつでも暗転した瞬間は、だいたい心の平野紫耀がサマキンを歌ってくれる。


2階席からは、スクリーンにもなってる幕?越しにステージへの出入りがよく見える。暗転した後、スクリーンにどんな映像が流れたかはまったく覚えてないけど、ステージにスタンバイするAぇと関ジュの姿はよく見えた。


い!いる!


照明がつくと、きらっきらした人たちでいっぱいのステージ。煌めく世界を目の前にして、普通に声が出てしまう。感情が言葉になってぽろぽろこぼれていく。


このきらきらにはブランクがありすぎて、免疫が明らかに落ちている。全力で浴びると、シンプルにやばい。

正門の女とも佐野のモンペとも目を見合わせたし、「むりむりむり!かっこいいむりむり!」って口から出た。久しぶりに「むりむり」言った。懐かしい感覚。2人もいい顔してたなぁ。


会場全体が、そんなにシーンとはしていなかった。もちろん歓声を上げたりはしないけど(ダメ、絶対)、8割収容していたそうで観客の人数も多いし、席の間隔は申込人数ごとに並んで1席空きなので、普通に会話できる環境。会場いっぱいに人がいる体感があって、違和感や異質な感じはしない。


色とりどりのペンライトが揺れる。

ファンの反応のある会場は、Aぇにとっても感じ方や手応えが違ったと思う。



ていうか、アイドルを前にすると普通に声出るな。学んだ。シールドしような。大事。



ちなみに私はしょっぱなからAぇの立ち位置を見誤り、全然違うところで大晴くんを探していた。どんくさいことこの上なし。

細かな感想はツイッターで「#梅のAぇドリパビ」にまとめてます。



冒頭の「今」から「ええじゃないか」「関西アイランド」「PARTY MANIACS」「Party-Aholic」、この5曲で完全に仕上がった。知っている、しかも好きな曲が続いたのもあるし、アイドルの本物を見るという感覚が尊すぎてドーパミンとかアドレナリンとかそういうのがマグマのように流れ出して止められない。


もーめっちゃ楽しい!頭おかしくなりそうなくらい楽しい。忘れてた“楽しい”が心の奥底からたくさん引っ張り出される。


カラフルでまぶしい照明や派手な特効、セトリを紐解くワクワク、この目で捉えるアイドル、客席から言葉は届けられないけど成立しているコルレス

今年この世界に身を置けるなんて、幸運の前借りが過ぎないだろうか。多幸感がえぐい。


この「多幸感」という言葉は、実はあんまりいい意味ではない。

多幸感【タコウカン】
非常に幸せな感じ。特に、薬物などがもたらす過度の幸福感についていう。


けど、今回のコンサート中に感じた幸せには、おそらくこの多幸感の要素が強い。今は世界が混沌としすぎているからこそ、余計にやべぇくすりみたいになっちゃう。



そして、やっぱりジャニーズのアイドルはすごかった。見せ方や煽り方、彼らは彼らでちゃんと、この状況下でできることとできないことを咀嚼している。新しい基盤を身につけて、私たちにコンサートを見せてくれている。そう感じることが何度もあった。大感謝やでな。





𓅯 自担、あまりにも完璧

大晴くんとは本当ははじめましてではないけれど、Aぇ! groupとしてステージに立つ福本大晴くんとは、はじめましてだった。

はじめましてじゃない理由は滝沢歌舞伎ZEROとまさかのオーディションで、歌舞伎の時は本当に一目も見ていないし、オーディションまで遡れるのはいろんな現実を感じてとにかく泣きたい。


アイドルの福本大晴くんを認識して、この目にしたのが初めて。開演前は、それはもう緊張した。前日から吐きそうになって、ひとり27時間テレビやるくらいの。(詳しくは⍤⃞バンザイとワイパーは似ている - きのこ狩りの残党

そういえば、正門の女が「〜僕らがうめこ救っちゃってAぇんですか!?〜」ってひとり27時間テレビのサブタイトルつけてくれたの天才すぎたんだが。優勝。


どうしよう、どうしよう。どんな感じやろ…。冷静になれば、何がどうしようなんかもわからんし、どんな感じってテレビで見とるがな!って身も蓋も情緒もない私の中の師匠顔したツッコミみたいな人がツッコんでくる。誰?


