「ABKAI2019~第1章FINAL~『SANEMORI』」最高でした!ただいま!!
感想は相変わらず細々とツイッターで落としているのだけど、こちらでもまとめておきたいブログ育ちのわたし。
よければ、お付き合いくださいね。
歌舞伎のことなんて、ほとんど何も知らないわたしでも聞いたことのあった『ABKAI』は、海老蔵さんが企画される自主公演。今年で5回目らしい。
「難しそうなどの理由で縁遠く感じている若い世代の人は、是非一度歌舞伎に触れてほしい。そして舞台を観る機会が少ない人には、もっと気軽に足を運んで楽しんでいただきたい。」歌舞伎に新風を吹き込み、その魅力を広めたい! という市川海老蔵が企画した公演。
そんな舞台にご縁あって出られることになった阿部さんと宮ちゃん。新しい人が足を運ぶきっかけを担わせてもらっているのだと思うと、なんだか誇らしい。
そして、女神のおかげでその勇姿を見られることも本当にうれしい。
ちなみに、全滅女ことわたしが行けることになった経緯はこちら☟
11/10、いよいよ夜公演間近の16時ごろ、同行させてくれる女神と待ち合わせ。
女神は“阿部ちゃんみたいな女優帽被ってる”とのタレコミあり、秒でわかった。笑
女神のお友達の阿部担さんお二人と4連だったのだけど、気さくな良い方たちで、めちゃくちゃ安心したァ~!女神の初対面の時と同じで、初めて会った気がしない。類友だ。
バタバタと入場、バタバタとパンフレット買って、お手紙入れて、お手洗い。ほんとバッタバタ!
お席は、下手側E列。
いっE!?
LINEで事前に教えてもらった時、二度見した。XA~XCがあるにせよ8列目やで…。近い近い近い。怖い怖い怖い。
女神の席運、普段は割と上手側の女らしい。なのに今回下手側引いてくれてまじで女神!エンジェル!助けてくれたおじいさん!(鶴の恩返し設定気に入っている)
実際入ってみると、舞台めちゃくちゃ近い。そこなの。思った以上に近い(震える)。
しかもね、阿部さんが何回も通るらしい通路もほんとそこにある。たくさん使うという中通路もふり返ったらすぐそばで、え?そこすぎん?そこやんそk
その上、阿部担さんお二人が私を通路に近い方の席に入れてくれて、ほんとあの人たちもどんだけ女神よ…優しいよォォォ
16時半。暗転して、いかにも歌舞伎の配色だ!っていう黒・オレンジ・緑の幕(正しくは黒・柿色・萌葱色で定式幕というらしい)が開いたら、早速そこにあべだてが。
と言いながらも、阿部さんがあまりにも歌舞伎の顔してそこにいたから一瞬誰かわからなかった。
なんだかね、そのくらいその画に溶け込んでる。
美しかった。
0コンマ何秒か出遅れて、阿部さんだ!ってわかった瞬間、
ちっちかい!!お顔が肉眼で見える!!!!!歌舞伎メイクも衣装も似合う~!!!テレビとか新聞で見るより500倍はカッコイイ~!!横顔がきれいすぎんか阿部さん!!!!!!!!恋!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!の量でいろいろ察してくれ。
下手側アイドル阿部さん!
直線距離めちゃくちゃ近くて、まばたきも見える。生きてる!本物!!感激!!!下手側の住人わたし!はぐ!!
初めて触れる歌舞伎の世界。早速繰り出される殺陣と、たなびいているたくさんの白旗。圧巻。
ZIPでやってたシーンも序盤にあった。
「あ!これ見たやつ!」
海老蔵さんに「それじゃ、ただSnoeManが出てきただけみたいになっちゃうよ」「ちゃんと役同士の会話を」って言われてたやつ。
その部分は本当に全然違って、木曽義仲と手塚太郎の会話になってる。
すごい。
たった数日でこんなに変わるんだな。
二人でたくさん相談したって言ってたもんね。
導く海老蔵さん始め歌舞伎役者の方々、関係者の方々、食らいついてお稽古したあべだてもすごい。めちゃくちゃ感動してしまった。
そして、通路での演出が本当に多くて(あべだて以外にもある)、阿部さん、何度横通ったんやろう…。舞台から降りて歩いてくる時のお顔もよく見える。凛々しい。そして、なんせめっちゃ近い。近いけど、通路まで数人いるから、近すぎなくてめちゃくちゃ見やすい。
めっっっっっっちゃかっこよかった!!!!!!!!!!!
なにあの人、どんだけかっこいいのかな!むりむりむり!!困った!!!
それなりに急な階段を、キリッとした表情で、下も見ずにスッスッと歩く手塚阿部太郎さん。
そもそも劇画でキリシ顔だから、歌舞伎メイク映え映えなんだな…って通っていくのをひたすら見つめながら思う。かっこいいィィィ……!
中通路でのあべだてのやり取りの時は、角度的に阿部さんは背中しか見えないけど、めちゃくちゃ近い。そこ。そこに何度も来る阿部。カツラの下の地毛見るわたし。しっかりしてそうな黒髪。近すぎて台詞入ってこないYO!