よく考えたら、大晴くんの顔と名前がはっきり一致して1年ほどしか経ってない。むしろ、Aぇ! groupを気に入ったことの方が早かった。「正門くんと小島とリチャがいるグループ」という認識だけで、このグループ好きになりそうって思ってた見切り発車加減なんなの?野生の勘は大当たりですけど。



こんだけ言うといてなんやけど、今回のライブで大晴くんを初めて捉えた瞬間は、案外普通だった。わっ!いる!!かわいい!かわいいかわいい!おーかわいい!すごーい!


でも、じっと見てるうちにじわじわ心に沁みてきた。ずっとテレビを通してかわいいなって思ってた笑い皺とか、下唇噛んで笑ってるキャワイイ顔とか、ずっとキュンをいただいていたアイドルとしての狩りの顔とか勝負顔とかウィンクとか…「あぁ、私今本物の福本大晴くん見てるわ…」「え?やばない?え???」「やっば!!!!!!!!!!」体内時差ひどい。



大晴くんは、思っていたより大人っぽかったし、洗練された印象だった。とてつもなく垢抜けていた。


えっ!?めっちゃかっこよくない!!!!!!!?


(ジャニーズに対して当たり前すぎる感想)



大晴くんを好きになってから、私はずっと「元気で機嫌良くアイドルやっててくれたら、それがいちばん」な、おばあちゃんが孫を愛でるごときスタンスで見ていた。♬何でこんなにかわいいのかよォ〜ですよ。知ってる?歌おか?


でも実際にあんなイケメンを前にしてしまっては、婆ではいられないことに気付いてしまった。かっこいいかっこいいかっこいい!!わたし(23)になって福本担したい!心は乙女です!!!!!!これは恋でしょうか!!!!!!!!!!



シールドがあって思うように防振が使えないので自担ロックオンスタイルを貫けなかったけれど、MCの時だけは防振でガン見した。うれしい。

下手側の人は、上手側に向いてしゃべるので、上手側の席を引いた私、下手側の立ち位置の大晴くんを本気のガン見が叶う。



大晴くんの実物、美しすぎて目に焼き付いてるんだが〜!



顔ちっちゃ!!髪の毛まるっこくてかわいいぃ!!アッシュブラウンみたいな髪色も好みすぎる。お化粧ノリがよすぎたお肌とおめめくりくり二重の幅完璧、涙袋は神様からの贈り物!!!


あとTシャツの首元にかけた衣装のサングラスのおかげで、ほんのちょっとだけ胸筋の筋みたいなのが見えたんやけど、あれはちょっとえっちすぎた……めっちゃ見た。防振の元とれた。



完璧だった。福本大晴あまりにも完璧すぎた。


降参だ。




ダンスがまたうまくなっていた話もさせてくれ。

大晴くんのパフォーマンスの第一印象は「大味チャーハンみたい」(動きが大きくて粗い、みたいな)やったのに、この1年でどんどん上手くなる。もう全然大味じゃないやん…どうしたん…!


それこそ失礼な話やけど、Aぇのパフォーマンスにはそこまで興味がなかったというか、歌って踊るのを見て高鳴る気持ちはSnow Manで満ち足りていたので、Aぇはのびのび、好きなことを好きなだけしてくれたらいいなぁぐらいの気持ちで。

なのに8月末の配信くらいからパフォーマンスにまで心を掴まれてしまう異常事態。

と、思ったら?今回?またうまくなってると?????


むり!むりofむり!天才か!


まっっったく曲もタイミングも覚えてないねんけど、大晴くんがセンターになって踊るところがあった。あまりに覚えてなさすぎるので妄想かもしれないけど、ほんっっっとにかっこよかった。ヒッ!ってなった。なかなかヒッ!とはならんよ。マジで妄想だったらどうしよう。


ダンスもまだまだうまくなるんやな…婆であり(23)である私、やだ、涙がこぼれそう。



楽しみだったバンドも「最高」じゃ足りないくらい最高。最of高。最KOO!!!!!!!!!

!何個付けたらええかな!