そんなに広い劇場ではないし、通路使った立廻りもあって、会場全体の躍動感がすごい。めちゃくちゃ引き込まれる。歌舞伎って楽しい。
『SANEMORI』は『源平布引滝』が元になっている古典歌舞伎と呼ばれる分類。歴史が苦手なわたしにはお話が難しかったけど、郷に入っては郷に従えの精神で少しだけでも勉強していってよかった◎
(とはいえ本当に少しだけ。いくつかネットで読んだだけ)
話の筋をわかってるとわかってないでは、見ながら頭に入ってくる速度が全然違うと思う。
海老蔵さんが「今回は古典が多めで、そこは難しいです」って言ってたけど、確かになんて言ってるかわからない台詞もある。でも、話の筋がわかれば、なんとか追いかけられるし、わからないの中に「わかる!」がたまにあっておもしろい。
実際に観て、詰め込んだ知識がくっきり立体的になる感覚。
そもそも、ただのジャニヲタでしかないわたしが「市川海老蔵」という人を生で見る機会があるとは、思ってもみなかった。しかも歌舞伎を観るなんて。
本当にありきたりな感想やけど、海老蔵さんが出てきただけで雰囲気が変わる。オーラがある。
発声の仕方、声色、全てが普段テレビなどで見るものと全然違う。お◯いお茶と全然違う。現代劇とも違う。ものすごく特殊な世界、受け継がれてきた古典芸能。
よく通る声に艶があって美しかったのが印象的。
聞き取れない台詞の言い回しも、その響きが流麗で聞き入ってしまう。
磨き上げられた技術と、持って生まれた才能と血筋と、歌舞伎に打ち込む精神。全てがずば抜けている。
特に若い実盛と太郎吉(手塚太郎光盛の幼少時代)のやり取りがすごく微笑ましい。動きにもお茶目なところがあったり、その時の実盛の表情が慈愛に満ちていて温かくて、とても心に残る素敵なシーンだった。太郎吉もめちゃくちゃカワイイ!
齋藤実盛という人物は、とても魅力的なんだろうな。「平家物語」の中で1章使って最期が描かれてるというし、歌舞伎の題材として愛されているのも納得。
木曽宮舘義仲と手塚阿部太郎光盛はストーリーテラーのような位置づけで、随所で本編の歌舞伎と繋いでいく役割だと、わたしは受け取った。
大詰ではしっかりと物語の中にいるので、見応えもある。
実盛は生まれたばかりの木曽宮舘義仲をたすける恩人で、最終的に実盛を討つのは、幼いころに実盛と因縁ある出会いをしている義仲の家臣・手塚阿部太郎。
二人と実盛との出会いが話の核で、そこに至るまでの経緯や実盛の最期の真実までが描かれてるお話。
あべだて、二人ともぴったりの配役!絶妙!
実盛と太郎のエピソードは、今回の舞台で伏線のようになっている。阿部さん、良い役もらえたなぁってうれしい。
カーテンコールは5回ぐらいあっただろうか。
センターに海老蔵さん、上下に別れてだてあべ。そして他の出演者の方々。
なんていい場所に立たせていただけるのか…!
キリッとした顔でそこに立つ阿部さん。端正なお辞儀をする阿部さん。かっこよすぎて感極まってしまうヲタクのわたし。
海老蔵さんに促されて前に出してもらうあべだてさん。
4回目くらいにスタオベになって、すごくうれしそうに客席を見ている阿部さん。
宮ちゃんと目を合わせてニッコニコでロックダンス(例えるなら岡村隆史がやりそうなTHEジャニーズ的なダンス)を見せるあべだてさん。
甲冑とジャニーズの融合、なかなかの味。
最後のカテコ、手を振る海老蔵さんがめちゃくちゃかわいかったな(そこ)。
阿部さんも目を細めて上階に手を振ってて、ハァァまぶしい笑顔恋だわ、、、とか思って見てたら最後の最後、幕が引かれる寸前、パッて下手側最前のお客さんの方見て手振った!びっくりした!!
エアーで食らう。
人はあれを恋と呼ばずになんと呼ぶ。
今回、歌舞伎役者さんの息遣いとか直に鳴らされる音とか、生み出される迫力を肌身に感じられるような素晴らしいお席で観せてもらって、もちろん大好きな阿部さんと宮ちゃんの奮闘を見つめて。
感激しすぎて、幕が引いた瞬間女神にハグした。
ほんっとにほんっとにうれしかったの。
もう!歌舞伎ってすごいの塊!
もちろん初心者向けにしてある部分は多々あるとしても、白塗りの人がただ難しい台詞の応酬をしているのではなくて、見得に始まり、さまざまな技、飛んだり跳ねたり舞ったりダイナミックな演出もある。小道具の使い方や音の演出や場面転換にも、昔ならではの創意工夫があっておもしろい。
昔、とか、歴史、とか、伝統とかが、ものすごく身近に感じる。
歌舞伎ってがっつりエンターテインメントだ。
目から落とす鱗が足りないんですけど。
こんな素敵な舞台に出演できるなんて、大変なことだらけに決まってるけど、絶対絶対吸収するものも多い。精神面も技術面も気付きや変化に溢れているだろうな。
阿部さんも宮ちゃんもすっごいね!
休演日のない毎日の公演、どうか元気で、怪我なく悔いなく千穐楽までやりきれますように。
わたしは、また18日。楽しみだな。