ベース弾くとこ見るの本当に本当に楽しみにしてた。バンドセットが入ってきた瞬間、うれしすぎて正門の女の方見ちゃったよ。

私はとにかく「Break Through」が大好きすぎるのだけど、バンドの1曲目でやってくれて、ウアアァァァァァ!!テンテレンテテンテレンテ!って脳細胞が総阿波踊り。あの、配信やAぇTVの背景にあるのを見てきたベースのホンモノを弾いている大晴くんや!


下手側にいるのでちょっと遠かったし、防振を覗けなかったから雰囲気でしか捉えられてないけど、バンドしているAぇは歌って踊るのとはまた違う空気感。6人だけの世界で、楽しそうで、みんな生き生きしてかっこいい。私が周りに自慢したいくらいの。


ちょっと前のインタビューでも「バンドはまだ楽しい時とそうじゃない時がある」って素直オブ素直な話をしていた大晴くんの、楽しいバンドの瞬間が見れてうれしい。手元見てることも多かったけど、たまに上の方の客席見ては微笑んでいる福本大晴神々しすぎてなんかもう…なんかもう…( ; ; )!!!!!!!!!!



「君からのYELL」という曲がある。

関ジュの曲らしいけど、関西通ってない女はどっかで聴いたことあったような気がするくらいの曲。それをバンドでやっていた。

明るいメロディーに、どろんこアイドルの夢を乗せた曲。


落ちサビで、大晴くんのソロがあって。

いつでも感じてる君からのYELL
きらめく笑顔で僕を照らして

ベース抱えて歌い上げるその姿が、ただただ、胸に刺さった。スクリーンに映るところを見ていたのか、実物を見ていたのかも覚えてない。ほかのものは何も目に入らなくて、スポットが当たっている大晴くんが目をぎゅー!ってつぶって、一生懸命に歌うところだけが鮮明に焼き付いている。


大晴くん、きらっきらだった。めっちゃ大事なパートをもらっていることにも心が熱くなった。しかもそこを担うだけじゃなくて、ちゃんとみんなの心に届く歌を歌っていた。きらっきら輝いてる大晴くんが美しいし、かっこいいし、誇らしいような、うまく言葉にできない感情が沸き起こって、うまく処理できなくて、ただ静かに見とれていた。


多分そんなに歌が得意じゃないのに、きっとたくさん練習したやろうなぁ。えらいなぁ、すごいね。アイドルってそうやってどんどん磨かれてくんだろう。


大晴くんのあとのパートはザワが受けていく。その安定感も相まってすごく良質なターン。ザワが待っているんなら、身を委ねて歌えそう。安心感がすごい。



この6日間、君からのYELLを思い出して何回も泣きそうになってる。も〜!!自担アイドルの素質がありすぎる!!!心の婆が大号泣。なんなら今朝も泣きそうになった。しつこい。





関西のアイドルとヲタクが持つファミリー感には、私の心は追いつけない。もちろんファミリーを丸ごと愛する世界を否定しているわけじゃない。ヲタクにはそれぞれのスタンスがあるから。

多分、そういうのが元々得意ではない私、学生時代は学校にもなじめなかった女は協調性も社会性もない。


だけど、知らん曲ばっかでも、そのエモさがわからんくても、それでもAぇのことは大大大好きやし、ずっと見てたいって思った。また会いたいし、もっと近くでコンサートを見たい。双眼鏡なしで、その姿を、鮮明に。




「いつでも帰ってきーや!」

関ジュの新曲、「アホ新世界」にある大晴くんのセリフ。「アホニューワールド」と読む。遊びが効きすぎてる関西感。このセリフね、すっごいやさしい言い方しててね、もう普通に普通に普通にかっこいい!最高アイドル!目がハァトです大好き!!!


どっちかというと「!」というより「?」な語尾。上がる感じ、わかるかな。

ものすごくやさしくそんなこと言ってもらったので、絶対また会いに行きたいです。



2020年、きっと、最初で最後の生で見るアイドルの現場。今年も大好きなアイドルに会えたことは、並外れた幸運以外の何物でもない。


ありがとうありがとう。
Aぇも、関ジュちゃんたちも、晶哉ちゃんのモンペも正門の女も。たっくさんの楽しい思い出をありがとう。

「たいちぇに会えてよかったね!」って声を掛けてくれたお友達も、みんなありがとう。



みんなが当たり前にこの煌きを手にできる日が早く戻ってほしいと、心から願います。